チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

牛乳しょうがプリン「薑汁撞奶」

2024年01月31日 05時03分46秒 | おやつ

雨、9度、74%

 マカオや香港を歩いていると、「牛乳しょうがプリン」の専門店を見かけます。牛の絵がマークのお店「義順牛奶公司」です。ウィンドーに並んでいるのは小椀に入った「牛乳しょうがプリン」のみ。冬は温かいプリンも食べることができます。シンプルに牛乳と生姜と砂糖だけで作れます。生姜の持つ牛乳を固める作用を利用して作ります。家で作るとこれがなかなかうまく固まりません。温度管理、化学作用の悪戯です。

 真っ白なプリンは柔らかめ、茶碗蒸しほどの硬さです。甘味は強くありません。テーブルには砂糖やシロップが用意されています。冷たい「牛乳プリン」もギンギンに冷たいわけではなく、冬の暖かい「牛乳プリン」も熱々ではなく、牛乳としょうがの香りがしっかりと味わえます。牛乳としょうがのハーモニーです。

 昨日はうまく固まりました。メープルシロップを垂らしました。固まらない時はシロップは表面にのらず直ぐに沈みます。 

 食べたいと思って10分もあれば作れます。牛乳を70度に温める、これがポイントです。中華の小椀に蓮華が添えられて出てくる「薑汁撞奶」は「豆腐花」と並んで香港やマカオのストリートフードです。

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冬の白のアウター

2024年01月30日 05時03分27秒 | 身の回りのもの

晴、4度、80%

 この冬、コートやジャケットに白い色のものを着ている人を多く見かけます。観光で福岡に来ている韓国人や中国人の方たちも白いジャケットを着ています。冬の白は街を明るくしてくれます。

 昭和の時代、大人も子供も冬に着ていたコートやジャケットは暗い色のものが多かった記憶があります。福岡の街は日本海に面しているので冬はどんよりと曇っています。その寒くて曇った街に動く人たちも暗い色のものを羽織っていました。子供心にその暗さが嫌いでした。そして寒さを強く感じました。

 私は白いジャケットを冬によく着ます。ズボンもスカートも白で白尽くしの服装もします。寒さに応じてジャケットも様々。 ウール地のこのジャケットはフラットカラーが取り外しできるタイプです。うんと寒くなるとモコモコのダウンです。 モコモコダウンは最強に暖かです。長いコートの白いダウンはこの冬はガウン代わりにお風呂上がりパジャマの上に来ています。家の中でもフードを被っていることもあります。今日明日は気温が上がるそうです。そんな時は、 帰国してすぐに編んだ毛糸のジャケットです。

 白と言っても私が選ぶ白は「ミルク色」と言ったほうがいいかもしれません。温かみのある白です。街に白い服の人が多くなり、冬の福岡が明るくなった気がします。夏の白は潔さを感じます。冬の白は溶け込むような暖かさです。白、特に「ミルク色」私の好きな色です。

 

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奥伊勢ネギのパスタ、3色人参ラペ

2024年01月29日 05時06分56秒 | 昨日のお昼ご飯

晴、2度、74%

 伊勢のお土産でいただいた新鮮で大きな野菜たち、急いでお腹に入れていきます。「奥伊勢ネギ」は太ネギですが刻んでいる時つまんだら生でも甘みが強いとわかりました。この甘みを生かして「奥伊勢ネギ」だけのシンプルなパスタを作りました。4色の人参はそれぞれを千切りにして合わせて「ラペ」です。

  茹で上がったパスタに「奥伊勢ネギ」を乗せるとふわっとネギの香りが立ち上がりました。お味はちょっぴり垂らしたオリーブオイルに「黒七味」をパラパラとふりかけただけです。パスタは塩茹でしますのでこんなシンプルな食べ方だとネギやパスタそのものの味がはっきりと出て来ます。物足りない方はお醤油がいいですね。

 紫、黄色、普通の赤、京人参のぽってりした赤、4色の人参は皮が薄いので皮付きのまま千切りにしました。紫人参は、 芯が黄色です。家庭栽培でも「紫、黄色の人参」は流行りです。思い切りよくボールで4色合わせてお皿にこんもり、 赤いニンジンだけでも綺麗なところに4色合わせるとますます華やかな「ラペ」になりました。 胡桃を一粒クラッシュしてパラリ。大好きな「クミン」をたっぷり振りました。私の「ラペ」は多めのクミンで決まります。「胡桃オイル」と「米酢」を垂らします。甘味が一番強いのは京人参です。黄色や紫の人参は甘味より人参らしい香りが特徴です。「ラペ」は食べ始めるといくらでも進みます。

 一昨日載せ忘れた「長芋、ロマネスコ、エリンギ」の糠漬け、 「ロマネスコ」は漬かるまで丸一日以上かかります。そう思っていたら長く置きすぎました。「長芋」がいい塩梅、初の糠漬け「エリンギ」美味しい。なんといっても形の面白さで「ロマネスコ」は際立っています。

 毎食、食べる時にはお野菜やお米を送ってくださった友人に「ありがとう」と言ってお箸をとります。糠漬けと美味しいご飯だけで満足。

 伊勢土産のお野菜、たくさんいただいた「長芋」もこれで全部お腹に収まりました。おごちそうさま。

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香港映画「ネオンは消えず」

2024年01月28日 05時08分53秒 | 映画

曇、4度、75%

 

 香港と言うとあの煌びやかな夜景を思い起こされる人が多いと思います。夜、飛行機が香港に着陸する時、遠くから見ても一つの火の塊のように明るい場所が香港です。私が香港に渡った1980年代終わり、それらの燈はまだ「ネオンで」でした。ネオンサインは大きく、道の真ん中まで張り出しています。その下を2階建バスや電車が走ります。香港人の話し声は大きく賑やかな街に圧倒されました。

 「サーズ」の後からこの「ネオン」は「LED」に変わりました。そして「ネオン」を作っていた職人たちは職を失います。この「ネオン職人」の一家にスポットを当てた話です。「ネオン職人」の父親は借金を残して亡くなっています。あることがきっかけでその父親がやり残した「ネオン」があることを知った妻、娘が父の遺志の「ネオン」を作り上げる話です。

 「香港映画」と言うとヤクザものに始りとにかく大袈裟な演技やセリフが気になります。この主演の女優の時に見せる演技はその大袈裟さえも含めて香港らしさを伝えてくれます。私に取って30年住んだ香港です。全編流れる「広東語」、家族が囲む食卓に上る食べ物、街の景色、全てが匂いまでも含めて伝わって来ます。2時間足らずの映画です。しかもマイナーな「香港映画」とあって上映は5日間のみ、さほど大きくない劇場にたったの6人しかお客はいませんでした。

 私たち家族が二番目に住んだマンションの部屋には小さな「ネオン」が壁に組み込まれていました。虹の「ネオン」でした。スイッチを入れると「ネオン」特有の「チリチリ」と音を立てました.日本人小学校に通っていた息子の友達は我が家に来るとそのスイッチをつけるのを楽しんでいました。まだ、街の燈も全て「ネオン」の時代でした。

 「LED」の明かりは澄んで輝度も高い物です。「ネオン」はくぐもった暖かさのある燈です。何気なく見ればその違いはわかりませんが、心を澄ませると「ネオン」の暖かさとあの「チリチリ」と言う音までが蘇ります。

 年内には一度香港に帰るつもりです。

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長芋三昧

2024年01月27日 05時11分12秒 | 頂き物

晴、3度、74%

 昨年お12月に入ってすぐのことです。友人から長芋が送られて来ました。 大きく長い長芋が5本、香りのいいおが屑に包まれてやって来ました。 その量と大きさにびっくり。まあ、年末年始と家族も集まります。みんなで食べよう!主人は長芋大好きです。

 年が明けて、孫家族は東京に戻る時1本荷物に入れて帰りました。主人は香港に帰る荷物に1本入れました。おが屑の中を探るとまだ2本あります。冷蔵庫には使いかけが半分。以来毎日、長芋を食べました。

 「とろろ」で食べるのが手っ取り早いのでしょうが「とろろ」はなぜか好きではありません。軽い漬物を作り置きしました。 昆布漬け、いくらでも食べれる軽い漬物です。柚七味をふりかけて。

  ご近所のお婆さんからいただいた干し柿との和物。干し柿の甘さとねっとりが長いものシャキシャキと好対象です。 「柚長芋」甘い方がおいしい柚子の漬物です。柚子は相手を選びません。 カレー味の炒め物、カレーに?と戸惑いながら作りましたがこれまた歯ごたえがいい一品です。 天麩羅は相方を務めた「エリンギ」との相性がよくほっくりと食べれました。

 寒さ戻ってからはスープ仕立てでいただきました。 お出汁たっぷりで炊いた長芋は里芋と間違うほどねっとりと甘みを増しました。湯気もご馳走です。

 でも私の子供の頃からの定番は「長芋梅干し」です。両親が贔屓にしていたお鮨屋さんのカウンターに座り「長芋と梅干し」の手巻きを食べるのが楽しみでした。「長芋と梅干し」の組み合わせはこの店の隠れた一品でした。父はお酒の当てに「長芋と梅干し」の和物を小鉢にもらっていました。私が使った梅干しより色鮮やかな真っ赤な梅干しでした。

 昨日、全部食べ終えました。一つの食材に向き合う日々は楽しみがあります。気候、その日の私の体調、好きなものを食べる楽しみ。おごちそうさま!

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「ポトフ」美食家と料理人

2024年01月26日 05時26分50秒 | 映画

晴、2度、66%

 ジュリエット・ビノシュ主演の「ポトフ」を観て来ました。昨年から上映されていました。やっと時間が取れたので上映日最後の昨日、映画館へ急ぎました。

 フランス19世紀初頭の裕福な美食家とその料理人の話です。ビノシュは料理人を演じています。美食家の主人とは20年、同じ館に住み共に台所に立つ親しい間柄です。美食家がロシアの王子の晩餐に招待され、その返礼にもてなしを考えます。そのメインメニューを「ポトフ」と決めました。フランスの最も家庭的な料理です。ところが美食家が念願していた料理人との結婚、そしてそのすぐ直後、料理人は病で亡くなります。

 「ポトフ」と馴染み深い料理の話ではなく、実はこの美食家と料理人の二人の愛情を描いた映画でした。冒頭20分近く館での料理のシーンが続きます。今の台所ではありません。銅の鍋が並ぶ古めかしい薪ストーブを前にしての料理シーンでした。意気の合った美食家と料理人の調理風景、フランスらしい贅を尽くした材料の数々、見惚れてしまいます。その間に美食家が愛情のある眼差しで、料理人ビノシュを見つめます。実にいい台所、見事な料理の数々です。

 料理人が急逝した後、ロシアの王子を招く気力もなく落ち込む美食家です。映画では「ポトフ」を作るまでには至りませんでした。料理人との思い出と共に少しづつ生き甲斐を取戻していく美食家を描きながら映画は終わります。

 食べ物だけでなく、館を取り巻く自然、館の調度に至るまで見応えのある映画です。とりわけ、この二人の間に流れる愛情そのものが心打ちます。男女の関係も時代で変わって来ています。お互いを思いやる心、思い続ける心は変わって欲しくないと思います。

 いかにも大人の国フランス的な映画でした。「ポンヌフの橋」以来ビノシュのファンです.繰り返し見た作品もたくさんあります。今年60歳になるビノシュ、フランスでも美人女優としては扱われていないそうですが、私の目には美しい人として映ります。「ポトフ」は繰り返し見るだろうビノシュの映画の一つになりました。

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蓋のついた入れ物

2024年01月25日 04時58分57秒 | 身の回りのもの

晴、4度、66%

 蓋のついた入れ物、「中に何が入ってるかな?」と蓋を取るときが好きです。といっても、中にものを入れるのも私、蓋を取るのも私。それでも「何だろう?」と心で思って蓋をとります。

 小さな蓋のついた入れ物には小さなものを入れます。食べものだったらなお嬉しい。 細い円筒の入れ物には胡麻の香るお菓子が入っていました。名前は「ほころび」、小さな粒を口に入れると顔がほころびます。美味しくて心もほころびます。蓋つきの入れ物に隠しました。「振り出し」のように振ってコロコロと花が描かれた入れ物に入れ、蓋をしておきます。 しばらくして、「何だろう?」と思いながら蓋を取って、口に入れます。一人遊びです。7センチにも満たない小さな入れ物です。

 入れ物が可愛いと気分が上がりますが、無骨な小壺も蓋を取る時は心がウキウキ。 「小鹿田焼」によく見られる「うるか壺」とも呼ばれる小壷です。私が小さい時からこの家にありました。母は小倉屋の「えびすめ」を入れていました。そして、「これは子供の食べるものじゃないのよ。」と蓋をしました。そう言われると食べたくなるものです。こっそり一枚二枚と食べました。こっそり食べたお味は最高!この歳になっても好物です。でも私は、梅干しを入れてます。 蓋を取ってつまみ食い。「昔のように真っ赤な梅干しなら、もっと可愛かったのに」と不満です。それでも蓋のつまみに指が行く時ワクワクします。

 蓋をすると中が見えない、「何だろう?」と思うと心が小躍りし始めます。心が小さく飛び跳ねています。小さな入れ物に小さなものを入れて、小さな喜びをもらいます。

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ロマネスコのピカリリ

2024年01月24日 05時01分15秒 | 保存食

曇、0度、66%

 伊勢の「ヴィソン」マルシェの「ロマネスコ」は大きさにも新鮮さにも驚きです。小房を生で食べても十分に美味しい。サラダで食べるうちに大きいので鮮度が下がってしまいます。そこで、イギリスのピクルス「ピカリリ」を作りました。マスタード、ターメリックを使った甘酸っぱいピクルス液が特徴です。このピクルス液はコーンスターチなどでとろみを付けます。カリフラワーは欠かせません。そこでカリフラワーの代わりに「ロマネスコ」を使います。「ヴィソン」マルシェのいただいたお野菜「エリンギ」「カラーキャロット」「奥伊勢ねぎ」の4種類全部を入れました。お野菜に塩をして10時間ほど置いたものをピクルス液に漬けます。2日ほど置いて食べることも出来ますが、イギリスでは保存食です。夏に漬けたものを一年中、パイなどの付け合わせで食べるそうです。 2ヶ月前漬けたカリフラワーの「ピカリリ」です。ズッキーニ、小さな玉ねぎも入っています。

 ロマネスコ、エリンギ、緑の強い奥伊勢ねぎ、紫と黄色のにんじん、準備が終わると野菜の切れ端がたくさん出ました。にんじんの皮でさえ艶やかです。そこで、野菜の切れ端と豚肉で「お好み焼き」を作りました。キャベツなし、ソース、ケチャップなしの真奈風「お好み焼き」です。 味は生地に一緒に大量に入れたおかかです。別の友人に頂いた「長芋」は繋ぎにせずに千切りで一緒に焼きました。ボリュームのある「お好み焼き」です。トッピングは青のりとスプラウト。余すことなく新鮮な野菜を食べました。

 まだ漬けて数時間のロマネスコ「ピカリリ」、紫のにんじんが色のアクセントです。キノコを入れるのは初めての試み、最低でもひと月はおきます。ふた瓶並べて納戸に仕舞いました。時折、発酵していないかチェックします。何かの記念日に開けるつもりです。楽しみ!

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新鮮野菜の贈り物

2024年01月23日 05時07分54秒 | 頂き物

曇、3度、67%

 友人からお野菜がいっぱい詰まった小包が届きました。まだ少し時期が早い「ロマネスコ」がドンと占領した箱の中、珍しい「カラーキャロット」や見たこともないほど大きな「エリンギ」ゆぶゆぶと太った「奥伊勢ネギ」が入っていました。

 「ロマネスコ」を見て私を思い出してくださったようです。それにしても大きな大きな「ロマネスコ」です。香港時代はアメリカ産の「ロマネスコ」を買っていましたが、こんなの立派な「ロマネスコ」は初めてです。 最近、栽培でも流行している「カラーキャロット」紫、黄色、どれもそのまま齧り付きたくなるほどイキイキしています。三重県の「ヴィソン」マルシェのものです。この友人はドライブや旅先で私の好物を見つけると送ってくださいます。

 どのスーパーにも「生産者直送」の野菜コーナーがありますが、これほど取りたてと感じるお野菜は珍しい。「ロマネスコ」を育てたことがあります。虫がつきやすく、育てるのが難しいお野菜です。つまり美味しい証拠です。見た目のユニークさ美しさも大好き。

 こんなお野菜をいただくと、俄然、「何を作ろうか?」と頭が動き始めます。活性化するのは頭ばかりか胃袋もモゾモゾ。とりあえず昨日は「エリンギ」を天ぷらにして食べました。 手前は別の友人から頂戴した「長芋」です。「長芋」と「エリンギ」だけの天ぷら、歯応えの違う2つの野菜、食感ばかりか甘味も違います。たくさん揚げました。次から次にお腹に入ります。キノコの天ぷらはどれも美味しいのですが、この「エリンギ」は格別甘みを感じます。

 いただいた4種類のお野菜全部を使って今日はあるものを仕込みます。ひと月ほど寝かせるつもりです。野菜パワー、目にも鮮やかな野菜たち、今日からの寒さに負けないぞ。

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蓬の生麩

2024年01月22日 05時07分42秒 | 美味しいもの

晴、6度、79%

 暖かな1月です。春がすぐそこにと思います。でも明日からは暦通りに真冬に入ると聞きます。春まだ早い頃、庭の「蓬」が芽生えます。そこをつかさず摘み取って、「蓬餅」「蓬パン」「蓬ごはん」を作ります。身体中が「蓬」を求めます。「蓬」が芽吹くはずの土を見ながら、「蓬」の香りを思い出していました。

 「蓬の生麩」が頂戴しました。私の心が丸見えな頂き物です。待っていられません。早速、お昼に食べました。お餅のような生麩は「田楽」で食べるのが一般的ですが、私はそのままお刺身でいただきます。はじめの一口は何もつけずに、蓬の香りともっちり感を楽しみます。大きな1本の半分を「刺身」でお醤油をちょっぴり。

 残りの半分は炙りました。熱々を頬張ります。「蓬餅」のような感じです。食後にお汁粉にこの「焼き生麩」を入れるつもりでしたが、生憎常備している餡子が切れています。お汁粉に「生麩」はお餅を入れるのより食が進みます。 香ばしさも美味しさです。

 「蓬の生麩」を一本贅沢に食べてしまいました。「田楽味噌」の濃厚な味に慣れてしまうと、「生麩」の持つ自然な甘みを感じなくなりそうで、こうして心を研ぎ澄まして「生麩のお刺身」を食べます。何もつけなくても味や香りを感じる「味覚」を持っていたいと思います。

 満足な「蓬の生麩」でした。でも後を引くなあ、まだ食べたいなあ。

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