あだちの再生工房 日記2

機械類の修理を楽しんでいます。その日々の活動記録の積りでしたが、最近は修理とは関係のない記事が多くなっています

SE/30 BOLLEのロジックボード基板への移植 その2 (失敗事例)

2022年12月05日 17時09分25秒 | OLD Macintosh
教訓:焦りは禁物

DIP形式のICの取り外しは HAKKO FR-301 半田吸取り機を使っているのですが、
十分に吸い取らずに、無理に外そうとして失敗した例です。

その1
UC6,UC7と順調にはずしてきたので、次にUE6を外すときに完全に半田を吸い取っていなかったようで、ちょっと力を加えて剥がそうとしたとき、ICが割れました。
(それほど大きな力は加えていなかったのですが... こんなに割れやすいとは...)


割れたおかげでICの構造がよく分かりました。



その2
ROM SIMMのソケットを外すときに、やはり十分に吸い取っていなかったので、ピンが抜けてしまいました。
おかげで、ROMやSIMMのソケットの構造が分かりました。
(後方のコンデンサC12のいも半田付けは前の所有者の作業です)



これら2つの失敗例からの教訓

1) 吸取り機で吸取った後、実体顕微鏡などで見ながら脚(pin)を動かしてみて、スルーホールの穴の中で自由に動くことを確認することが大切。
これさえできていれば、すっと抜けるはず。 少しでも力を加えないと抜けないのなら、まだ脚がスルーホールに半田付けされていることになる。

2) 完全に吸い取りが困難な時は、低温半田で半田付けし直し、再度吸取れば多くの場合、完全に吸い取れる。(水ポンプの呼び水みたいな感じ)。

その3
抵抗列のRP2,3,10を外す際、ピンが外れてしまいました。
同じSE/30にもこのような構造ではないDIPのICも使われていますが、予備4のICは脚が本体に半田付けされた構造のものでした。
吸取り時の熱でこの半田も溶けてしまい、ばらけてしまいました。
修復は簡単なので問題はないのですが、構造を知ったうえで扱うべきでした。


本体の抵抗を測って分かったのですが、上側が本線で下側のランドは脚の支え用です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« SE/30 BOLLEのロジックボード... | トップ | SE/30 BOLLEのロジックボード... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

OLD Macintosh」カテゴリの最新記事