3月13日(木)のNY市場概況です。
1.NYダウ
4日連続でMIN値更新。総合指数は0.913。昨日触れたように、12月18日の総合指数が0.917で、昨年4月17日以来の低水準ですが、それをも下回るという「惨劇」。ここからは落ちすぎからの小反発がありうるとは思いますが、今までの落ちては上昇というトレンドパターンが崩れたことは肝に命じておいた方がいいでしょうね。もちろん、ほぼ底打ちしたので、ここから不死鳥のように蘇る可能性がなくはありませんが。
しかし、筆者は今回の下落はトランプ大統領の再登場により、世界の何かが変わった、その証ではないかと思います。ブロック経済が第二次世界大戦を招いたように、自国最優先の利己的な政策ではグローバリズムを経た世界が成り立ちません。
更に、これがアメリカの本心かも知れませんが、米国債の膨大な借り換えを控えている今、何としても、政策金利をFRBに下げさせたい。そのためには、景気を悪化させる必要があります。
この2つの政策が帰結するのは、いわゆるスタグフレーション。いずれにしても、何かが根本的に変わりつつあるという認識はしておいた方が良さそうです。
2.Nasdaq
こちらもMIN値更新。総合指数は0.855です。昨年8月7日が0.822でNasの最低値。ここまではまだ届いておりませんが、あの日は突発的な例外の時期。それにジリジリと迫りつつあると言えます。ここまで来ると、1ヶ月程度のテクニカル分析データでは間に合いません。市場参加者は株価は周期的に値動くことに「慣れている」ので、どうしても、落ち過ぎたら反発するという見方をしがちですが、今はそんな分析が効力を発するという時期を過ぎたようです。
3.ドル・円
いわゆるドテン売りの日。148.26円が安値のベースラインですが、これを安値も終値も下回っており、またまた円高への回帰に軌道に入っております。
4.米10年債利回り 4.279%(-0.036%)
一時の4.8%あたりまでの上昇からは下落傾向。これが円高にも影響。
5.VIX指数 24.66(+0.43)高止まり。
6.SOX指数 4453(-28)
7.バルチック海運指数 1559(+123)爆上げ。海運株に注目。
8.レーザーテックADR株価 14320円(ー45円)
以上です。
5.