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株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(10.15.08)

2008-10-14 19:41:05 | 明日のモニタリング銘柄
今回のリバウンドのタイミングは、まさに経験したことがない「奈落」まで行ってからのことでした。

金曜日の底値で恐怖の損切りをしてしまった方々が大勢いらっしゃることでしょう。このこと自体は、悔いは残るでししょうが、実は結果論なのです。

今回の金融恐慌では、日経平均のこれまでの安値を悠に下回っていくと見ております。今すぐではありませんが、今回の急激な下げからのリバウンドが一巡したあたりから、第2弾、第3弾の下げが待っているものと思います。

根拠は、今朝のブログに書いたような「見えないエクスポージャー」が4つほどあることです。そのエクスポージャーに対して、各国の政府・金融当局が打てる手は、究極的には引き受け手のない国債発行による、際限のない金融機関への資本注入と、ドルLIBORを始めとする短期市場での金利を政策金利へと抑えることぐらいしかありません。

この短期金利を抑えるための1つの手段が、準備預金に対する金利の付与です。日銀がこの後、臨時の政策決定会合を開くようですが、この件が話し合われるとの憶測が出ております。

短期金利は、このような手段で何とか抑えることが出来ても、長期金利は通貨の信認そのものが影響します。通貨の無制限な発行による通貨の信認問題と長期金利の上昇がこれから遡上に上ってくるものと思います。

さて、当分は山を越した感がありますので、まともな検討が出来そうです、と思ったのですが、ストップ高に張り付いている銘柄が結構多く、明日はまだ低位からの調整が続きそうです。それはともあれ、明日のモニタリング銘柄です。

1.9605東映
 まだOSCが27%と低迷。1Q進捗度は晴れで9月8日には620円まで上げましたが、それにしても反応が鈍いですね。

2.4543テルモ
 この株は、これまでの押し目が浅かった分、戻りが遅くなっております。OSCもまだ38%と手頃。

3.2282日本ハム
 まだ一時の瞬発力の冴えが見られません。今時珍しいOSC29%(+5%)です。

4.9983ファーストリテイリング
 GSがレーティングを下げたため、この地合にもかかわらず冴えません。しかし、レーティングを下げて、株価を下げたところで再度何かの材料を出して上げにかかるのはよくあることです。OSC37%→39%とまともに評価。

5.8113ユニチャーム
 この株はある程度中期で見ないと大きくとれない面白い株です。信用倍率は0.08倍。明日以降、地合に逆らう特性を見せるか?

6.9022JR東海
 JR東日本に比べてリバウンドがチョイと弱いのは、景気後退から新幹線の乗客減を見込まれているのかも知れません。しかし、OSCが+6%の33%からは、一定程度の反発を見せるものと。。

以上です。今日のはぐれ株ばかり集まったようです。まあ、この狂騒がもう少し収まらないと、まともな検討はできないようです。
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久し振りの饗宴

2008-10-14 11:38:53 | 株に出会う
いやはや、こんな賑わいは、例のリーマン兄弟がポールソン親分の凶弾に倒れてから、久しくありませんでした。

いくら、生まれつき凶暴だからといって、何も兄弟揃って打ち首にすることはなかったでしょうに。しかも、安心しきって奥の間に引っ込んでいた兄弟を後ろから不意打ちでした。

自分がパンツ1枚しか持っていなかったからと言って、幾ら何でもそこまですることはなかったでしょうに。

それ以来、賭場の世界は火が消えたようになりました。

何せ、馴染みのお客さんがさっぱり寄りつかなくなったのです。胴元の一角を占めるリーマン兄弟まで凶弾に倒れるとは夢にも思っていなかった世間知らずのお客さんは、俄にポールソン親分やその手下の7人衆の言うことが信じられなくなりました。

しかし、この世間の反応を見て動転したのが、他ならぬ当のポールソン親分と、一応この世界からきっぱりと足を洗うと決めていたブッシュ名誉組長でした。

このままでは、組を引き継がせる筈のマケイン組長まで、「負け犬」になりそうだと、持ち前の西部のカウボーイ魂で察知した名誉組長は、なりふり構わずに、仇敵の20人衆にまで寄り添っていき、心にもないお世辞を振りまきながら、時にウィンクしながら、懸命に手を掴んで何やら懇願する始末。

更に悪いことに、この世界の西半分を牛耳るブラウン組長やら、メル何とかいうチョイと小太りの女組長までが、手前達が長年ため込んでいたバクチ場で稼いだ金を気前よく上得意のボンボン客に分け与えると聞いて、既に自らの放蕩三昧で懐には有り金がほとんどないにも拘わらず、自分達から脱兎のごとく逃げてしまった上得意のお客さんに、嘘も方便とばかりに、有り金を一切合切、この賭場の荒廃ぶりを復興するために差し出すと、大見得を切ってしまったのです。

こうなると、元来が苦労知らずのボンボンの上得意客は、それこそ、今度こそ、しこたま損を取り戻してやるとばかりに、喜び勇んで馴染みの賭場に戻ってきました。

定員が先着20人様のところ、何と50人ほどが詰めかけてしまったのです。

急遽、奥の大広間を隔てる襖まで取っ払い、一族郎党の、賭場に縁のある連中をかき集めて、何とかこの50人を収容し開帳しました。

それでも入りきれない、花札の権威、任天堂様やら、アラブの王様が狙っているという、ワーム様こと日本製鋼所、或いは、これまで散々落ち目だ落ち目だと言われてきた東京エレクトロン様などは、一度も勝負に参加できずに、今日の勝負はあっけなく終わってしまいました。

しかし、このまま明日もこの賭場が賑わうのだろうか?

「賭」と言う字と「場」という字の間に、「殺」という字が割り込めば、「場」に変身することを、どうもあまり意識していないようです。また、ブッシュ名誉組長率いる賭場には、既に姐さん方も含めた組員全員の長年の放蕩三昧で、賭場を維持する銭も底を尽きかけていることが、世間知らずのボンボン連中にはどうも知れ渡っていないようなのです。

外野席に陣取る、筆者こと「出遅れ仙人」は、いささかこの時ならぬ饗宴を憂慮する次第。。。
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市場概況(10.13.08)

2008-10-14 05:57:59 | 市場概況
欧州も上げ、アジアも台湾を除いて上げ、そしてNY市場も引けにかけて上げ幅を拡大して、何と+1000ドルに迫る勢いです。

これまで逆もあった訳ですから、それだけ市場が未曾有の激震に襲われているのでしょう。

世界は、ついに金融機関への資本注入というほぼ最後の手段まで動員しました。1929年の大恐慌時と比べて中央銀行の存在が大きく、理屈の上では無限にお札を刷って金融機関へ注入することはできます。

問題は、今回のサブプライム問題から端を発した金融恐慌が最終段階を迎えている訳では決してないことです。

最終段階を迎えているのであれば、多分、株価もこのラインで底打ちし、日経平均も1万円を取り戻して更に上昇していくことでしょう。

何がまだこれから清算されねばならないか、思いつくままつらつらと書いてみます。誰もが分かっている筈のことです。

◇住宅価格の下げの継続(欧米)
 特に、欧州の下げはアメリカの周回遅れです。これからが益々ひどくなります。

◇世界同時株安での特に金融機関の含み損
 昨年8月段階から約30兆ドルも株式評価額が減っております。

◇CDSの清算処理の問題の片が付いていない。
 57兆ドルほどのCDSを個別に清算することをしていけば、これは持たない。

◇金融機関の別働隊のSIVと傘下のヘッジファンドの損失が簿外のため見えない。
 当然、本体でできないリスクの高い投資を行ってきたのがこの別働隊。

これだけの「見えないエクスポージャー」がまだあるのです。

処理は2合目とかの記事を何かで読みましたが、まさにこれからが正念場なのですね。次の焦点は、当然に各国の政府・中央銀行が投入する莫大なマネーが何を帰結していくのかになります。今、最大のマネー保有国はアラブ諸国と中国です。中国の外貨準備高1兆8千億ドル程度をすべて投入しても、どうにもなりません。またこれは過去の購入額分であり、これから購入できる金額ではありません。

さて、市場概況と言いながら前置きが長くなってしまいました。NY市場と為替だけ確認しておきます。

・NYダウ:9388ドル(+936ドル)OSC39%(+11%)RSI35%(+16%)

・ドル・円:101.98円 OSC48%(+6%)10月7日の39%から切り返し中。

・シカゴCME日経先物:9000円(大証終値比+980円)

とにかく、これで相場は底打ったと考えるのは早計です。今日は別ですが。
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