友人が、夜回り先生こと、水谷修さんを取材した番組のビデオを届けてくれた。手紙に、利他の心で、子供とかかわる姿に、ただただ尊敬の涙が止まらないと添えてあった。
随分前のこと、小学校高学年か中学のころ、5歳違いの兄から、お前は自分を犠牲にはしない人間だ、と言われたことがあった。何故いまだに覚えているかというと、そうではいけないのではないか、という思いと、そうだと肯定する自分とが錯綜して、涙はでなかったが深い悲しみを感じたことを覚えているから。それからの私は、何度自分を犠牲にしているかと、自分自身に問うたかしれない。きっと言った方の兄は、とうに忘れているに違いない。
水谷さんは、人のために何かをしなさいと、子供たちに説いていた。感謝されることが力になると・・・。本当は、大人たちに突きつけられていることなのかもしれない。
尊敬の念で涙が止まらない友人が近くにいて、私は幸せだ、と感じた。
そういえば、私も子供の頃に家族の一人に「あなたは基本的に優しくない。」と言われて、色々考えてしまったのを思い出します。でもそんな言葉が、折りあるごとに「これは本当に優しさなのか」とか「自分を犠牲にしているか」とか自問自答する機会を与えてくれるので感謝ですよね!