チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

「ハロウィンのマントを着てみたよ。」ココ

2020年10月31日 04時00分43秒 | ハロウィン

晴、14度、66%

 いつの頃から日本でこんなにハロウィンのお祭りを派手にやるようになったのでしょう?9月に入ると街にはハロウィンのグッズが売られて、お菓子屋さんの店頭にもそれらしきものが並びます。クリスマスは私が子供の頃からあったお祭りでした。日本人はとかく上手にこうした西洋のお祭りを日本に取り込んでしまいます。3年前の帰国直後のハロウィン、渋谷での若者たちの大騒ぎにとても驚きました。香港は日本より白人の比率が多いのでハロウィンで大騒ぎをするのは見慣れています。日本のハロウィン騒ぎの始まりは40年ほど前の映画「ET」だったのではないかと思います。

 今年はコロナの影響で多くの人が集まる騒ぎは小さくなるのかしら? 

 我が家のパグに毎年ハロウィンの衣装を送ってくれる友人がいます。香港最後のハロウィン、モモさんが小さなマントを着てピークの周りを走った動画が残っています。ココさんにも毎年いただきます。モモさん以上に服を着ることを嫌がるココさん、着せる私もひと苦労なハロウィンです。被り物大嫌い、紐、フリルは引きちぎる、脱ぐためならなんでもやりかねないココさんです。

 今年はヒラヒラのマントをいただきました。ヒラヒラを私が手にしているだけでココさん興奮気味です。「着てくれるかな?」今年はまさに「treat 」を与えました。ココさんがおやつをもらうのは滅多にありません。

 どうにかなだめて、 マントを着ました。着てすぐなのにもうずれています。「ちょっとココさんには大きいかな?」昨年いただいたのに着せれなかった小さなえり飾りも出して着ました。紐を締めるときに大暴れ、それでも「treat」につられて。 「着ましたよ!」小さいのでココさんは気にならないらしく、つけたままお庭でウトウト。 「よし!このまま今日は夕方のお散歩に連れて行こう。」と思っていました。しばらくしてココさんが部屋に入って来た気配があり、やたらに静かです。庭から入ってすぐのところに、 紐をちぎっています。「やれやれ」

 「treat 」につられていますが、今年はハロウィン姿をお見せすることができました。

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緑のペルシャ絨毯

2020年10月30日 04時00分03秒 | 身の回りのもの

晴、16度、72%

 改築をして数年経ってこの家に戻って来ました。改築をしたと言っても元々古い日本家屋です。座敷は畳が取られてフローリング、1階はすべての部屋がむき出しの板張りの状態でした。帰国前から絨毯を探しました。

 香港にはペルシャやインドの絨毯を売る店が軒を連ねる一角があります。店を訪れてはインド人の主人に絨毯のことを教えてもらいました。絨毯を香港で買って引っ越しの荷物に入れるつもりにしていました。ところが値段交渉をしてもペルシャ絨毯は結構いい値段でした。日本で探そうかと思っている頃ネットで探すと日本でもかなりの高額です。しかも座敷に敷く大きさの絨毯はなかなか見つかりません。そんな中、絨毯の保有量が多いネットの店を見つけました。ただネットで買うのは実物を見ないというリスクがあります。値段が抑えられています。しかもスウェーデンから送料無料で日本まで運ばれて来ます。思い切って、一番小さな玄関マットを頼みました。

 一時帰国する私の予定に合わせて届けられたシルクのペルシャ絨毯です。 間違いなくいい品です。そこで次は本帰国に合わせて、一番広い座敷の絨毯を頼みました。こちらは広さがありますので、値段もずいぶん張りましたが、よその店に比べると意外なほど安く求めることができました。 4メーター近い大きさの絨毯を扱う店は数が少なく、送られて来たウールのペルシャ絨毯にも満足しました。居間と寝室には敷き込みのカーペットを近くの店に頼みました。敷き込みは保温性が高いと思いますが、素材や質感に満足していません。

 そのうち、玄関部分の小さなシルクのマットでは寒々しいと主人が言い出し、再びスウェーデンの店のネットを開けました。求めたのは中国の「段通」です。 色、柄、毛足の長さにも満足いく品です。

 もうこれで絨毯探しはおしまいと思っていました。ところが改築で天井板を取り払った居間の真上の2階の部屋の足音がミシミシと聞こえてくるのが気になり始めました。 たった天井板1枚の違いですが、昔は足音など聞こえませんでした。2階は唯一畳を残した部屋です。畳があっても吸音してくれません。そこで2階にも絨毯を入れようと思い立ちました。

 今までの信頼から当然スウェーデンの店をネットを開けました。2階ですからカジュアルなものを探します。もちろん「プチン。」とする前には他のネット上の店と値段を比べました。頼んで4日目、絨毯が届きました。 スウェーデンからデンマークを経て東京経由で福岡に到着です。前の3品は大阪経由でした。おそらくコロナの影響で大阪便が飛んでいないのではと思います。大小関係なく送料無料です。

 よいしょと2階に持ち上げて荷を解きました。毛足の長いペルシャの「ギャッベ」という種類のウールの絨毯です。2階の部屋がまるで草原に様変わりです。この毛足があれば足音も吸音してくれそうです。 

 しばらくは絨毯探しはありません。数年後、敷き込みカーペットが傷んだらまたこのスウェーデンの店をネットで探すような気がします。

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秋〜冬の庭のハーブ

2020年10月29日 04時00分12秒 | 庭仕事

晴、14度、82%

 庭のハーブの一角は一年中緑です。古い枇杷の木の根元一角にハーブばかりを植えています。ハーブはもともと「草」ですからある程度放っておいても丈夫に育ちます。今ではそれぞれが思い思いに根や葉を伸ばしています。手を加えていないこの一角です。季節によって生えているものも変化します。すっかり姿を消したのは「紫蘇」です。春先よりも暑さが収まったこの時期が一番種類が多く見られます。 

  「セージ」はひとまわり背が高くなり産毛の生えたような優しい緑が他のハーブとは一味違った様子です。

  今年は「バジル」もたくさん育ちました。ジェノバソースを作る日が近づいています。

  「ディル」も次々に葉を出します。葉も種もハーブとして使います。

  「セルフィーユ」はこれからクリスマス、お正月と私の料理の添えに欠かせません。

 これら以外にパセリ2種類、パクチー、九条ネギが生えています。どれもこれも根を見るとその太さに驚きます。

  夏の終わりに花をつけそれからしばらく枯れたようになっていた「ミント」が今から勢力を増します。

  「タイム」を駆逐してじわじわと根を張ったのは、「オレガノ」です。観葉植物の「オレガノビューティー」という種類があるくらい葉の形や茂り方が素敵なハーブです。トマトとの相性が良く、この優しい新芽の頃は「バジル」でも「イタリアンパセリ」でもなくこの「オレガノ」を料理によく使います。昨日のお昼ご飯、 チキンをトマトソースで煮てパスタと合わせました。たっぷりと「オレガノ」を振ります。

 一年を通してこの葉っぱたちが私の食生活を支えてくれています。あっ、忘れていました!庭の真ん中には大きな「もりぞうくん」こと「ローズマリー」が紫の小さな花をつけちょうど新芽の時期を迎えています。この家に帰ると決まった時から私が思い描いていた「ハーブ」たちです。少しずつ希望の庭に近づいています。

 

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スリパットと刷毛

2020年10月28日 04時00分06秒 | 身の回りのもの

晴、14度、92%

 帰国して3年、毎朝小さなフランスパンを1本焼きます。30年ぶりに高温にまで上がるガスオーブンを使えるようになりました。朝早く300度近い温度に上げて仕事が始まります。飽きもせず私の朝食はこのフランスパンです。 

 このパンを焼くのに天板に敷くのが「シルパット」と呼ばれる繰り返し使えるオーブンシートです。大きさを違えて3枚持っていますが、フランスパンに使うのは一番小さなサイズです。3年ということは優に1000本のフランスパンを焼いたことになります。「シルパット」が真っ黒になり中のファイバーが透けて見えるようになりました。いよいよ新しいものに替える時期です。 「富澤商店」が扱っていましたが、電話で尋ねると売り切れているとのこと、仕方なく又してもネットでポチンとしました。ありがたいことに「富澤商店」より安く送料もかかりませんでした。

 気温が低くなりました。「パイ作り」の季節です。久しぶりに「サーモンパイ」を焼こうと最後にエッグウォッシュするために刷毛を出して来ました。40年近く使う豚毛の刷毛です。フランスの「マトファー」社のものです。刷毛のしなりがよく、スポンジにシロップを染み込ませたりと手放せない道具です。ところが卵液をつけた途端に刷毛の部分がグラリ、はずれはしませんがいよいよ寿命です。 「マトファー」社の菓子用具を多く扱っている店があります。電話でこの刷毛の有無を尋ねると、「刷毛は日本製のものしか今はありません。」とお返事。日本製はナイロンの毛やシリコンの毛のものが主流です。衛生面では優れていますが、手に馴染んだ「マトファー」社の豚毛が欲しいと思います。またしてもネットを開けると、1本400円ほどで手に入ります。昔、合羽橋の「吉田商店」で買った時はもっと高かったと記憶しているので、喜んで、プチン。送料無料で届きました。

 台所の道具一つの些細なことですが、古くなったものを新しいものに替えると気分が一新します。「シルパット」は来月の月初めに下ろすつもりです。古いものは捨てればいいのですが、しばらく愛着から家にあると思います。毎日私のそばで仕事をしてくれる仲間です。

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お寿司やさんの「鯖の粕漬け」

2020年10月27日 04時00分05秒 | 美味しいもの

晴、14度、92%

 佐賀の唐津の名産に「松浦漬け」という粕漬けがあります。「クジラの軟骨」を粕漬けにしたものです。柳川では「海茸」という貝を粕に漬けたものも有名です。小さい頃から粕漬けというとこの2つが身近にありました。コリコリとした食感と甘い粕が美味しい粕漬けです。

 先日、粕漬けをいただきました。透明なビニールの袋から中が何の粕漬けかわかりません?お皿に出して見ると青い背のお魚です。一塩したくらいの新鮮な青魚です。粕に馴染んだ魚は旨味を貰いまろやかな味です。生魚の粕漬けに驚きましたが、それ以上に驚いたのが甘くない粕漬けだということでした。甘くないと言っても、粕自体のほんのりした甘みはありますが砂糖などの甘みがありません。「こんな粕漬け初めて!」夜にワインの当てにとも思いましたが、あまりの美味しさに一袋一気に食べてしまいました。送り主に尋ねると青魚は鯖でした。お寿司やさんが作った粕漬けだということです。

 義母が元気な頃はよく野菜の粕漬けを作りました。作っているのを見ていると、驚くほどの砂糖を入れます。出来上がった野菜の粕漬けは「松浦漬け」や「海茸の粕漬け」にそっくりな味になりました。「粕漬け」は甘いものとずっと思い続けてきたのがこのお寿司やさんが作る「鯖の粕漬け」を食べて目から鱗が取れたように「粕漬け」に対する考えが変わりました。新鮮な鯖を甘さを加えない粕に漬ける、地域的な好みもあるでしょうがそこはやはりプロの味と感じます。

 真似て作って見たいところですが、甘い粕漬けに比べてハードルが高い「鯖の粕漬け」だと認識します。甘い甘くないだけでこんなにも食べ物の見方が変わるとは驚きでした。この秋は本当に美味しいものをたくさんいただきます。

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葉っぱの手紙を孫娘に出しました。

2020年10月26日 04時00分01秒 | 日々のこと

晴、12度、90%

 先日「多羅葉」の木の葉っぱのお手紙をもらいました。するとその友人から今度はまっさらな「多羅葉」の葉っぱが送られて来ました。 本物の葉っぱのお手紙をもらうなんて60数歳にして初めて、郵便受けに葉っぱが入っていたあの驚き。そこでもちろん、いただいたまっさらな「多羅葉」は孫娘に送ることにしました。

 表はしっかりした緑の「多羅葉」は裏はやや白っぽく、尖ったもので字を書くと黒く残ります。葉っぱですから長いお手紙はかけません。裏面に2つの住所、氏名を書いて一行の文だけです。教えてくださったように郵便局には持って行かず、120円分の切手を貼ってポストに投函しました。「無事に着くかな?字が消えないかな?」

 昨晩、孫娘から電話がありました。テレビ電話に映る孫娘の手には「多羅葉」が!無事に着いたようです。「あれ?葉っぱがビニール袋に入っている?」聞けば郵便受けに入っている時からこのビニール入りだったそうです。郵便局の方が粗末にならないように入れてくださったのでしょう。「ありがとうございます。」

 孫娘、この「多羅葉」のお手紙のこと覚えていてくれたらいいなあ。友人、郵便局の方に感謝です。

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焼あゆ笹巻

2020年10月25日 04時00分05秒 | 昨日のお昼ご飯

晴、11度、66%

 先日来、美味しいものを続けさまに頂戴しています。味覚の秋、自然の産物から目にも美しいお菓子まで、友人たちの心遣いで贅沢な食を楽しませてもらっています。

 笹巻き寿司は緑の笹を剥ぐところから楽しみが始まります。5センチほどの三角に笹を巻いた「焼あゆ笹巻」をいただきました。小袋に3つの笹巻き、袋書きには「清流のふきのとう」の味噌が添えられていると書かれています。

 ゆるりと巻かれた笹を解くと、 焼きあゆが乗せられたキュッと三角に握った寿司が入っています。良い色に焼かれた鮎の下に覗くのが「ふきみそ」です。三口程の寿司を口に運びました。鮎はあの臭みが身上な魚です。香ばしく焼かれた鮎の下の「ふきみそ」は苦味を持つ蕗を甘さを加えていない味噌で作られています。そして酢飯、酢が強くない京都の酢飯です。酢や甘みの強い家庭の酢飯では「焼き鮎」も「ふきみそ」も台無しです。この3つが絶妙な調和を持って噛み締められます。最後に後を引くのは蕗の苦味。「こんな美味しいものを食べたことがない。」と次の笹巻きに手が伸びました。

 お皿にこぼれたご飯粒を見るとまんまるツヤツヤ、後でお聞きしたところに依ると「お釜」で炊かれたご飯だそうです。見た目も美しいものは食べても美味しい。しかも鮮やかな緑の笹が彩りです。

 「焼き鮎」「ふきみそ」「釜炊きご飯」が一体になったその味は私には衝撃的でした。特別な素材ではありません。そこに素材を見つめて味を作る人を思います。この秋一番のご馳走でした。「おごちそうさま。」

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ブリット ベネット 「消えてしまったもう一人」The Vanishing Half

2020年10月24日 04時00分29秒 | 

晴、14度、82%

 数ヶ月、チクチクと刺繍をしていますので本に割く時間がぐっと減っています。来月から4月にかけて次々に新刊が届く予定です。チクチクもあとひと月で終わりそう、本との時間が長くなります。

 「ブリットベネット」初めの作者です。まだ30代の若い黒人女性作家です。この本が初めての本かもしれません。今年になって刊行された本なのでまだ翻訳は出ていません。「消えてしまったもう一人」とは私がつけた日本語の題です。夏ごろからこの本はニューヨークタイムズのベストセラーの1、2位にランキングされています。

 1960年代、肌に色が薄い黒人だけが住むルイジアナ州の小さな町を16歳で飛び出した双子の姉妹デジレとステラ。デジレは肌の色が濃い夫との間にできた娘を連れて故郷に戻りますが、もう一人にステラは「白人」としていくる道を取りブロンドで青い目の娘を産み白人社会で生きて行きます。この双子とその娘たちがそれぞれの世代を通して黒人にとっての肌の色とそのアイデンティティの問題を描いた小説です。

 単一民族の日本に住んでいると肌色からの差別をほとんど感じることなく生活しています。私が長く住んだ香港も中華系民族ですから私たちと差して変わらぬ肌色です。黒人、肌色の濃いことで問題が起きるのは海の向こうの話です。アメリカでは今年初め無防な黒人男性を警察官が殺してしまう事件が起きたことで世界中でもその反発運動が起きました。福岡でも差別反対のデモがあったと聞きます。こうした差別を肌で感じ、考える機会が私には欠けていました。そもそも、「白人」と全く肌色を持つ「黒人」がいるということすら知りませんでした。

 自分が生きて来た世界の中では問題視されなかった「肌色による差別」アメリカばかりか世界中の黒人は常にその蔑視を感じているのだと思います。香港では南アジアからの出稼ぎの黒人が多くいました。「電車のシートで黒人の横に座らない香港人」と新聞記事が出た事を思い出します。福岡でも色の濃い人種の居住者が増えています。人々の受け止め方は様々です。

 「肌色の違い」実際に直面する問題ではありませんが、長い歴史の間、この問題は常にどこかで燻っています。ほんの少しですが、無知な私にその事を気付かせてくれた本でした。

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IKEAの冷凍サーモン 「サーモンパイ」

2020年10月23日 04時00分04秒 | 昨日のお昼ご飯

雨、17度、82%

 IKEAで冷凍のサーモンを買いました。4切入、最後の一切れを「サーモンパイ」にしました。焼くだけでも美味しい北欧のサーモンです。それをパイで包むと美味しさが2倍になります。

 真夏だとパイを作る気になりません。どんなに台所にクーラーを入れても、バターが緩くなってしまいます。日に日に気温が下がり始めました。 パイの季節です。

 合わせるのは「しめじ」。彩りを考えるとホウレンソウなどが綺麗ですが、パイの中に入れるものから水分が出ると折角のパイが湿っぽくなります。同じ理由で「ホワイトソース」も入れずに作りました。火を入れた「サーモン」と「しめじ」をパイの生地に包んで焼くだけです。

 火が入るにつれて台所はバターの香ばしい香りです。家で「パイ」を作ると焼きたて、オーブンから出して来てすぐを頬張ることができます。これが最高の幸せ。薄く伸ばしたパイは口の中でサクッと崩れます。この音がたまらない。サーモンはよく脂が乗っているのでジューシーです。 「しめじ」が時折プリンと口に当たります。脂の少ないサーモンならやはりほんの少しホワイトソースを補ったほうがいいでしょう。

 一切れで20センチ弱のパイが出来ました。お昼ご飯にちょうどのサイズです。市販のパイ生地を使えば実に簡単料理です。お試しください。

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「イスパハン」 虎屋とピエールエルメのコラボ

2020年10月22日 04時01分10秒 | おやつ

雨、18度、92%

 フランス菓子のピエールエルメが作り出した「イスパハン」という香り豊かなマカロンがあります。 ピエールエルメのマカロンの本からとった写真です。「バラ」「フランボアーズつまりラズベリー」「ライチ」を香りと味のベースにして作られているマカロンです。この「イスパハン」を虎屋とのコラボで和菓子に作り替えたものが期間限定で売られています。 小さな羊羹はどこの虎屋でも手に入ります。「イスパハン」と名前を持つ2種類の店舗限定の生和菓子をいただきました。

 

きんとんの「イスパハン」 そぼろは「バラ」と「ライチ」の香りです。 白あんの真ん中に「フランボアーズ」の水羊羹が隠れています。一口目は口の中に「バラ」が香ります。ふた口目、中の白餡とともに「フランボアーズ」が甘さとともに主張します。確かに素材は和菓子です。なのにマカロンのような組み立てられた洋菓子の個性を持つきんとんの「イスパハン」です。

 求肥で作られた「イスパハン」は「氷餅」が振られているのでキラキラとまるで宝石のようです。色は「フランボアーズ」そのもの。「バラ」が香る薄い求肥の下には白餡に潜んでいる「ラズベリー」のジュレに出くわします。 強烈なインパクトがあるこのジュレはあとあとまでも口に余韻を残します。

ピエールエルメの持つ香りと味の世界を虎屋が和菓子として置き換えた「イスパハン」だと感じます。「ライチ」の香りに気付きにくいのですが、本に依れば「ライチ」と「バラ」は似ているのだそうです。

 「バラ」「フランボワーズ」「ライチ」端的にその味を味わうには羊羹が最適です。福岡では手に入れることのできない「イスパハン」の生和菓子は遠くから送られて来ました。10年近くも前のことです、虎屋パリ限定で「ラズベリーの羊羹」が売られていた事を知りました。その時以来、「ラズベリー」の羊羹を夢見て来ました。どんな味だろう?羊羹になったラズベリーの香りは?と想像していました。友人のおかげで珍しいものをいただけた「口福」に恵まれました。

 味や香りの融合するお菓子の組み立て方に頭がいっぱいになった昨日のおやつでした。

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