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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

花自慢

2025年04月21日 | 

曇、16度、95%

 昨日、出先から戻り、車を前庭に入れて下りようとしました。道行くご婦人が会釈して何かおっしゃっています。存じない方です。何か仰りながら急に車横の花が咲いているところにしゃがまれました。「こんにちわ」とお声をかけると、か細い声で「この花どうしたらこんなに咲くのですか?」と尋ねられました。「マーガレット」のことだとすぐにわかりました。

 こんもりと茂った「マーガレット」が今満開です。 他の花たちも咲きそろっています。表の道沿い、塀がない我が家です。私より樹齢が長い「紅葉」がポツンと一本、「紅葉」も今は新緑に輝いています。冬にはポツンとはいかにも寒々しいと感じます。この「紅葉」の根元を花で飾ることも私の庭づくりの目標の一つでした。プランターを並べたこともあります。一年草を並べると季節ごとに植え替えなくてはなりません。その費用が高額でした。そこで、見栄えの良い多年草を植えて5年になります。今年の「マーガレット」は今までで一番大きく育ちました。

 ご婦人に一つ一つ花の名前を教えて差し上げました。特に「マーガレット」がお好きな様子です。しゃがんだまま、「いい匂いですね。」 香り立つのは奥のライト横の「メネシア」です。陽が高い間は甘い香りを漂わせています。

  「デージー」「ガザニア」小さい「ビオラ」の鉢が2つ、 「メネシア」。甕の「布袋草」は新芽も吹かずみっともない色です。

 こんもりと茂らせてのではなくこんもりと茂ってくれたと話すと「いい子ですね。」とご婦人。真夏以外は水遣りもしない怠慢な私ですが、よく応えてくれました。国道から「マーガレット」の色が目に飛び込んできたので足が向きましたと話してくださいます。花好きは花を見ると自然にそちらの足が向きます。新緑もお好きなようで、立ち去られる前に「紅葉」の幹を撫でて「よく頑張ってるね。」と声をかけてくださいました。

 花自慢をしたい私は「今裏の道沿いにはモッコウバラが満開です。夏になるとフェンスには珍しい時計草が咲きます。お時間がある時ぜひ見てやってください。」とお別れしました。

 足を止め花を愛でてくださる人との会話は私の励みです。花自慢をさせてもらいました。

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モッコウバラ

2025年04月18日 | 

曇、21度、87%

 8年前、香港から帰国しました。30年も日本にいませんでした。桜の終わったこの季節、早朝に走りに出かけました。道端に咲くオレンジ色のポピーにまで感動します。行き帰りの家々の塀から覗く黄色い花、長くフェンスに這わせている家もありました。「何の花だろう?」黄色い小花が枝いっぱいに咲く様子は病気のモモを抱えていた当時の私には励みになりました。

 調べると「モッコウバラ」でした。中国原産と書かれていますが、香港では一度も見たことがありません。「我が家でもあの花を咲かせたい。」と思いました。近くの園芸店で「モッコウバラ」の苗を探しました。この時期咲く花ですから苗は3月ごろから売られていたそうです。どこの店にも苗はありませんでした。諦めずネットで探しました。そうして千葉の花園から送ってもらった「モッコウバラ」です。添え書きがありました。「今年の花は終わっています。来年たくさん咲きますよ。」

 裏庭の一番奥、フェンス沿いに植えました。その頃の裏庭は昔からある木々しかありませんでした。私はこの庭をどう作ろうか?実は途方に暮れていました。まず植えたのが「モッコウバラ」の苗でした。梅雨を越し、夏が終わる頃には倍以上の大きさに成長しました。生命力の強い「モッコウバラ」です。2年目には枝分かれしました。植え付けた根元はすでに私の腕よりも太く育っていました。枝を伸ばす力も旺盛、すぐに枝が絡まります。近くの「モッコウバラ」を上手に育てている家のおじさんに教えてもらいました。「花が終わったら、短く刈らないと手に負えなくなるよ。」家に帰りすぐに刈り込んで記憶があります。

 8年目の「モッコウバラ」、今年は殊更美しく咲きました。花の数、枝振とも私の思いに応えてくれたかのように咲きました。家側から見た「モッコウバラ」です。 数週間前は「モッコウバラ」を綺麗に見上げて欲しいと、裏の道沿いの石垣の蔦を刈り込みました。見出し写真は、裏の道から見上げた「モッコウバラ」です。木が壮年期、体力をつけての開花です。私は飽きもせず眺めます。 2階から見下ろした「モッコウバラ」。

 もうすぐモモが逝って8年目、主人が香港から帰宅します。その時まで咲き続けていてください、「モッコウバラ「」さん。

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二本の「ハナズオウ」

2025年04月12日 | 

晴、11度、78%

 この季節庭に印象的な花色の「ハナズオウ」が咲きます。「蘇芳」色、赤でもなく朱でもなく。不思議な濃い色です。物心ついた時から「ハナズオウ」が庭にありました。花が終わるとハート型の葉がそよぎます。 「ハナズオウ」は「豆科」の植物です。秋になると裸木に豆の鞘をつけて冬を越します。 花の脇に古い茶色の豆の鞘がついています。6年ほど前、表の道の玄関際に小さなハート型の葉をつけた新芽を地面に見つけました。その葉を幾度も確かめました。「ハナズオウかな?」毎年その苗は大きくなりハートの葉を茂らせますが、「蘇芳色」の花は咲きません。やっと私の腰の高さです。この春花を咲かせました。「やっぱりハナズオウだったのね。」 チラホラとした花を咲かせました。「ハナズオウ」だと思い待ちました。木を育てるには時間が必要です。

  垣根の手前が子供の「ハナズオウ」。垣根の向こうに頭が見えているのが親木の「ハナズオウ」です。親の豆の鞘が弾けて種を飛ばしたのでしょう。

 我が家には二本の「ハナズオウ」の木があります。親子の「ハナズオウ」です。

 きっと

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フリチラリア

2025年04月09日 | 

晴、13度、91%

 庭に黄色い花が咲いています。華やかな花です。和名「瓔珞百合」。「瓔珞」とは中国人の高位な女性が身につけるアクセサリーのことだそうです。垂れ下がるような咲き方は大きな首飾りを思い起こします。 またの名を「フリチラリア」この花も帰国前からぜひ庭にと思っていた一つです。毎年植えています。希少だったのか、帰国後買った時はびっくりするお値段でした。この数年近くの園芸店でも球根が手に入ります。お値段も半分ほど。

 この「瓔珞百合」の背中側にひっそりと咲いている花があります。 和名「コバンユリ」時には「アミガサユリ」とも呼ばれる種類です。同じ花で薄黄色の「コバンユリ」は群生しているところを見かけます。薄黄色もこの紫色も花の部分はまるで昆虫のように見えます。中を覗きます。 花弁の模様が陽に透けて、「アミガサ」みたいです。この花の洋名は「フリチラリア」です。大きな黄色い花もこの虫のような花も「黒百合」の仲間です。大きく括って洋名は「フリチラリア」です。

 「瓔珞百合」同様「コバンユリ」も庭に迎えたいと長年思っていました。この2つの花のことを知ったのはアメリカのガーデニング雑誌でした。同じ名前ですが、「フリチラリア」の後に続く学名が違います。この春は「コバンユリ」まだ一輪です。「瓔珞百合」と同時に咲いたのは初めてで、同じ名前の花なのにこの違いが滑稽です。そして、大輪の「瓔珞百合」より私が好きなのは「コバンユリ」です。

 「コバンユリ」を雑誌で見た時、少なからずショックでした。30年以上前のことです。毎年庭に咲かせたい花が「フリチラリア」です。

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「乙女色」

2025年03月25日 | 

晴、17度、85%

 「乙女色」この言葉の響き、ふと目の前に立ち上がる色合い、好きな言葉です。初々しい女の子を彷彿とさせる柔らかい香りまで感じる言葉です。

 五十代も半ばの頃、年甲斐もなく「乙女色」の帯を買ってしまいました。 手に取って見ていると、お店の方が「その染め色は乙女色です。」と声をかけてくださいました。その「乙女色」の一言で買い物をしてしまいました。

 「乙女色」の由来が「乙女椿」だと知ったのは帰国してからのことです。嬉しいことに近くには数本の「乙女椿」がありこの季節花を咲かせます。「乙女椿」の前を通るたび、私は立ち止まり花に魅入ります。姿形、色合いが「乙女」そのものです。生憎、香りのある品種ではないようです。自分の家の庭にもと思いますが「乙女椿」の苗との出会いはまだです。

 「ピンク」「桃色」でも良さそうなものですが「乙女色」と聞くと心が躍ります。自分勝手に「乙女色」と思い込んでいるものがもう一つ、古い古い皮のスカートです。 しばらく履いていないこのスカート、今年の椿の季節、履いて出かけましょう。

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チューリップ「ゾンビ」

2025年03月24日 | 

曇、17度、75%

 この2日、福岡は気温20度を超え、空もすっきりと青空でした。庭の花芽たちはひとまわり大きく膨らみました。

 毎年50個から90個の「チューリップ」の球根を植え付けます。そのことを知る友人が昨夏「チューリップ」の球根を送ってくれました。面白い名前がついていました。私が植える普通の球根と混ぜずに花畑の一角に友人の球根を植えました。寒い冬でしたが、例年通り、球根から新芽が出てきます。葉が大きくなっても花が開くにはひと月以上かかります。花芽がうっすら色を帯びてきた「チューリップ」が4つ、友人からの「チューリップ」です。

 昨朝、3つが大きく開いていました。 花弁の色、形も従来の「チューリップ」とは違います。友人から以前もらった球根の名前の写真を探しました。 「ゾンビ」です。写真の「ゾンビ」は赤が強い花色、我が家の「ゾンビ」は優しい薄黄色です。命名が面白い。そして但し書きをご覧ください。「超早咲、とび抜けて早く咲きます。大きな花です。」はい、その通りです。

 他にも2種類いただきました。私が選ぶ普通の「チューリップ」はやっと花芽が見え始めたばかりです。一斉に咲きそろうと「チューリップ」は豪華に見えます。でも、早咲の花は何もない庭に喜びを一足先に連れてきてくれました。「嬉しい!」

 友人が送ってくれたあと2種類も普通の「チューリップ」とは形が違います。園芸品種の品種改良が遺伝子段階で進められているそうです。ますます、様々な花色、形が出てくるのでしょう。

 近くの桜並木、夕方の散歩時、蕾の膨らみを見ましたが、まだ硬い蕾です。桜前線が昨日スタートを切りました。日本中に花咲く日が来ました。季節は確かに巡っています。

 

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クリスマスローズ自慢

2025年03月12日 | 

曇、10度、94%

 「クリスマスローズ」を知ったのは50年近く前のことです。「デンマークのクロスステッチ」の図案に見たことのない花がありました。俯きかげんに咲くその花の刺繍を2つ刺しました。初めて「クリスマスローズ」を見たのは10数年前、冬のアムステルダムでした。雪の降る中クリスマスの花市でその花を見ました。遠くからでも「クリスマスローズ」だとわかりました。「いつか自分で育てたい。」

 30年住んだ香港には「クリスマスローズ」はありませんでした。8年前に日本に帰国、もちろんすぐにふた株、庭に植えました。 花の品種改良は年々勢いを増しています。色、花の形、葉の色。この8年間、新しい花を求めて庭の「クリスマスローズ」は数が増えました。昨年の猛暑で4株枯らしてしまいました。残った株が花を咲かせてくれています。 深い紫、奥の蕊の色が赤い種類です。蕊の色が黄色一色ではなく、アクセントのように色を帯びる種類です。2日前に開いたこの花も、 こちらも  蕊の数本が濃い赤や紫です。

 全体の花姿を見るのも楽しみですが、一つ一つの花を地面に顔を近づけて覗き込む毎日です。「綺麗だ。」

 品種改良も進み愛好家も増えるので株の値段が上がっています。失った分、新しく欲しいと思ってもすぐには手が出ません。実はある知らせを待っていました。園芸店から私の誕生月の今月、毎年割引のハガキをいただきます。やってきました!昨日、20%オフのハガキを握って園芸店に向かいました。

 新しく庭に迎えた2株を紹介します。  ちゃんと名前を持っていますが、私は全部「クリスマスローズ」です。一つ一つの名前は覚えられません。八重咲は豪華ですが一重のカップ咲きの花に強く惹かれています。「クリスマスローズ」は発芽から開花まで2年3年時間がかかります。株が充実すると花の数も増えます。気長く花を見守ります。秋には大きくなった株を株分けします。真夏をどう乗り切るか、今から気持ちが張っています。

 「クリスマスローズ」の自慢話でした。

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椿

2025年03月10日 | 

晴、5度、54%

 若い友人に「椿」が好きな人がいます。その方の影響を受けて、私もすっかり「椿」が好きになりました。帰国以来、庭に持ち込んだ「椿」の数は5本、まだ欲しいくらいです。最近では香りのある「椿」もあります。5本もあるのに、それぞれが咲く時期が違います。

  「有明」と名のある、久留米で作られた紅白斑らの「椿」が年明けから咲き始めます。小さな苗でした。今では私の胸までも成長しました。早い年にはお正月の飾り花に使います。

 そして、次に咲くのが、 このひと重の赤です。座敷の窓に映るこの花を見ると、言いようのない嬉しさを感じます。筒状一重ですから、大輪ではありません。みっしりと雄蕊が集まった様、その黄色と赤のバランスに品を感じます。

 あと3本の「椿」はまだ開く様子も見えず、硬いまんまるな蕾をつけています。艶のある濃い緑の葉もまた「椿」の魅力の一つです。「茶梅」のゆるい可愛さとはまた趣が違う「椿」です。

 咲き揃うことがない5本の「椿」、時間をかけて楽しみます。

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香りの沈丁花

2025年03月07日 | 

曇、7度、69%

 空が白み始める頃、座敷の雨戸を開けます。細かい雨の冷たい空気の中に微かに香ります。思わず顔が綻びます。「沈丁花」です。年明けから色づいていた「沈丁花」が綻び始めました。

 庭には三代香木、「沈丁花」「梔子」「金木犀」それぞれが季節になると香ります。それ以外にも「薔薇」「檸檬」などの柑橘、「ラベンダー」「ローズマリー」「ノウゼンカズラ」「ミモザ」など香りのある花を咲かせる木が、一年中庭のどこかで香ります。空気に漂う香りは一瞬のこともありますが、その一瞬がどれほど心地よいか。その一瞬を捉えたくて大きく息を吸います。

 どの花の香りも好きですが、とりわけ「沈丁花」の澄んだ甘い香りが好みです。柑橘類、薔薇は時として重いほどに香ります。寒さが行きつ戻りつするこの季節、小さな花が日に日に開く「沈丁花」です。 数日は意識して香りを拾います。満開になると、道を歩いていても香るようになります。短い香りの時間、日々の楽しみです。

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クロスマスローズ

2025年03月03日 | 

雨、11度、95%

 庭の「クリスマスローズ」が咲き始めました。今年は春の花の目覚めが遅いと感じます。まんまるな大きな蕾が開くまでふた月はかかります。花先が綻んでもまだ数日待ちます。ある朝行くと、微笑むかのように咲いています。

 寒さ暑さに強いと言われていた「クリスマスローズ」ですが、ここ数年の猛暑で「暑さ対策」をするように専門家が言っています。庭の「クリスマスロー」の一角は真夏は葦簀で日陰を作っています。にもかかわらず昨年、4株枯らしてしまいました。株分できるまでには植え付けて数年かかります。そんな充実した株をなくして気持ちは沈みました。

  最古参のこのイエローの株から咲き始めました。花色、花弁の状態、年々新種が発売されます。今年の新種で花芽付きの株は20,000円もすると聞きました。私は紫のような濃い花色が好きです。 でも秘蔵っ子の黒は咋夏枯らしてしまいました。種もつけていた可愛い株でした。 一重のピンク、「あら、こんな株もあったのね!」と時折、花色、姿を忘れています。俯き加減に花を咲かせます。新種ではピーんと背筋を伸ばしたように花をつけるものも現れました。「クリスマスローズ」の美しさは楚々と下を向いている様に感じます。覗き込むと惚れ惚れと美しい。

  園芸店からは「クリスマスローズ」の入荷を知らせてきています。見に行けば必ず買ってしまいそうです。一つの株を選ぶのに幾度も足を運ぶことがあります。庭に咲いた様子を胸に描きながらひと鉢を取り上げます。

 暑さ対策、葉を刈る時期や水遣り、もちろん日陰作り、しっかり準備しましょう。長く初夏まで花を楽しませてくれます。庭を巡るのが楽しみな季節がやってきました。

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