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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ブログの引っ越し

2025年04月23日 | 日々のこと

雨、18度、85%

 私のブログの管理元である「goo blog」が運営を中止すると伝えてきたのは先週でした。よそのブログ会社に新しく登録することになります。新規開設だけでなく、今まで書いてきた記事やアップしている写真を全て新しいブログ会社の私の口座に移します。つまり、「ブログの引っ越し」です。

 「goo blog」に書き溜めている記事を圧縮してもらいそれを新しい会社に運びます。直ぐに記事の圧縮を頼みました。圧縮されたものを見て驚きました。私の初めの記事は2008年でした。つまり17年もほぼ毎日書いてきたことになります。そして17年、「goo blog」にお世話になりました。

 引っ越し先は「Ameba」です。今までと変わらぬ状態とはいかないと思います。編集画面が違います。写真のアップロードの手順も違います。早ければ5月に「Ameba」から発信できると思っています。今まで通りfacebookとの連携も続けます。

 現在「goo blog」の私のアカウントが開きにくいそうです。そういう時は、Google、Yahooの検索で「チクチクテクテク」と打ち込んでいただくと、一番初めに私のブログが出てきます。よろしくお願いします。

 まさかの「ブログの引っ越し」まさかの17年の私の「ブログ歴」です。


ひと玉100円のキャベツ

2025年04月07日 | 日々のこと

晴、9度、76%

 大きなキャベツが100円、白菜まるまる100円、私のふくらはぎほどの大根が100円。ひと冬前の話です。それが昨年の秋口から300円、時には400円と高騰。猛暑、厳しい寒さからです。300円のキャベツは買いませんでした。キャベツの値段ではないと私は思います。

 数日前スーパーに行きました。入り口の野菜売り場でキャベツ100円の札を見て手に取りました。大きくはありません。春キャベツではありません。でも100円です。カゴに入れて店を回りました。久々にキャベツ三昧と頭の中はいっぱいです。ところがいつも買う品々、私の定番のヨーグルトや調味料類の値段が上がっています。平均10円から30円の値上がりです。気候による値上がりではなく、四月だからでしょう。キャベツの喜びも飛んでいくほど物価が上がっています。毎日必要な品はカゴに入れました。

 家に帰り、 キャベツを洗います。物価が上がるのはみんな平等、家族の多い家庭では食費を減らすことはできないでしょうからやりくりが大変だと思います。そう思うとキャベツの一番外の葉までも粗末にできません。

  外の葉を蒸籠に敷いて、香港から日本に戻っていく私に主人が持たせてくれた冷凍「小籠包」を蒸しました。久しぶりのキャベツが甘い。大好きな「小籠包」のスープが口の中いっぱいです。

 お米も売り場にまだ並びません。食べることは生活の基本です。気候による価格高騰はまだ理解できてます。相次ぐ値上げや米の価格操作、その仕組みは計りかねます。ただ肌身で生活のし辛さを感じます。

 キャベツと「小籠包」を美味しいと春の日差しの中喜びました。そして、やりくりの大変さを痛感しました。


チューリップの庭でお弁当

2025年04月04日 | 日々のこと

晴、7度、83%

 昨年、チューリップが庭に先揃った頃は連日雨でした。大きな花弁のチューリップは花に雨を蓄えて前傾し短い期間で花が散りました。庭でお昼のお弁当を広げることが出来ませんでした。

 ここ数日気温は低いながらも昨日は青空が広がっています。行儀よくチューリップが一列に並んで笑っています。「お昼は庭でお弁当!」

 やっと新芽が吹き出した「モチノキ」の下、いつもの場所に布を広げました。台所でお弁当を作る私がソワソワしているからでしょう、ココも台所を出たり入ったり。庭に出ると、わかってますよとばかりにお弁当の横に座ります。 チューリップを見るだけ、庭の春の息吹を感じるだけのお昼ご飯です。

 いつものように俄仕立てのお弁当です。 「生姜ご飯」「卵焼き」「わかめのナルム」白い花は庭の「わさびの花」です。

  中国の乾燥湯葉「腐竹」、人参、大根、イカの甘味噌炒め。先日作った「マグロのコンフィ」オリーブオイル煮を桜餅の葉で包みました。脂身の多い「マグロ」はほろりと溶けるような食感です。桜の葉で包むことで塩気と香りがマグロに乗りました。 濃厚なマグロには「生姜ご飯」がいい塩梅です。

  ココさん待ち兼ねています。「いただきます。」

 目の前には赤みを帯びたチューリップ、高い「モチノキ」の梢にはスズメが停まっています。地面に座っていても冷たくありません。この土が庭の植物の元です。

 まだ「原種のチューリップ」と友人からいただいた2種類が開いていません。全部が先揃ったら、「ココ、またお庭でお弁当にしようね。」小一時間、春の楽しみ「庭でのお弁当」でした。


卯月 ついたち

2025年04月01日 | 日々のこと

曇、5度、70%

 桜の下を行く人たちは厚く着込んで足早です。花を愛でる余裕がありません。寒さの中で4月を迎えました。気温は低くても風の匂いのどこかに冬とは違う春の緩みがあります。

  桜だけでなく花々が綻び始めました。チューリップは例年より遅いそうです。寒々としていた庭に緑の芽吹きが眩く感じます。引っ張り出してきたテーブルクロスは、ピンクとオレンジの模様です。 この配色に春の暖かさをもらいます。日差しを受けると部屋の中が明るさを増しました。

  床の間には花の「刺繍額」を飾りました。2年ほど納戸に仕舞ってありました。「ジキタリス」「ポピー」「瑠璃草」です。これらの花の季節はまだ先ですが、花をと思う気持ちは春ならではです。コーヒーテーブルの上の本も花の本。 30年ほど前の本です。「レスパース」というブックデザインを手掛けるグループが作った本です。色で区別して花を紹介しています。「紫のチューリップ」は当時は珍しい色でした。今、近くの家の庭にはこの色だけのチューリップが咲いています。圧巻です。

  今月の「モモカレンダー」は2歳のモモ。散歩の途中必ず休むのが香港ロビンソンロードのこのオーバーフローの階段でした。正統派パグの横顔です。

 今月は「イースター」が4月20日です。「イースター」は「クリスマス」や「ハロウィン」のように賑やかではないけれど春の訪れを知らせる祭りです。見出し写真は卵を抱えた「イースターバニー」です。

 月末のモモの命日に合わせて主人も香港から帰宅します。卯月が始りました。

 


手紙

2025年03月27日 | 日々のこと

雨、22度、89%

 切手がたくさん貼られたお手紙が郵便受けに入っていました。 便箋二枚に優しい文字で綴られた、友人の近況、心持ちでした。真面目な性格は会ってお話ししててもわかります。手書きのその手紙にはじんわりと彼女の性格が滲み出ています。デッキに座って、ゆっくりと二度読み直しました。

 私よりずいぶん年下の友人です。一見、面白いこと言いそうにないとお見受けするのですが、ネーミングさせるとユニークな言葉が返ってきます。私はそんなところが大好きです。生きること、自己表現が不器用な方です。波に乗ってスイスイと泳ぐタイプではありません。その彼女がご自分の最近の変化に気づいてのお手紙でした。素直なお手紙でした。

 一晩置いて、お返事を書きました。

 いざ切手を貼るときになって「今いくらかしら?」110円が封状定型郵便の切手料金です。110円切手は海外郵便料金でした。高くなったわね。買い置きの「絵本シリーズ」の110円切手を一枚貼りました。

 手書きのお手紙をあらためて読み直しました。二枚の便箋に封筒、その紙の重みが手の中に温かく広がります。お返事着いたかな?


お豆腐売り場でのこと

2025年03月09日 | 日々のこと

晴、4度、67%

 滅多に行かないスーパーでは必ず「お豆腐売り場」をチェックします。お値段、お味ともに納得いくお豆腐に出会えません。昨日のスーパーには京都からのお豆腐も売られていました。地元のお豆腐屋さんで「汲み湯葉」と書かれた小さな冷蔵トラックで早朝から和食屋さんやスーパーにお豆腐を配送している店のお豆腐、揚げ、湯葉も並んでいました。お豆腐屋さんやパン屋さん、昔は早くから起きて仕事をし、早くに店を開けていたのに、10時に店を開けるところが多くなりました。「汲み湯葉」にも惹かれますが、早朝から仕事をする店のお豆腐ならといつも思ってきました。湯葉の小さな入れ物、木綿豆腐を手にしたところ、横から声がかかりました。

 私の肩ほどもない小柄なお婆さんです。「そこの黒大豆の納豆をとってくれませんか?」人気商品なのか、残り一つで棚の奥にあります。おばあさんでは手が届きません。「はい」と手渡すと「ありがとう」と言ってレジに向かわれました。お婆さんの毎日を支える納豆なのでしょう。

 おばあさんの後ろ姿を見ながら思いました。私は背が高くありません。家族の者に「もっと年取ったら私、小さくなるね。」とよく話します。小さくなると「そうか!棚のものが取れなくなるんだ。」と初めて気付きました。でもいい、おばあさんのように周りの人に助けて貰えばいいのよ!ほんの短い時間のことですが、小さなお婆さんになった私がお豆腐の棚の前で若い方に「取ってください。」と言ってる姿が浮かびました。

 数秒の短いおばあさんとの会話に胸に灯りがともりました。気になっていたお豆腐屋さんのお豆腐と湯葉を大事に家に持ち帰りました。助ける側から助けていただく側になる日もそう遠くではありません。小さなおばあさんに教えられた昨日でした。


弥生 三月ついたち

2025年03月01日 | 日々のこと

曇、7度、97%

 梅の綻びがいつになく遅い今年です。花が綻び始めると、庭には冬鳥とは違った鳥たちが集まります。梅の木には「ホオジロ」です。日差しがあると水溜に必ず水を飲みに来る「ムクドリ」もいく組みもつがいがいます。寒さから締め切っていた窓を開ける日もあります。春が来ています。

  三月には珍しい色合いのクロスをテーブルにかけました。「赤い実を啄む鳥」が描かれています。庭の野薔薇の少なくなった赤い実を嬉しそうに突くのは「スズメ」と「ホオジロ」です。小さな鳥は私の少しの気配でも飛び立ちます。鳩よりやや小ぶりな「ムクドリ」は私にはお構いなし。地中の生き物が目覚めるのも間近です。

  床の間には雛飾り。掛け軸ではなく私が刺した「雛額」をかけました。広い床間に小さく見える「雛飾り」と「雛額」です。今日は庭から「花桃」を手折って飾ります。まだ蕾ばかりの「花桃」ですが昨日の暖かさで弛み始めました。

  床の間の前のティーテーブルの本はイギリスの女流陶芸家「ルーシー・リー」の本2冊です。彼女の手から作られる焼き物は直線であってもそこに女性らしさを感じます。この本を出してくると「ルーシー・リー」の好きだったチョコレートケーキを作りたくなります。彼女に因んだレシピを10年前に作りました。チョコレートケーキと共に陽だまりで飽きることなくこの2冊の本をめくります。

  今月のモモカレンダー、モモが2歳の頃の写真です。晩年の穏やかな顔が心に残っているのですが、2歳の頃のモモは男らしい顔です。香港の方達に「レンチャイ」つまりハンサムと言われていたモモです。はい、いつものように食卓の上に上っているところです。

 見出し写真の「合わせ雛」は私が大学のためにこの家を出る時、母が荷物に入れてくれました。以来、50年。私とずっと一緒です。毎年数日しか出しませんが、箱に貝を合わせて仕舞っているものを大事に取り出します。「立ち雛」「合わせ雛」「額雛」自分のお雛様を68歳になろうとする今も飾れることは幸せです。


美味しい卵

2025年02月20日 | 日々のこと

晴、2度、62%

 地方のアンテナショップでの話です。私年代の女性が店に入るなり「あったわ、この卵。」と大きな声を上げました。午後になると売り切れる卵だと店の人と話しています。そして6個入りの卵パックを大事そうに抱えて店を出て行きました。「きっと美味しい卵なんだわね。」わかります、美味しい卵は幸せにしてくれます。

 香港で暮らした30年、卵に苦労しました。40年近く前の香港の卵は地元と中国の卵でした。孵化し始めている卵、腐った卵に出会うこともしばしばでした。当然生卵なんて!食べられません。そのうちアメリカ、フランスから輸入されるようになりました。白身は水っぽく薄青く見えます。腐敗防止がされてるとも聞いたことがあります。そしてオランダ、韓国、マレーシア、タイの卵が並ぶようになりました。近距離の国の卵はそれなりに食べられます。やがて日系スーパーに日本の卵が並びました。値段が高くても香港人は安心、美味しいと言って日本の卵を買い求めていました。誇らしく思いました。我が家も主人は日本の卵、私は菓子作りにも使うのでタイの卵を買っていました。安全第一で「美味しい卵」という考えで選ぶわけではありません。それにしても多くの国の卵を食べてきたものです。

 アンテナショップでのこと以来、毎日の卵を見つめ直しました。お菓子作りに使う卵には事欠きません。私が毎日食べる卵、味わって食べてみます。目を瞑って、口に運びます。

 私が選ぶ卵は高価なものではなく、普通の卵。大きさは大きい方がいい。そこで、近くで手に入る卵を食べ比べました。味覚は私の体調にも左右されます。鮮度は日付を確かめて買います。白身のほのかな塩気、黄身の甘みと旨み、濃厚さ。卵の方でも鶏の体調によって味が変わるでしょう。卵の売れ行きが良いところは確かに鮮度も味もいいと感じます。

 鳥インフル、夏場の暑さで鶏の産卵量が減ると卵は品薄、値段が上がります。卵、ミルク、お豆腐、安全でお安いものは市民にとって基本です。「美味しい卵」どの店のどの卵でなく、日々目で確かめつつ探します。年齢ですね、「美味しい卵」を食べると幸せだと感じます。元気をもらうと感じます。鶏さん、ありがとう。


「ミラベル」が連れてきてくれたご縁

2025年02月13日 | 日々のこと

晴、7度、67%

 こうしてブログを書いていますと、読んでくださった方からいろいろな形でコメントをいただきます。数日前に「ミラベルのジャム」のことを書きました。「ミラベル」という果物を見たこともありません。もちろん食べたこともありません。フランス北部の「ミラベル」が有名だそうです。私が求めた「ミラベルのジャム」もフランスのものでした。 「どなたか日本でミラベルを作っているところをご存知の方は教えてください。」とそのブログに私は書きました。

 二日後,カナダにお住まいのフランス人のご主人を持つ日本人女性からコメントをいただきました。そのご主人のフランスのご実家の庭には「ミラベル」の木があってとても美味しいと綴ってあります。そして日本では岩手県盛岡に栽培農場があると教えてくださいました。きっと調べてくださったのだと思います。その農場では地元のパティシエたちに卸しているそうです。見出し写真はその盛岡の農場の「ミラベル」です。

 私もネットで「ミラベル」のことを調べていましたが、盛岡の農場には行きつきませんでした。その代わり「ミラベル」の苗木を売っているところを見つけました。尋ねてみるとこの季節の植え付けは可能で1本しかないという話でした。まだ1年目の小さな苗木だそうです。そこで、その苗木を送ってもらうことにしました。二日前、苗木が丁寧に梱包されて送られてきました。どこに植えるかすでに穴を掘っていました。 急いで植え付け、いく年かかって実るのかと胸を膨らませて家に入りました。そしてスマホを開けたらそこにモントリオールの女性からのコメントがありました。

 「ミラベル」の苗木が届いたその日に遠くカナダから「ミラベル」のことを知らせるコメントをいただきました。「ミラベル」が連れてきてくれたご縁です。すぐにコメントのお返事を書きました。モントリオールの女性は以前から私のブログを読んでくださっていたようです。

 「ミラベル」の苗木が届いたその日に「ミラベル」のことを思い出に持つ方からコメントをいただきました。嬉しくご縁を感じます。福岡のこの土地に「ミラベル」が根付くでしょうか?細いこの「ミラベル」が実をつけるまでまだ数年かかります。今年の夏の終わりには女性が教えてくださった果物農場に「ミラベル」を頼もうと思っています.長距離輸送には向かない果物だそうですが、生の「ミラベル」を手に取って齧ってみたい。私のブログを読んでくださる方からこうして私は楽しみを広げることができます。ありがとうございます。


如月 ついたち

2025年02月01日 | 日々のこと

曇、8度、64%

 今年もひと月が終わり新しい月になりました。特別なことをするわけでもないのに、時間が過ぎて行きます。もうすぐ、香港から帰国して8年目になります。留守をしていた30年の日本の変化を理解できるようになりました。

 この冬一番の寒気がもうすぐ到来です。寒さがあるから春の訪れが嬉しいと、北国でもないのに家に篭ります。日本家屋の我が家に少しでも明るさをとポップな模様のテーブルクロスに替えました。 朝のひと時間しか日が入りません。日が刺さなくてもこのクロス一枚が明るさを放ってくれます。陽の光がレンズに映り込んだ面白い写真です。

 床の間にも明るい表装の「汀女」のお軸を掛けました。 唯一、女性らしいお軸です。赤い色紙が小窓のように床の間に収まりました。火を入れても寒さを感じる座敷です。赤い色のありがたさが身に沁みます。

 コーヒーテーブルの上の本を何にしようか?雪が舞う日があると聞いただけで、「川瀬巴水」の画集にしました。 新版画の画集です。「川瀬巴水」の代表作、「増上寺の雪」が思い出されたからでしょう。表紙は「馬込の月」です。日本の版画の精緻な静けさが如月らしいと感じます。

 モモのカレンダーは、 モモが9歳の頃、香港島のピークの散歩中の写真です。急坂を上り休日には主人とモモとで散歩に出かけました。モモはよく歩きました。そして帰りはいつも主人に抱かれて帰宅でした。主人の足に擦り寄って、「抱いてくれ。」とせがみました。この写真の後すぐに主人が抱き上げたのを覚えています。

 三月の訪れが待ち遠しいこのひと月、短いひと月です。温かく、心に明かりを灯して過ごしましょう。