274*◎88の2の4『自然人間の歴史・世界篇』ロシアの産業の発展

2017-09-23 09:34:21 | Weblog

274*◎88の2の4『自然人間の歴史・世界篇』ロシアの産業の発展

 ロシアにおける資本主義の発展は、どのようにして行われたのであろうか、それはまたいかにして可能となったのであろうか。その前の時代、ロシアは封建的な生産関係が主流の社会であった。ウラジーミル・イリイチ・レーニンは、その後の政治家であり、経済学の学究でもあ。レーニンといえば20世紀最大の革命家、それに「こわもて」ばかりが強調されるが、それは彼の全てではない。彼がまだ政治の表舞台に出ていなかった頃の著作の数々は、資本主義前夜のロシアの経済状況を比類なき正確さで述べられていて、現在において第一級の史料となっている。その彼が、ロシアの19世紀末時点での穀物輸出について述べたくだりに、こうある。
 「19世紀末の統計で、ロシアは年間平均4億5000万ブード(1ブード=約16.4キログラム)の穀物を、いわゆる「飢餓輸出」していた。うち2億2000万ブー度は、ウクライナから東南部辺境へかけて栽培された小麦、買い手は主とイギリス。世界小麦輸出市場は、アメリカ合衆国とロシアが制覇。ロシアでは、輸出総額中五割が穀物輸出によって占められ、この穀物輸出代金と外国債で機械輸入などの代金がまかなわれた。この点でも、ロシアの農業と農民が、ロシア資本主義発展のためにいかに大きな支えにされていたかがわかる。後進資本主義国の特徴である。」(江口朴郎の訳注より:江口朴郎責任編集「世界の名著・レーニン「貧農に訴える」、「民主主義革命における社会民主党の二つの戦術」、「資本主義の最高段階としての帝国主義」、「マルクス主義の戯画と「帝国主義的経済主義」」、「国家と革命」中央公論社、1966」に所収。同書の巻末には、レーニンの年譜が簡潔な形で掲載されています。)


(続く)

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