晴、17度、73%
モモさん、13歳3ヶ月、4月29日午後1時23分他界いたしました。
今年に入ってすぐにモモさんは血尿を出しました。香港の獣医さんはおそらく前立腺の肥大だろうとおっしゃいます。悪ければ前立腺腫瘍です。ところがモモさん、大きなクリアーしなければならないことが待っています。日本に向けての飛行機の旅です。短頭種の犬は飛行中亡くなる危険性もあります。
無事に日本に着いたのは2月の初め、長い新幹線の旅も経験して福岡にやって来ました。寒い最中でした。お散歩に出ればどこまでも大きな道をまっすぐに走ります。きっと、どんどん行けば香港に帰れると思っていたに違いありません。そんな折モモさんの便が急に出辛くなりました。ペタンコなひもかわのような便です。途端に前立腺肥大のことが頭をよぎります。前立腺肥大ならば去勢手術で男性ホルモンが出なくなり良くなると聞いていました。モモさんが高齢、短刀種にもかかわらず去勢手術を受けたのは3月17日のことでした。無事に手術が終わったものの、わずか10日後からは尿も出なくなりました。前立腺がますます大きくなって、尿道も直腸も圧迫し始めていました。
その日からひと月と数日、毎日尿をカテーテルで採ってもらいました。便は下剤、浣腸を試しますが全く出ない日が一週間続いたこともありました。最後の10日ほどは前立腺大きくなってが足の付け根を圧迫して後ろ足にむくみが出ました。それなのに昨日の朝までよく食べてくれました。尿便共に出ないで生きていけるはずがありません。間近にモモさんとの別れが来ることを胸に過ごしたこの春です。
病気を患うと動物は毛艶がなくなります。モモさんは今もツヤツヤの毛です。そして最期までまん丸の黒い目でした。無愛想なモモさんを可愛がってくださった方々、ありがとうございました。少しづつモモさんのことを書いていこうと思います。