チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

30年ぶりの日本の春、私はモモさんの命と向き合っていました。

2017年04月30日 | もも

晴、17度、73%

 モモさん、13歳3ヶ月、4月29日午後1時23分他界いたしました。

 今年に入ってすぐにモモさんは血尿を出しました。香港の獣医さんはおそらく前立腺の肥大だろうとおっしゃいます。悪ければ前立腺腫瘍です。ところがモモさん、大きなクリアーしなければならないことが待っています。日本に向けての飛行機の旅です。短頭種の犬は飛行中亡くなる危険性もあります。

 無事に日本に着いたのは2月の初め、長い新幹線の旅も経験して福岡にやって来ました。寒い最中でした。お散歩に出ればどこまでも大きな道をまっすぐに走ります。きっと、どんどん行けば香港に帰れると思っていたに違いありません。そんな折モモさんの便が急に出辛くなりました。ペタンコなひもかわのような便です。途端に前立腺肥大のことが頭をよぎります。前立腺肥大ならば去勢手術で男性ホルモンが出なくなり良くなると聞いていました。モモさんが高齢、短刀種にもかかわらず去勢手術を受けたのは3月17日のことでした。無事に手術が終わったものの、わずか10日後からは尿も出なくなりました。前立腺がますます大きくなって、尿道も直腸も圧迫し始めていました。

 その日からひと月と数日、毎日尿をカテーテルで採ってもらいました。便は下剤、浣腸を試しますが全く出ない日が一週間続いたこともありました。最後の10日ほどは前立腺大きくなってが足の付け根を圧迫して後ろ足にむくみが出ました。それなのに昨日の朝までよく食べてくれました。尿便共に出ないで生きていけるはずがありません。間近にモモさんとの別れが来ることを胸に過ごしたこの春です。

 病気を患うと動物は毛艶がなくなります。モモさんは今もツヤツヤの毛です。そして最期までまん丸の黒い目でした。無愛想なモモさんを可愛がってくださった方々、ありがとうございました。少しづつモモさんのことを書いていこうと思います。

 

 

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新潟のお野菜、京の筍

2017年04月29日 | 日々のこと

晴、16度、64%

 お野菜をたくさんいただきました。新潟から送っていただいたお野菜は、福岡より一足遅い春をいっぱいに詰め込んでやって来ました。初めて見るお野菜もあります。新潟のお野菜ばかりをこうしてみるのは初めてです。長く日本にいなかったこともありますが、南の福岡まで北の新潟のお野菜は来ないと思います。新潟の匂いをと箱の中をクンクン。 佐渡バターまで入っています。たらの芽とこごみは送り主の一人のお母様が山から摘んで来てくださったものです。この新潟のお野菜のすぐ後に、京都の採れたて筍が送られて来ました。「送りますよ。」とお知らせをいただいて糠を用意して待っていると、皮もない茹でた大きな筍が届きました。さて、どうやって食べましょうか。

 筍にはピカピカの山椒の葉っぱも付いて来ました。根っこの方をおかかいっぱいで炊くことにします。 頭の方は、筍のお刺身もいいなあ、筍ご飯もいいなあとまた冷蔵庫に。

 日本のホワイトアスパラガスを生でいただくのは初めてです。 お肉と一緒にオイスターソースで炒めました。ホワイトアスパラのやさしい味とお肉のしっかりしたお味がいいコントラストです。

 細くしなやかな緑の綺麗な「うるい」はさっと湯がいて、ぬたをかけました。 シャキシャキと歯ごたえが春の音に聞こえます。 

 たらの芽は天ぷらにとも思いましたが、 たらの芽味噌。ほんのり苦味が春を感じます。

 サラダミックスと書かれた大きな袋には、カットされていない葉っぱのままの8種類のお野菜が入っていました。小さくちぎって、酸味の少ない「越後姫」というイチゴを添えました。

 主人のお帰りなさいの晩ご飯です。日本の北の春の美味しさを食べてください。まだまだ、お野菜たくさんありますよ。

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お箸箱

2017年04月28日 | 身の回りのもの

晴、11度、75%

 食器棚の奥から大きなインドネシアのお箸箱が一つ出て来ました。香港のハリウッドロードにあった「ビンセントサム」という家具屋さんで買ったものです。ローズウッドの家具をインドネシややマレーシアで作って売っていました。なんでたったひとつだけ箸箱を買ったのか、もうすっかり忘れています。中のお箸も彫りのあるインドネシアのお箸です。

 箸箱を見ていると一つの光景が浮かび上がって来ました。母の実家は高知の土佐市です。祖父母、長男である叔父夫婦、その子供の私にとっては従兄弟たちが住んでいました。年に何度か里帰りする母に連れられて幾度も訪れた母の実家の夕食風景です。

 叔父がいちばんの上座、その横が祖父、この二人だけは台所から上がった部屋で箱膳で夕飯を食べました。箱膳には祖父や叔父のそれぞれの食器が一式収まっています。夕飯が終わると、祖父も叔父もお箸をお箸箱に入れ食器と共に箱になおします。箱に入れるその瞬間が目の奥に焼きついています。心の中で、「お箸を洗うのかしら?」と常に思っていました。

 私たち女、子供は、土間の台所の大きな作り付けの食台でお箸は箸立てからとって使います。食べ終われば流し場にお箸も持っていきます。大勢で食事をすると親の目が届かないので、食べ残しできるのが嬉しかった子供時分です。何を食べたかも歳の離れた大きな従兄弟たちと何を話したのかも忘れているのに、祖父と叔父のお箸箱の中のお箸が洗われるのか、洗われないのかが気になって仕方がありませんでした。

 朝昼は祖父も叔父も大きな食台で皆んなと食事をとります。その時もお箸はお箸箱から出て来ます。もしも洗っていないお箸だったら汚いなあと横目でお箸を見やります。昼下がり暗い土間の台所で叔母が一人、流しのたくさんの洗い物をしている姿が見えました。黙って横に立って見ていると、祖父と叔父の箸箱もお箸も洗われて、それだけは別のところに並べて乾かしてありました。それを見て、とってもホッとした覚えがあります。

 1日に1回必ずネジを巻く大きな柱時計、2つ並んだかまどの口、大きな食台。インドネシアのお箸箱からもう50年以上前の土佐の母の実家の台所が蘇りました。

 私のお箸箱、また食器棚の奥にしまいました。今度出して来た時は何を思い出すのでしょう。

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道端の花

2017年04月27日 | 日々のこと

曇、15度、88%

 暖かくなり始めると道の端に緑がチロチロと芽生えます。どんな草かな?どんな花をつけるのかな?モモさんと散歩で歩いていると下ばかり見て歩きます。ひと月もしないで可愛い花をつけてくれます。名前を知らない草ばかりです。香港ではこんな道の脇の草はありません。道の草にも日本を春を感じます。

 シロツメ草の白い頭は毛が総立ちです。モモさんと道端に座って日向ぼっこをしたときに、「申し訳ない。」と2本だけ連れて帰って来ました。ポルトガルで買ったエッグスタンドにちんまりと入ってもらいました。テーブルに飾らずに、父母の仏壇に「春ですよ。」と飾ります。

 ひょろりと細い茎に紫の小さな花をつけてます。 お名前はわかりません。口細の一輪挿しに収まってもらいました。秋の花ではないので、楚々としていても明るさがあります。

 地面を這うように群生していた黄色い花、こちらも名前を存じません。 

小さなミルクピッチャーに挿しました。黄色い花は、明かりに見えて周りに色を映します。

 道の端の草ではありませんが、庭の木々が緑になり始めました。ひと雨ごとに勢いよく葉を伸ばします。柔らかな緑が目に眩い。来客用のトイレに、 こんもりと。北向きのトイレが爽やかな春の色になりました。一斉に春の動きが始まっています。家の中にもその春をお裾分けしてもらおうと、今日もまた道の端を見ながらお散歩です。

 

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テーブルランプ

2017年04月26日 | 身の回りのもの

雨、17度、90%

 中学の終わり頃から高校時代、欲しいものが2つありました。緑色の長方形のランプシェードを持つバンカーズランプと真っ赤なオリベッティのタイプライターです。どちらも何かの映画で観た物です。いつか買おうと思っていました。タイプライターはPCに、バンカーズランプは経済的にも空間的にも余裕のないまま今に至りました。

 私が育った家に戻ってきました。日本は30年ぶりです。この歳で毎日使う電化製品は一新され、30年間日本を離れていたことをまざまざと思い知らされます。もう求めるものはないかなと思っていましたが、気がつけば私が小学校の時から使ってきた机にランプがありません。机を前にどんなランプを買おうかと考えます。もちろん緑のバンカーズランプが浮かびます。バンカーズランプその名の通り銀行家のランプです。両袖の広い机に置かれたそのランプの姿は綺麗です。ところが私の机は小さな蓋つきのビューローです。バンカーズランプは諦めることにしました。

 木で出来た日本家屋に民芸家具などと呼ばれる家具、土物の焼き物ばかりの家です。和紙で出来た照明器具をと考えがちですが、そんな色一色に染まるのはごめんです。街を歩いていると目に付く物は、物も私もお互い呼んでいるのかもしれません。金属製のすっきりしたランプが目に留まりました。ウィンドーに飾られていたのは、真っ白です。潔く白のランプが自分の机に置かれる様子を想像します。お店に入って見るとランプの色は何色もありました。くすんだ黄色、くすんだ深海色。どの色にしようか、白と思ってお店に入ったのに迷います。結局、出してきてもらったのは、白、黒、赤でした。白のつもりが、内心黒と赤で迷います。こういう時、本当に心の中で「うん〜、うん〜。」と唸っています。そして家に持ち帰ったのはマットな赤でした。いい色です。 私の小さな空間を灯してくれるこのランプは、アングルポイズと言われるイギリスの物です。小、中、高校と使ったランプはナショナルの普通のデスク照明でした。この歳でやっと満足いくランプに出会えました。

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防犯カメラをつけました。

2017年04月25日 | 日々のこと

曇、16度、62%

 日本は治安がいいと言われていますのに、私は香港より物騒に感じます。何か事件があるというわけではないのですが、すれ違う人などに怖いなと思うことがあります。それで香港の時は早朝まだ暗いうちに走りに出ていたのを、福岡に戻ってからは日が昇って出かけます。そのことを主人に話すと、香港の中でも治安がいいところに住んでいたからだろうと言います。そんな話をするものですから、主人が心配して防犯カメラを取り付けてもらいました。

 屋外の角につけられた防犯カメラは24時間作動しています。家の中のテレビで外の様子を見ることもできます。録画もしてあります。外出先からもスマホを使って家の様子が伺えます。東京に住む息子たちもスマホを使って我が家の様子を見ることができます。但しアイフォンのみ対応です。PCでもエクスプローラーを使えば我が家が映し出されます。アイフォンでない主人は香港でPCを通して家の様子を見ています。

 一度など庭の掃除をして重いゴミ袋を持っている私に東京の息子から「ご苦労様。」と電話が入りました。ひょいと点けたら私が写っていたそうです。思わず私は防犯カメラに手を振りました。息子のお嫁さんもちょくちょく様子を見てくれているのに、一度も私の姿を見ることができないと電話がありました。「よかったら、今から外に出てみてくれない。」と言います。用もないのに外に出てまた防犯カメラに向かって手を振りました。後で聞いた話ですが、スマフォで私が手を振る様子を見て、お嫁さんも孫もスマフォに向かって手を振ったそうです。テレビ電話ではありません。私は手を振ってくれているお嫁さんや孫を見ることはできません。

 録画してありますから、テレビで再生すると私の出入りや庭仕事の様子が映し出されます。見てるとおかしくなります。主人もPCで録画を見るそうです。何時何分に出かけたとか、戻ってきたとか、朝は何時に走りに出かけるとかご存知の訳です。

 家族の者だけですから仕方ありませんが、この私三人に常に監視されているような気持ちになりました。反面、安心でもあります。便利になったものです。

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モモさんの新しいバギーと男の子

2017年04月24日 | もも

晴、12度、57%

 モモさん後ろ足がややむくんで歩かせないほうがいいと先生に言われました。お散歩大好きなモモさんです。そこで、友人が香港まで送ってくれたバギーを出してきました。香港では結局使わないまま、大事に持ち帰りました。2年前はあれほど嫌がっていたのに喜んで乗るモモさんです。ところがそのバギー、高さを固定するところが壊れてしまいました。長いこと使わずに仕舞ってあったからでしょう。そこで新しいバギーを買いました。

 昨日はお天気に釣られて、モモさんが好きな公園の一つ藤棚がある公園に行きました。日曜日の昼下がり、小学生の男の子が一人でボールで遊んでいます。 早速、藤棚の下で涼みます。ムッとするような陽気です。上からは藤の花の甘い香りがしてきます。何十年ぶり、藤の花の匂いを思い出しました。すると男の子が、「蜂が多いから気をつけてください。」と声をかけてくれました。そう言えば先日も藤棚のことを書いた折、友人が蜂に気をつけてと書き送ってくれたことを思い出します。

 男の子、お友達を待っている様子です。モモさんが気になるのかそばに寄ってきました。「丸い大きな目だね。」と頭を撫でてくれます。「幾つ?」と聞くと「7歳。」「そう、このモモさん13歳だよ。」びっくりした様子です。

 優しい風が吹いていました。 モモさんの背中に藤の花びらが。遠くで男の子のお友達の声がしました。「モモさん、帰ろうか。」 後ろで男の子が中をのぞいています。「また、この公園で会おうね。」なんだか心が和む日曜日の午後でした。家まで遠回りをして川沿いを遠くに緑になり始めた山を見ながら帰りました。春ですね。

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明かりが灯るスピーカー

2017年04月23日 | 身の回りのもの

晴、11度、71%

 この家にスピーカを探していました。香港から戻ってくる引越しの際にはCDをたくさん整理しました。主人も私もたくさんの曲をパソコンに取り込みました。買おうと思っているのはブルートゥースのスピーカーです。実は3年近くも欲しいと思っているスピーカーがありました。香港の家ではホームシアターの5個組のスピーカーを使っていました。かれこれ15年以上の古いタイプです。主人が今も使っているはずです。欲しいと思ったスピーカーを見たのは、香港のトンロー湾、トムリーという楽器屋さんでした。陽のあたるウィンドーに置かれているスピーカーはスピーカーらしからぬ形です。お店の人に聞けばブルートゥース搭載のスピーカだそうでプレーヤなしで使います。しかも明かりが付くのだと教えてくれました。

 テレビだってなかったこの家です。孫が来るというのでテレビは求めましたが、スピーカーのことはすっかり忘れていました。PCから直接聞いたりスマホで音を再生していました。3年前に欲しいと思ったスピーカーにばったり出くわしました。電気屋さんではありません。楽器屋さんでもありません。家具などのインテリアを扱っているお店に置かれていました。いつ見ても素敵な形です。

 物を買うときは何度か足を運びます。「やっぱりこれだわ。」と先日持ち帰ってきました。YAMAHAの「RELIT」というシリーズのスピーカーです。 このスピーカーは360度音が出るようになっています。ブルートゥースにつなぐとすぐにスマホに入っている音楽を再生することができます。古い日本家屋です、音の広がりが心配でした。中低音がスッと伸びてくれます。高い音も割れません。さすがYAMAHAです。天上の高さ4、5mの部屋に音が満ちていきます。

 私が選んだスピーカーは全部YAMAHAのものです。5個組のスピーカーもその前のCDプレイヤーも。音と明かりは別に操作できます。夜明かりを消して音楽を流します。真っ暗な部屋に灯るスピーカーの明かりは機械の美しさを感じます。

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2017年04月22日 | 日々のこと

曇、14度、78%

 中国が原産と言われている柳の木です。ところが香港でこの柳を目にした記憶がありません。柳に水辺は付き物ですが、水辺は河か池だと思います。つまり淡水。そう思えば大きな池や川がない香港です。

 まだ時折小雪の舞う大濠公園を走り始めたのは2月の中旬でした。なんと半世紀ぶりに大濠公園を走ることになりました。緑を蓄えている常緑樹もありますが、濠の周りにはすっかり裸の木が立っています。何の木だったか、柳の木に違いないと記憶を辿ります。

 毎朝、裸の木を見て走っていました。日が昇るのも次第に早くなりました。帽子や手袋をしなくても走れるようになりました。遠目にも柳の新芽が吹き始めたのを感じました。柔らかな柳の芽です。芽吹きの時期は黄緑です。小さな芽がついた柳はイガ栗頭のようにも見えました。流れるような柳の優しさではありません。石川啄木の歌を心でつぶやきながら、芽が大きくなるのを待ちました。

 大濠公園の柳の木は木姿がはんなりとはしていません。どちらかというとがっしりとしています。中国陶磁器の柳の模様のような細くゆらゆらした木ではありません。それでも他の木に比べると柔らかな木です。   

 大濠公園を回り終える頃、東の方を見れば朝日がずんずん昇るのが柳を映し出しています。 この春30年ぶりの日本で私が待ち焦がれたのは、桜とこの柳でした。

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アコールの3つ組みテーブル

2017年04月21日 | 身の回りのもの

曇、14度、74%

 濃い色のみずめ桜の家具しかない我が家です。親から受け継いだもの、自分たちが買い求めたもの、もう家具は十分にありました。座敷は以前は畳でしたが、フローリングに替えるとソファーなどが要り用になり求めます。みずめ桜のソファーを時間をかけて作っていただきました。そのソファーと元からある座卓やウィンザーチェアーを座敷におきました。ゆったりと広いのはいいのですが座卓まで距離があります。お出ししたお茶をちょっと置くには手を伸ばさなくてはなりません。主人がサイドテーブルを買うように言いました。

 私自身はもうこれ以上家具はいらないというのが本心でした。みずめ桜の家具にはサイドテーブルのような小ぶりのテーブルはありません。そんな時お店のウィンドーで目に留まったのが3つ組のテーブルです。軽い木の色は明るい3つ組みの面白い形をしたテーブルです。写真を撮らせてもらって主人に見せました。私が選んだものが思いもかけなかったようです。

 アコールというイギリスの家具メーカーのものだそうです。アコールなどというスタキングチェアーで有名な家具の会社は知りませんでした。ただこの形と軽さが気に入りました。この形はアルファベットのDだそうです。足は形に合わせて3本。

 我が家の座敷は天井も高く、置いている家具の色も濃い茶色なので暗く感じます。この3つ組のテーブルはちょっとした風の抜け道のように部屋にアクセントをくれました。 奥の一人掛けのサイドに一つずつ置いています。

 一番小さなテーブルは私が本を読むときのカップ置き。 ほんのふた月ほどですが、お日様を受けて色が少し落ち着いてきました。使い込むうちに少し飴色がかってくると思います。自分でも思いがけない買い物でした。この3つ組のテーブル、イギリスの家庭ではどんな風に使われているのかと思い浮かべるのも楽しみです。

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