553『自然と人間の歴史・世界篇』戦後の東南アジア(台湾)
現在の台湾は、自らは「中華民国」と名乗っている。19世紀末、日本は清国との戦争に勝利し、台湾の統治権を得る。
これ以後、日本が第二次世界大戦で連合国に敗北するまでの約50年の間、台湾は日本の植民地として、元からの人民を支配する。日本の統治に対して、当初は台湾住民の抵抗が強く、約5年間続いた紛争では、1万人以上の台湾人が戦死したり、虐殺されるなどしたという。このことでは、現在、論評が少ないものの、日本の罪はわずか70年位で忘れられてよいものではあるまい。
1949年には、蒋介石が率いる国民党の勢力が、中国大陸での国共内戦で毛沢東率いる中国共産党に敗れて台湾に移り、現地の支配権を確立して、「中華民国」を名乗る。その際にも、消して平和的に行われたものではないことに、留意すべきだろう。
その台湾では、やがて新たな国づくりが軌道に乗っていく。
(続く)
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます