○○414『自然と人間の歴史・日本篇』原発の経済性

2017-09-18 21:09:59 | Weblog

414『自然と人間の歴史・日本篇』原発の経済性
 
先ず一つ、原発コストの数字が、新潟新報社原発問題特別取材班の著で紹介されている、それにはこうある。
 「東電にとっては高コストとなっている原発だが、政府は立地自治体に配る交付金などの政策経費を織り込んでも最も低コストの電源と位置づけている。その根拠は松村教授も参加した政府の有識者会議で2015年5月に示された試算だ。
 「原子力10.1円~」
 「石炭火力12.3円」
 「LNG火力13.7円」
 確かに原子力が最も安い。だが、試算は原発が設備利用率70%で40年、順調に働くことを前提としている。頻繁に止まった柏崎刈羽原発(かしわざきかりわげんぱつ)には当てはまらない。しかも、原子力は下限値だけが示され、こんな注釈が付いている。
 「福島事故の廃炉、賠償費用などが1兆円増で0.04円プラス」
 「使用済み核燃料の再処理費用などが現状の2倍、22兆円になれば0.6円プラス」」(新潟新報社原発問題特別取材班「崩れた原発「経済神話」柏崎刈羽原発から再稼働を問う」明石書店、2017)
 もう一つ、原発コストの見積もりの記事を見つけた。毎日新聞(2017年8月14日?)によれば、電源別の二酸化炭素(CO₂)排出量(1キロワット時当たり、同社が電気事業連合会のホームページを基に作成したもの)の、電源別比較は次のとおりとされる。
 「中小水力:11グラム、地熱:13グラム、原子力:20グラム、風力:25グラム、太陽光:38グラム、LNG(天然ガス)複合:474グラム、石油:738グラム、石炭:943グラム」
 同記事には、この時点で計画中の大型火力石炭発電所の計画についても、列記されている。
 「秋田市の関西電力など(2基)各65万キロワット、山口県宇部市の電源開発など(2基)各60万キロワット、千葉市の中国電力など107万キロワット、千葉県袖ヶ浦市の九州電力など(2基)各100万キロワット、神奈川県横須賀市の東京電力(2基)各65万キロワット、神戸市の神戸製鋼所(2基)各65万キロワット、愛知県武豊町の中部電力107万キロワット」
 
(続く)

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