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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

68年

2025年04月24日 | 自分ごと

晴、13度、86%

 桜の花が満開の頃でした。県下のある高校の80数本ある桜並木の桜を今年中に63本伐採すると、ローカルニュースが伝えていました。 昭和32年、1957年に植樹されて今年で「68年」、桜の老朽化が進み倒木の危険があるからだそうです。今年がこの見事な景色は見納めです。桜の木を伐ると聞いただけで胸が痛みました。しかも私が生まれた年に植えられた桜です。

 毎朝、家から2キロほど離れた「クリーニング店」の前を走ります。先月の強風の後、破れた店の幌を直す気配もありません。 早朝から火が灯っていた仕事場は真っ暗なままです。数日前、この店に張り紙があるのに気づきました。3月8日に「68年」続けてきた店を閉めることになったと書かれています。昭和32年、1957年開店の「クリーニング店」です。家から近くないのでこの店に洗濯物を出したことはありません。どんな方がお店をやっていたのかも知りません。おそらく90歳近い方でしょう。日に日にこの店が寂しく見えてきました。

 私は昭和32年、1957年生まれの68歳です。「68年」とい言葉を身近に感じます。植樹「68年」の桜の伐採、開店から「68年」の店の閉店。「68年」が喜びではなく、一つの終止符です。身につまされます。我が身に感じます。昨年の夏頃から急に体力の衰えを身に感じました。病気ではありません。私より走るのが遅かった人たちが私を追い抜いて行くようになりました。皆さん私よりお若いから当然です。でもその現実を受け入れるのに時間がかかりました。68歳を過ぎてやっと自分のこととして迎えることができました。70歳を前に身体的にも精神的にも一つの山を越えました。

 「68年」桜さん、ありがとう。「68年」クリーニング屋さん、ご苦労様でした。身に沁みる「68年」、真奈さん心身ともに穏やかに「70年」に向います。


ブログの引っ越し

2025年04月23日 | 日々のこと

雨、18度、85%

 私のブログの管理元である「goo blog」が運営を中止すると伝えてきたのは先週でした。よそのブログ会社に新しく登録することになります。新規開設だけでなく、今まで書いてきた記事やアップしている写真を全て新しいブログ会社の私の口座に移します。つまり、「ブログの引っ越し」です。

 「goo blog」に書き溜めている記事を圧縮してもらいそれを新しい会社に運びます。直ぐに記事の圧縮を頼みました。圧縮されたものを見て驚きました。私の初めの記事は2008年でした。つまり17年もほぼ毎日書いてきたことになります。そして17年、「goo blog」にお世話になりました。

 引っ越し先は「Ameba」です。今までと変わらぬ状態とはいかないと思います。編集画面が違います。写真のアップロードの手順も違います。早ければ5月に「Ameba」から発信できると思っています。今まで通りfacebookとの連携も続けます。

 現在「goo blog」の私のアカウントが開きにくいそうです。そういう時は、Google、Yahooの検索で「チクチクテクテク」と打ち込んでいただくと、一番初めに私のブログが出てきます。よろしくお願いします。

 まさかの「ブログの引っ越し」まさかの17年の私の「ブログ歴」です。


マニュキアの小瓶

2025年04月22日 | 思い出

曇、17度、93%

 気温が上がり始めると素足になります。そして足の爪をピンクに染めます。大学に入って以来、毎年夏だけ足の爪が染まります。今年も鏡の前に「マニュキアの小瓶」が出てきました。

 香港時代からの友人の香港の住まいには、洗面所のキャビネット横に「マニュキアの小瓶」が並んでいました。20本以上はあったと思います。青、緑、赤やピンクは色味の違うものが数本。ギャビネットの明かりに小瓶はキラキラと輝いていました。彼女は綺麗な手指にいつもマニュキアを施していました。今のように凝ったマニュキアではありませんが、赤い爪のうち小指だけが緑などハッとさせられた彼女の指でした。彼女は私より10年近く前に日本に帰国して、関西に住んでいます。彼女のことを思い出すたび、思い浮かぶのは整然と並んだ「マニュキアの小瓶」です。

 私の5本ほど並べてみたいと思っていました。でも、使わないものを買う勇気がありません。毎年同じピンクです。暑い季節だけの楽しみです。

 今年も鏡の前に「マニュキアの小瓶」が1本。「マニュキアの小瓶」がたくさん並んだ様を眩く、羨ましく眺めていたか、会う機会がない友人にいつか手紙しようと思います。


花自慢

2025年04月21日 | 

曇、16度、95%

 昨日、出先から戻り、車を前庭に入れて下りようとしました。道行くご婦人が会釈して何かおっしゃっています。存じない方です。何か仰りながら急に車横の花が咲いているところにしゃがまれました。「こんにちわ」とお声をかけると、か細い声で「この花どうしたらこんなに咲くのですか?」と尋ねられました。「マーガレット」のことだとすぐにわかりました。

 こんもりと茂った「マーガレット」が今満開です。 他の花たちも咲きそろっています。表の道沿い、塀がない我が家です。私より樹齢が長い「紅葉」がポツンと一本、「紅葉」も今は新緑に輝いています。冬にはポツンとはいかにも寒々しいと感じます。この「紅葉」の根元を花で飾ることも私の庭づくりの目標の一つでした。プランターを並べたこともあります。一年草を並べると季節ごとに植え替えなくてはなりません。その費用が高額でした。そこで、見栄えの良い多年草を植えて5年になります。今年の「マーガレット」は今までで一番大きく育ちました。

 ご婦人に一つ一つ花の名前を教えて差し上げました。特に「マーガレット」がお好きな様子です。しゃがんだまま、「いい匂いですね。」 香り立つのは奥のライト横の「メネシア」です。陽が高い間は甘い香りを漂わせています。

  「デージー」「ガザニア」小さい「ビオラ」の鉢が2つ、 「メネシア」。甕の「布袋草」は新芽も吹かずみっともない色です。

 こんもりと茂らせてのではなくこんもりと茂ってくれたと話すと「いい子ですね。」とご婦人。真夏以外は水遣りもしない怠慢な私ですが、よく応えてくれました。国道から「マーガレット」の色が目に飛び込んできたので足が向きましたと話してくださいます。花好きは花を見ると自然にそちらの足が向きます。新緑もお好きなようで、立ち去られる前に「紅葉」の幹を撫でて「よく頑張ってるね。」と声をかけてくださいました。

 花自慢をしたい私は「今裏の道沿いにはモッコウバラが満開です。夏になるとフェンスには珍しい時計草が咲きます。お時間がある時ぜひ見てやってください。」とお別れしました。

 足を止め花を愛でてくださる人との会話は私の励みです。花自慢をさせてもらいました。


ミラベル入りのイースターケーキ

2025年04月20日 | おやつ

雨、20度、85%

 フランスのアルザス地方ではイースターに羊の形をした「アニョーパスカル」というケーキを食べるそうです。この地方は「スフレンハイム」という陶器の焼き型で有名です。羊の焼き型も陶器でしかも半分に割れるユニークな焼き型です。日本でもフランスから取り寄せることができます。私の型は羊ではなくウサギです。イースターバニー。ウサギの型で焼くケーキは「ラバンパスカル」と呼ばれます。昨年、手始めに伝統的なレシピで焼きました。バターをほとんど使わない軽いケーキです。イースターには「キャロットケーキ」をウサギの型で焼きました。

 今年は「ミラベル」という果物を入れて焼いてみました。2月でしたか「ミラベル」のジャムを初めて食べました。とても繊細な果物で収穫時期も短い「ミラベル」がフランスからの冷凍品で手に入りました。 「あんず」にも似た優しい香りと甘さです。 解凍中。色は黒ずんでいますが生の「ミラベル」を初めて口にしました。バター生地にこの「ミラベル」を「キルッシュ」をかけて焼きました。 陶器の型は太いワイヤーで留められています。 こうして型を外します。 「ミラベル」が表面に見え隠れ、ウサギの目も耳もきれいに型から取れました。

 「ミラベル」は香りも微かですが「キルッシュ」のおかげで香りが立ったように感じます。ふた晩置き、フォイルを取るとしっとりと柔らかな香り高いケーキが出てきました。

 「ミラベル」でジャムも煮ました。 残りはサラダにも使います。「ミラベル」は信州でごくわずか栽培されているそうです。デリケートな果物で輸送に不向きと知りました。そこで「ミラベル」を我が家で育てられないかと苗木を探しました。見つけました!2月に庭に植えた一本の細い裸木でしたが、春の気温上昇で新芽が吹きました。 この「ミラベル」が実をつけるのは何年先でしょう。

 ウサギのケーキにナイフを入れるのは主人の帰宅を待ちます。今日の私のおやつは残った生地をカップで焼いた「イースターのミラベルケーキ」です。


クチポールのスプーンとナイフ

2025年04月19日 | きれいな形

晴、18度、94%

 雑誌のグラビアで気になるものがありました。スプーンです。細身の持ち手にまん丸な口入れ、持ち手の色は黒です。時にはナイフとフォークも添えられています。フォークの細身はまた目を惹きます。日本の雑誌ばかりではありません。海外の雑誌にもそのスプーンやナイフを見かけます。本物を見たい。手に取ってみたい。できたらスプーンは口に入れてみたい。扱っていそうなお店に車を走らせました。

 ありました。サービング用のカトラリーまで揃っていました。 手にとって見ていると、お店の方が寄ってこられました。ポルトガルのメーカーが作るカトラリーだそうです。細さとカーブのまろやかさが調和しています。ステンレスで持ち重みを感じません。白の持ち手にゴールドを合わせたもの、 持ち手がグレーのもの、 

 まさかスプーンを口に入れるわけにはいきません。スプーンの口入れの大きさ、入れた時の感触は大事です。味にまで影響します。店員さんはご自分でも使ってらっしゃるそうで、幸いと、口入れの感触を伺いました。デザートサイズは女性の口に合うそうです。ディナーサイズは少し大きかな、とコメント。我が家で使っているスプーンはフランスのものですがサイズが女性の口には、いえ、日本人には大きすぎます。普段はポタージュ用のスプーンを使っています。

 主人と私の二人分、スプーンとフォークとナイフをと思うのですが、いまひとつ踏ん切れずに店を出ました。ステンレスなのでお値段はそんなに高くありません。新潟燕三条の各メーカーもデザインの良いカトラリーを作っています。家庭を持って50年を迎えようとしています。まだ食卓に並ぶ器やカトラリーに心が動きます。

 欲しい気持ちに変わりありません。でもよく我慢した、無駄遣いしなくてよかった、と自分を褒めてやりました。


モッコウバラ

2025年04月18日 | 

曇、21度、87%

 8年前、香港から帰国しました。30年も日本にいませんでした。桜の終わったこの季節、早朝に走りに出かけました。道端に咲くオレンジ色のポピーにまで感動します。行き帰りの家々の塀から覗く黄色い花、長くフェンスに這わせている家もありました。「何の花だろう?」黄色い小花が枝いっぱいに咲く様子は病気のモモを抱えていた当時の私には励みになりました。

 調べると「モッコウバラ」でした。中国原産と書かれていますが、香港では一度も見たことがありません。「我が家でもあの花を咲かせたい。」と思いました。近くの園芸店で「モッコウバラ」の苗を探しました。この時期咲く花ですから苗は3月ごろから売られていたそうです。どこの店にも苗はありませんでした。諦めずネットで探しました。そうして千葉の花園から送ってもらった「モッコウバラ」です。添え書きがありました。「今年の花は終わっています。来年たくさん咲きますよ。」

 裏庭の一番奥、フェンス沿いに植えました。その頃の裏庭は昔からある木々しかありませんでした。私はこの庭をどう作ろうか?実は途方に暮れていました。まず植えたのが「モッコウバラ」の苗でした。梅雨を越し、夏が終わる頃には倍以上の大きさに成長しました。生命力の強い「モッコウバラ」です。2年目には枝分かれしました。植え付けた根元はすでに私の腕よりも太く育っていました。枝を伸ばす力も旺盛、すぐに枝が絡まります。近くの「モッコウバラ」を上手に育てている家のおじさんに教えてもらいました。「花が終わったら、短く刈らないと手に負えなくなるよ。」家に帰りすぐに刈り込んで記憶があります。

 8年目の「モッコウバラ」、今年は殊更美しく咲きました。花の数、枝振とも私の思いに応えてくれたかのように咲きました。家側から見た「モッコウバラ」です。 数週間前は「モッコウバラ」を綺麗に見上げて欲しいと、裏の道沿いの石垣の蔦を刈り込みました。見出し写真は、裏の道から見上げた「モッコウバラ」です。木が壮年期、体力をつけての開花です。私は飽きもせず眺めます。 2階から見下ろした「モッコウバラ」。

 もうすぐモモが逝って8年目、主人が香港から帰宅します。その時まで咲き続けていてください、「モッコウバラ「」さん。


ケイタマルヤマのクッキー缶

2025年04月17日 | おやつ

晴、16度、78%

 昨日、郵便受けに小さな小包が入っていました。中には手のひらの大きさの「クッキー缶」、添えられたお手紙「ひと月遅れのおめでとう。」とだけ。古い友人からです。

 春らしい色合いの「クッキー缶」はデザイナーケイタマルヤマのお店のものです。ケイタマルヤマらしい花柄です。早速蓋をを取りました。 最近、可愛い缶にクッキーが詰まっている「クッキー缶」が流行です。桜がテーマかな?この缶。

  おやつに食べました。食べ終わってお礼の電話を入れました。久しぶりに聞く友人の低い声です。ひと月前の誕生日、彼女は素敵なカードをくれました。私が缶好きなことはよく知っています。お礼の後に「ケイタマルヤマを好きなこと知ってたの?」と尋ねると「だって、前にケイタマルヤマのハンカチを見せびらかしていたじゃない。」はい、確かにケイタマルヤマのハンカチを持っています。ケイタマルヤマのプリントは好きです。でも服となるとドレッシーで私のイメージではありません。傘とハンカチしか持っていません。久しぶりだったので話はあっちにこっちに。最後に彼女が「美味しかった?」即座に私「いまひとつよ。」頂いたものの味をいまひとつと正直に言える間柄です。

 でも、私わかっています。このひと月、彼女は私に贈るものを探してくれていたんだって。彼女は「この缶!」と思って求めてくれたはずです。

 今年は二度誕生日を祝ってもらいました。さあ、私も5月の彼女の誕生日プレゼントを探さなくては。 「ありがとう。」

 


「ねぎま」

2025年04月16日 | ぼんやりと考える

晴、9度、83%

 焼き鳥屋で「ネギマ」を頼むと鶏肉とネギが交互に串刺しされたものが出てきます。その「ネギマ」を見て「ネギマ」ってこんな食べ物だったっけ?と一瞬心に浮かぶのですが食べることに一生懸命ですぐに忘れます。

 昨日まぐろとねぎを串に刺していました。「あれ?ねぎまの(ま)はマグロの(ま)じゃないかな?」焼き鳥の「ネギマ」のマは「間」のマとずっと思っていました。それで納得していました。昔、講談か小噺で「ねぎとまぐろ」を煮て食べる話がかすかに記憶にあります。そうだ!「ねぎま」はまぐろとねぎの食べ物なんだ!調べてみるとやはり「まぐろ」と「ねぎ」の鍋が名前の由来です。長年時折、頭に浮かぶ疑問が一挙に解決しました。

 串焼きではなく、まぐろとねぎを一緒に煮る食べ物が「ねぎま」です。 焼いても同じようなものと思い串のまぐろを食べました。お刺身の生のまぐろも美味しいけど焼いたマグロの肉は溶けるように旨みが口いっぱいに広がります。ハラミに近い部分でも臭くありません。

 「鴨肉とねぎ」もいい相性と言われます。「鴨肉」も脂身の多い、ねぎはその脂を吸ってねぎ本来の甘みに深さが増します。日本人が食べ続けてきた相性のいい食べ物、よく考えられています。

 焼き鳥屋の「ネギマ」は好きな食べ物から外せない一品に変わりありません。一日経った今も家のどこからかに「まぐろ」の焼いたにおいが残っています。私にはとてもいいにおいです。まぐろのおいしさに目覚めたのは、帰国してこの8年のこと、もっと早く気づけばよかった。


私のベルト

2025年04月15日 | 身の回りのもの

雨、9度、70%

 先月、ワイドジーンズを買いました。この7年ジーンズを履いたことがなかったのに、ワイドジーンズを履く人が太めなのにスッキリと目に映ります。10年ぶりでしょうか、ジーンズを買うのは。香港の頃は暑い時期を除いてはジーンズを履いていました。箪笥には数本のお気に入りが眠っています。

 ワイドジーンズを買った時はまだ寒い日が続いていました。次第に気温が上がり軽装になりました。心配していた通り、薄着になるとウェストに余裕が出てきました。落ちるほどではありません。ワイドジーンズはピッタリとウェストが腰の位置です。そこで、これまた数年ぶりに「ベルト」を出してきました。

 以前から持っているジーンズはウェストの位置が様々です。ベルトループの幅も時代によって違います。久しぶりに見る「私のベルト」、色、幅、どんなジーンズにも対応できるように揃っていました。 

 この半月、ワイドジーンズだけでなく古いジーンズを履いて過ごしています。普段は普通のジーンズが仕事や動きに合っています。それに新しいジーンズを汚したくありません。ジーンズにベルト姿、やはりいいなぁ。汗ばむ季節までの楽しみです。少しでも暑いと感じると、秋までジーンズはタンスです。

 ベルトはいいですよ。着物の帯と同じで、腰を支えると姿勢が良くなります。体の中心を自分も意識します。新しいワイドジーンズに始まった、ジーンズとベルトの生活です。