曇り、7度、68%
桃の節句の昨日、香港の主人がお客様のお接待のために戻ってきました。2週間ぶりです。モモさんも大喜びで迎えます。上海などの出張を終えてその足で福岡に着いた主人はお疲れ気味です。昨晩は家で夕飯とることにしました。
一昨日、私は素敵な贈り物を受け取りました。宅配のおじさんが手渡してくれた箱を開けると、たこ、まだ生きている見たこともない貝が入っています。はまぐりをやや小さくした貝です。主人が帰ってくるなど知らない友人が、きっと私一人の雛膳に送ってくれたタコと貝です。貝とタコをどう料理しようか、主人を迎える献立を考えました。
タコはお刺身にでもできそうですが、タコ飯がおすきな主人です。やや大きな貝はお節句にちなんでお澄ましにしようかとも思いましたが、かなりの数あります。やはり常套で酒蒸しのすることに。お昼間お野菜を見に出かけました。 朝摘んだばかりの菜の花があります。福岡の西、糸島でこれまた朝摘みのつくしもあります。菜の花もつくしも香港では食べれません。お魚屋さんを覗くとお刺身用の真鯛が入っています。お刺身にしてもらおうか、我が家のオーブンでローストするか最後まで決めかねます。大きな真鯛です。半身造ってもらおうかとも思いますが、モモさんにはお刺身は上げれません。ローストにすることにしました。
我が家のたこ飯はピラフ的です。オリーブオイルでニンニクとタコとお米を炒めて作ります。土鍋で作るタコ飯の香りで、モモさん大はしゃぎです。炊き上がると、「たる源」のおひつに入れておきました。
大きな貝の名前は「しだれ貝」というそうです。そういえば、貝にしだれのような模様が見られます。これまたニンニクとお酒をたっぷり入れて蒸し上げました。貝が開くと足が赤く見えます。 身が大きく柔らかでとても甘みのある貝です。
はかまを取ったつくしはお酒と薄口だけでさっと炊いてみました。
私が作る夕飯を見ていた主人、お土産に持ち帰った白ワインより日本酒が飲みたくなったようです。夕方のお散歩の時、日本酒購入。
我が家のオーブンで初のお魚ローストです。さすがコンベック、仕上がりの綺麗さ、速さは今まで使ったどのオーブンより優れています。お刺身用の真鯛のみはホロリと取れて、あまみがあります。やっぱりお刺身で食べたかったなあ。
30年ぶりに戻った日本の桃の節句のお膳には、初めて食べる「しだれ貝」を始め春らしいものが揃いました。スポットライトの灯る庭を眺めながら、主人と話が弾みます。
美味しいものをありがとう。タコは全部タコ飯になるかもしれません。