曇、13度、43%
福井の「ホタルイカ」の解禁からひと月、福岡の魚屋さんにも並び始めました。残念なことに生ではありません。すぐに食べれるボイルされた「ホタルイカ」です。しかも兵庫から運ばれてきた「ホタルイカ」です。「ホタルイカ」漁は観光船まであるそうです。暗い海に光る青く「ホタルイカ」、昔テレビで見て以来、あの美しさを思います。
生の「ホタルイカ」も冷凍ものなら一年中あるそうです。でも季節は今。小さな「ホタルイカ」はボイルされて萎んだように見えます。持ち帰りながら、簡単に「燻製」しようと思いつきます。少ない量ですので、台所で鍋を使っての「燻製」です。使う鍋は煤けて汚くなりますからアルミフォイルで覆います。 古い紅茶や好みでない中国茶がチップです。
鍋底に葉っぱと砂糖、米少々。この煙で燻します。「ホタルイカ」にオイルを塗します。先日の「マグロのオリーブオイル煮」で残ったオイルはニンニク、月桂樹で香りよく、味も僅かに残っているはずです。すでにボイルされていますから、香り付けほどの短い時間での「燻製」です。もくもく煙が出ると火を止めて冷めるまで鍋に置きました。
お夕飯にと思っていたのに、ぷっくりと膨らんだ「ホタルイカ」を見ると待ちきれません。 萎んでいた「ホタルイカ」がオイルと加熱で艶よく膨れています。一匹一匹、噛み締めて。小さな胴体の少しの苦味もご馳走です。
一年中食べることができても、旬は今。春の「ホタルイカ」です。