チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

やっぱり白が好き。

2021年09月30日 | 身の回りのもの

晴、25度、70%

 自分の身の回りにある色、一番多くの面積を占めているのは「白」です。壁は全部「白」、ペンキの「白」ではありません。漆喰の「白」です。古い日本家屋です。家の中は壁が「白」でも薄暗く感じます。

 「白」を部屋に取り入れると、掃除や洗濯がこまめになります。「白」を維持するには精神的に張りを持った生活に変わります。寝室のベットカバーは2つとも一年中「白」です。暗い部屋を明るくして、部屋を広く感じさせてくれます。ココさんも一緒に寝るのでカバーはひと月に最低でも一度は洗濯します。

 台所の流し周りも、 白ばかり。汚れが目立つ「白」なのでかえって清潔を保てます。 レンジの上のやかんも「白」、昼間出したままにしていても違和感がありません。 お風呂場の掃除道具や洗濯用のたらいも全部「白」、汚れ物を洗うついでにバケツやたらいも汚れを落とします。「白」の色も素材で様々です。でも白いものを白く保とうとする気持ちは緊張感があって好きです。

 土物の柔らかい「白」の花瓶、花を刺さなくても、安らぐ空間を作ってくれます。 やっぱり「白」が好き。

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松子棗蓉月餅(棗のあんの月餅)

2021年09月29日 | おやつ

晴、25度、80%

 9月の初め、香港の主人から「月餅」が届きました。まだ私が食べたことのない小ぶりな「無花果の月餅」が5つ、普通の大きさの種類の違う「月餅」が4つ、ふた缶でした。「月餅」は中華圏では贈答品です。中国のお菓子の中では高価なものです。中秋節になると「月餅」をたくさん買い求め親戚やお世話になった方に配ります。私も送られて来た「月餅」を長くからの友人、中国の「月餅」をお好きな方に早速おすそ分けしました。私の手元に残したのは「無花果の月餅」一つと「棗あんの月餅」の一つでした。食べやすい「蓮の実のあん」「小豆のあん」「ナッツのあん」は友人たちの所に飛んで行きました。

 中秋節の日まで待ちました。もちろん初めての「無花果の月餅」をおやつにしました。小ぶりでたくさんのナッツを無花果がつなぐような「月餅」です。30年ほど前、香港に渡った当初、30代だった私は大きな「月餅」を幾つもパクパクと食べました。30年経って帰国前には「もう月餅は食べたくないわ。」と言っていたほどです。なのに帰国して3年で中国の「月餅」を懐かしく思いました。中秋節は私にとって「お月見団子」でなく「月餅」なのです。

 10月の満月が一番好きです。「棗のあんの月餅」はそれまで待とうと思いましたが、昨日封を切りました。月餅の賞味期間は2ヶ月ほどです。どっしりと重い月餅は封を切っただけでその香りが広がります。 「棗のあん」は一見「あずきのあん」の様に見えますが甘酸っぱい「棗のあん」です。口にあたる松の実がじわっと美味しさをプラスします。皮の焼け具合、あんとのバランスも良く「この味よね。」と一人ニンマリします。

 「無花果の月餅」もそれなりに美味しかったのですが、小ぶりなせいか皮が乾き気味でした。昔はこの皮を作るのに「ラード」を使っていました。その頃はもっと深い香りでした。現在では「ピーナッツオイル」が主体です。たくさんの「月餅」を食べて来ました。ハーゲンダッツ、ゴディバなどもアイスクリームやチョコの「月餅」を出します。「月餅商戦」とも言われその年の景気を占う基準にもなると言われます。

 先日、主人と話しました。「やっぱり、一番美味しいのは白蓮蓉に塩卵の黄身が2つの月餅ね。」主人も同感の様です。芯を取った蓮の実から作るあんに塩卵の黄身は満月の様に丸のまま入っています。この塩味と餡の甘さが絶妙なバランスです。「来年は真奈さんが香港に来て好きな月餅をたくさん買えるといいね。」と主人。「月餅」を食べながら香港を懐かしみました。

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おしゃもじ

2021年09月28日 | 身の回りのもの

曇、24度、82%

 私がこの家を出て一人暮らしを始める時に母が持たせてくれた「おしゃもじ」があります。竹の「おしゃもじ」です。使い始めて46年、ずっとこの「おしゃもじ」です。 

 頂き物の塗りの「おしゃもじ」も持っていますが、使うのはこの1本だけ。プラスチックのご飯がこびりつかない「おしゃもじ」は買おうと思ったこともありません。手に馴染んだ小ぶりの「おしゃもじ」です。

 46年前、この「おしゃもじ」は先端が丸かったのではと思います。私の癖がついてやや斜めに擦れています。元から小ぶりだったものが46年間で短くなってしまいました。ご飯を炊いておひつに移す、それをお茶碗によそおう、毎日、意識なくこの「おしゃもじ」を使います。使えば洗って、乾かして引き出しにしまいます。隣には塗りの「おしゃもじ」がありますが、客時に人前で使う時だけの登場です。塗りの「おしゃもじ」は私の手に馴染みません。

 毎日使う道具です。お鍋やおひつの底を刮ぎます。優しくお茶碗にも盛り付けます。柔らかなカーブがする仕事に満足します。この46年間でずいぶん短くなったはずです。

 まじまじと乾かしている「おしゃもじ」を見つめました。割れる日が来るまでずっとこの「おしゃもじ」と付き合います。小さな道具ですが、「ありがとう」

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カニ

2021年09月27日 | 昨日のお昼ご飯

曇、22度、84%

 中秋節を過ぎると香港では「上海蟹」の本格的なシーズンを迎えます。上海料理の店の前にはガラスの冷凍ケースが置かれ、中にはしっかり手足を縛られたカニが並べられます。大きな「青いカニ」は一年中市場で売られています。「カニ」はご馳走です。そんなことを思い出していたら、お魚屋さんで地元の「ザガニ」と呼ばれるカニを見つけました。

 香港に渡った当初、「カニ」を買って来て湯がいたことがありました。生きた「カニ」です。目をつぶってお湯に入れ蓋をしました。かわいそうに思います。茹で上がった頃蓋を取ると、「カニ」は暴れたのでしょう手足が取れていました。以来家で「カニ」を茹でることはしません。不憫に思います。お店で食べるときは給仕の人が食べ易く切って出してくれます。足や甲羅を手に持ちますから、指を洗う「中国茶」の入ったボールが一人ずつ置かれています。日本で「カニ」や「シャコ」を食べるときは義父が生きていた当時はすぐ食べれるように準備してくれました。主人と一緒の時はこれまた主人が身を出してくれます。つまり私は「カニ」を一人で食べたことがありません。

 福岡の地元のカニ「ザガニ」、お値段も高くないので1匹買いました。動かないので死んでいるのかもしれません。茹で上がると真っ赤です。 ハサミを使って食べ始めました。想像以上に身が詰まっています。 殻の中の汁までチューチューと吸います。甲羅を開けると味噌が見えました。ほっくりした身は「カニ」らしい甘みを持っています。「ズワイガニ」のほどの甘みではありませんが、久しぶりの「カニ」に満足です。

 一年中、この福岡でも「ズワイガニ」の冷凍が売られています。お正月前ともなると「カニ市場」が開いて大賑わいです。贅沢になったなあと思います。手頃なお値段の地元の「ザカニ」の味をしめました。

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大文字草

2021年09月26日 | 

晴、22度、82%

 座敷に面した庭に「大文字草」が咲きました。3年前に白と赤の「大文字草」を買いました。春先芽吹いた「大文字草」は夏にかけて葉を増やし、秋になると花を咲かせます。寒さには強い「大文字草」ですが暑さには敏感に反応します。小さな鉢を日陰や縁の下で夏を越させます。この夏の暑さで二株の内一株が元気を失い、萎れて枯れました。茎の色からして白が枯れたのだとわかりました。残った株は花芽をふた方向につけています。冒険でしたがソロリと株分けをしました。 ふた鉢に赤い「大文字草」が咲きました。

 座敷に面した庭には大きな「マキの木」があり、その根元には「築き石」が置かれています。改築する前は小さな池もありました。和風の庭です。石や大木のおかげで日陰が多く、日差し、暑さに弱い植物にとっては格好の場所です。 とは言っても福岡の平地ですから、暑さは山間部より高くこうした植物には過酷です。

 朝晩凌ぎやすくなりました。「大文字草」「ホトトギス」「黄色い彼岸花」がこの庭で咲いています。深みのある赤い花弁にパッと目を引く黄色い花芯、小さい花ですが日本の秋を感じます。「大文字草」は11月ごろまで咲き続けてくれます。植物たちと一緒に私の体も一息つきました。

 

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赤い瓦屋根の家 クロスステッチ

2021年09月25日 | クロスステッチ

晴、21度、88%

 今年の初めに刺した「家」の額は居間に入るドアの横の壁に飾りました。 ちょうど真向かいの壁にも同じだけのスペースがありました。同じような「家」を刺して飾りたいと思い続けていました。

 南欧に行くと赤い瓦屋根の家をよく目にしました。少しかすれたような赤い瓦屋根です。煉瓦色に似通った色ですが形は日本の瓦と同じです。赤い瓦屋根の家は南欧の空の色に映え記憶に残っています。手持ちの本にもそんな赤い瓦屋根の家の写真があります。 ブルーのテントと赤い瓦屋根が好対照です。記憶にあるのは、 こんな風景です。

 刺しあがった赤い瓦屋根のクロスステッチを同じ額に入れて飾りました。居間に通じるドアの両側、向き合った形で掛かっています。

 額を求めに行ったついでに、先日刺した「睡蓮」の刺繍の額を新しく求めて来ました。家にあった白木の額でもよかったのですが、「睡蓮」の華やかさと玄関の帽子掛の横に飾ることを考えて優しい金縁に入れ替えました。 

 針を持っていると気持ちが落ち着きます。庭の花の刺繍も少しづつ増えています。長年刺そうと思っていたものを年内には取り掛かるつもりでいます。小さな麻布の目は見辛くなって来ましたが、老眼鏡の上の拡大メガネをかけて刺しています。40年来の私の刺繍がこの家の壁を飾ります。

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札肉 ムーヨー (ベトナムソーセージ)

2021年09月24日 | 昨日のお昼ご飯

晴、21度、70%

 バナナの葉に包まれたベトナムソセージ、「ムーヨー」と呼ばれます。豚肉のソーセージで「ホー麺」に乗っていたり和え物、炒め物に使われます。香港では冷凍食品の店に行くとバナナの葉に包まれたまま売られていました。日本にも冷凍で輸入されているらしいのですが、売っているところが近くにありません。そこで作ることに。

 豚の挽肉をさらに滑らかにして味付けはナンプラーとコショウ、レモングラスです。柔らかさが欲しいのでつなぎにコーンスターチを入れました。この肉をバナナの葉に包んで蒸します。でも、バナナの葉がありません。「ハランの葉」にしようか「ふきの葉」にしようか迷いましたが「イチジクの葉」で巻いてみました。 「バナナの葉」は香り付けだけでなく、殺菌作用があるそうです。東南アジアではラップ代わりに使ったりお皿としても使われます。「イチジクの葉」は殺菌作用はありません。蒸すとどんな香りがするのかな?「イチジク」らしい甘い香りが立ちました。バナナの葉は清々しいどちらかというと「青竹の葉」の香りに似ています。

 出来上がった「ムーヨー 」は柔らかすぎましたが、懐かしい味です。使い道の広いソーセージです。まずはそのまま、 

 「ムーヨー 」に限らずソーセージは家で簡単にできます。味付けを変えて、ホイルやラップに細長く包むだけです。

 「イチジクの葉」の蒸される間の香りを嗅ぎながら、チキンでも包むと美味しいだろうなあと想像しました。葉っぱに包む料理やお菓子は地元にある葉を使ってそれぞれの国で違います。葉っぱに包む、それだけで幸せな気分になります。

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熱帯睡蓮

2021年09月23日 | 

晴、23度、90%

 この夏の暑さで庭の草木で元気をなくしたものがありました。しかも暑さの後には長雨で日照不足でした。草花に対する私の経験不足、知識のなさをまじまじと感じました。

 昨年、表の庭の甕に「睡蓮」を入れました。優しいピンクの花が幾度も咲きました。今年も7月には花をつけ夏中次つぎに咲いてくれるだろと期待しました。ところが葉焼けに始まって、花芽は一向に出てきません。そのうち水面の葉は全部茶褐色になりました。水に手を入れ根元を探ると根っこはしっかりしています。園芸店の方に相談してみました。話では「睡蓮」には「温帯睡蓮」と「熱帯睡蓮」があり、これほどの暑さだと「熱帯睡蓮」の方が適しているとのことでした。庭にあるのは「温帯睡蓮」でした。そこで同じ甕に「熱帯睡蓮」を一株入れました。

 ひと月経ちました。「熱帯睡蓮」の葉は水面いっぱいに広がりました。そして「温帯睡蓮」も元気を取り戻し葉が出てきました。 切れ込みのある葉が「熱帯睡蓮」です。まんまるな葉は「温帯睡蓮」です。数日前、甕の真ん中に大きな花芽が出ていました。「温帯睡蓮」とは色も大きさも違います。心待ちにしました。

 昨日朝から開き始めました。四日花です。四日で花は開かなくなります。夕方には一旦閉じて朝に開くを4日繰り返します。 なんと強烈な花色でしょう。花の端正さは「熱帯睡蓮」も「温帯睡蓮」も変わりありませんがまるで作り物のような花です。花芯から香りがかすかにします。

 水を覗くと花芽があと2つ、甕に華やかさが戻ってきました。来年は「温帯睡蓮」と「熱帯睡蓮」2つが花開いてくれるようにと欲張りなことを思います。

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中秋節の「無花果月餅」

2021年09月22日 | おやつ

雨、25度、90%

 中秋節にまん丸な満月が数年ぶりに見られるという昨晩、福岡は暗くなり始める頃から雨が降り出しました。昼間は33度の暑さ、日が暮れて雨が降っても気温が下がりません。幾度も空を見上げますがお月様に出会えず終いでした。

 中秋節を待って香港から送られてきた「月餅」をおやつにしました。1年半、離れて暮らす主人からの贈り物です。40年近く前にも単身赴任で中東に行きました。その時も含めて手紙、送り物は今回が初めてです。荷物を受け取った時は驚きました。数年前から「月餅」の香港からの海外配送は禁じられているはずです。ところが但し書きがあるらしく「肉類」は入っていない「月餅」であれば送ることが出来るのだそうです。

 私が初めて食べる「無花果の月餅」、よく昨日まで我慢できたものです。

中国茶も手持ちが少なくなってきました。コロコロの鉄観音茶を入れました。 ワクワクと「無花果の月餅」を切ります。 木の実、クコを繋ぐのに「無花果」が使われています。 ねっとりした「無花果」に木の実の香ばしさが広がります。鉄観音茶の清々しい香りとともにゆっくりしたお茶の時間です。

 天気が下り坂と知り十四夜に撮ったお月様です。 香港は昨日はこのお月見のために店じまいを早くします。そして今日は休日です。昨晩送られてきた香港の写真、お月見日和だったようです。「あなた、おごちそうさまでした。」

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スパイスの引き出し

2021年09月21日 | 身の回りのもの

晴、24度、74%

 いくつもの台所を使ってきました。狭くても使い勝手のいい台所もありました。香港の作り付けの台所は今考えるとどこも良く出来ていたと感心します。既成のシステムキッチンをはめ込んだものではありませんでしたが、隅々まで物が入るように出来ていました。小さな私には馴染みやすい台所達でした。この家の改築では自分に合わせた台所を作ることができるはずでしたが、使い始めて4年、無駄なスペースがあると感じます。古い日本家屋の改築ですから致し方ないことです。きっちりかっきりと真四角ではなく凸凹、寸足らずです。広いのに私以外の人が入って来ると邪魔に思います。

 食器は2つの食器棚に収めました。鍋釜はキッチンの下に収まりました。ところがストックする場所、調理する場所がないのでアイランドを入れました。帰国する前から予めどこに何を入れるか考えていましたが、いざ入れてみると収まらないものも出てきます。キッチン前の壁の棚は天井が高いために上段は椅子に上るしか手が届きません。4年経ってやっと納得のいく収納ができたと思う始末です。

 困ったのはスパイス、日々使う調味料を入れる場所でした。スパイス類は帰国時にグッと数を減らしました。流し下の引き出しに収めると引き出しいっぱいです。香港時代は2箇所に分けて入れていたものが1箇所に集まると思ったより多く見えます。これでギリギリ最小限です。

 この引き出しを開けた主人が「こんなにあるの?」と言ったことを思い出します。「昔はもっと持っていたんだけど。」

 先日、仕切りを外して今一度必要品を確かめました。これ以上は減らすことも増やすこともなさそうです。スパイスの引き出し、開けても香りはしませんが、長年の私の台所時間が詰まっています。

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