チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

宿り木

2021年11月30日 03時53分38秒 | クリスマス

晴、10度、56%

 「宿り木」を見たことがありますか?木に寄生する「宿り木」は冬に葉を落とした親木の高いところに丸く茂って見えるのだそうです。鳥たちのフンから芽生えるのだと聞きました。この「宿り木」は北ヨーロッパではクリスマスに飾られることがあります。その葉の姿、小さなまん丸な実、天井から吊るされた「宿り木」に魅せられてもう数十年が経ちます。花屋さんで扱っている植物ではなさそうです。たまたま、個人で送ってくださる方を見つけ、買い求めました。初めて手にする「宿り木」です。

 「宿り木」が好きですので、 クロスステッチにも刺しました。「宿り木」を描いたガラスの小皿も買いました。 先日は古いバカラの「宿り木」を彫ったリキュールセットを見ましたが、リキュールを度々嗜むわけでもありません。お値段も張るので諦めました。

  大きなリース仕立てで天井から吊るすヨーロッパの家々、寒い国ならではの「宿り木」伝説があると聞きます。

 思い描いていた通りの「宿り木」が今目の前に天井からぶら下がっています。昨日から幾度こうして見上げたでしょう。送ってくださった方に「来年もまたお願いするかもしれません。」と返礼しました。いえ、間違いなく来年もお頼みするつもりです。クリスマスに「宿り木」を家に迎えることができました。次は「宿り木」が自生している自然の姿を見に行くのが夢です。

 

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教え子が訪ねてくれました。

2021年11月29日 03時55分42秒 | 日々のこと

晴、7度、64%

 香港で23年、家庭教師をしていました。日本に受験する子、ニュージーランド、オーストラリアに留学する子、多種の受験をサポートしました。仕事を辞めて7年経ちまます。教え子たちは既に父母になった子もいます。顔を思い出しながら教え子の数を数えますがいつも人数が違います。100人ぐらいです。家庭教師ですので、ご家族とのお付き合いもありました。成人した子供達から時折メールが飛び込んで来たり、いまだにお付き合いさせていただいているお母さんもいます。

 コロナの最初の緊急事態宣言が出る直前でした。パイロットになった教え子が福岡に飛ぶので会いたいと言って来てくれました。ところが緊急事態宣言で取りやめ、1年半ぶりに会うことができました。フライトとフライトの間の短い時間です。国内旅行は徐々に平常を取り戻しつつあります。

 我が家に迎えました。この子は事ある毎に訪ねて来てくれるひとりです。中学1年の途中から高校受験まで勉強をみました。日本の高校に3年通いました。その後、カナダの大学受験を決め再び私のサポートを求めて来ました。ご両親はまだ香港在住でした。カナダからアメリカに移りその度に顔を見せてくれました。フリーのパイロットから日本の航空会社に勤めはじめて初めての再会です。ご家族の近況を尋ねたり、仕事の話が続きます。

 私の作ったお昼ご飯を昔のように美味しそうにパクパクと食べてくれます。フライト前ですのでラムレーズンの入ったお菓子ですら厳禁です。食後はお茶とクッキーで。無案内な福岡ですので私が送り迎えしました。3時間ほどでしたが、楽しい時間を過ごしました。

  家に戻り食器を洗いながら思います。教え子たちは私の人生の大事な宝物です。家族との幸せとは違った喜びを与えてくれます。年齢的に仕事が忙しい、子育ての真っ最中という年代、しかもコロナの影響がありました。思うように会うことはできません。心からふつふつと幸せを感じながら、またひとりひとりの子供たちの顔を思い出していました。私の23年の時間を共有してくれた宝物です。

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クリスマスの飾り付け

2021年11月28日 03時54分11秒 | クリスマス

晴、7度、62%

 街は華やかなクリスマスイルミネーションが輝いています。我が家は質素な飾りです。しかも40年近く前のオーネメントで飾ります。結婚して、子供ができて、私の生きて来たクリスマスを一緒に過ごして来た飾りです。この飾りはどこで買った、その時どんな気持ちで手に取ったかまでよく覚えています。

  クリスマスのクロスステッチ、40年の時間の流れで麻の生地が色の深みを増しました。 イエス生誕のステッチですら30年は超えています。 シアーズで取り寄せてもたっら白木のオーネメントはほぼ息子と同じ歳です。一つ一つを飾りながら、家族と過ごした時間を思い出します。息子にサンタの存在を信じてもらうために長年工夫しました。おかげで小学の6年までは信じていたようです。その時代その時代の家の中も蘇ります。 床の間のお軸は外して刺繍の額とサンタの置物を一つ。トイレの窓辺に松ぼっくりを一つ。家の隅々からクリスマスが顔を覗かせます。

 昨日は庭のオリーブと月桂樹の枝を払いました。まだ青々した葉をゴミにするのは忍びなく、簡単なリーストスワッグを作りました。 月桂樹はいい香りがします。 オリーブもこのままドライになります。

 家族は遠くにいます。誰に見せるための飾りでもありません。クリスマスまで私ひとりのための飾りです。家族に思いを馳せるための飾りです。今年もあとひと月あまり、どうかみんな無事に年越しを出来ますように、家族が集まれる日を思いながら飾りました。毎年毎年、こうして歳を重ねて行きます。

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初冬のいちごの花

2021年11月27日 03時52分17秒 | 

晴、7度、53%

 庭にはすっかり花がなくなりました。ツワブキ、ホトトギス、シュウメイギク、ダイモンジソウ、どれも枯れた花をつけたまま、種を取るのを待っています。例年なら「ビオラ」が咲きはじめますが種から育てている「ビオラ」は今年は生育が不良です。芽が出ても溶けてしまったものまであります。

 そんな殺風景な庭ですが、 真夏を除いて一年中咲いているのが「ローズマリー」です。大きくこんもりと茂った「ローズマリー」は春になると薄紫に見えるほどに花を咲かせます。初夏、種になり夏は緑の「ローズマリー」です。

 ハーブ畑の横に白い花が見えました。ポット植えの「いちご」です。今、庭に咲いている花は「いちご」と「ローズマリー」だけです。夏だと「いちご」の花が咲いていても気にも留めません。そのうち「いちご」になるのを待ちます。ところが何もないこの時期にポツンと白い花、しゃがんでじっと見入ります。いちごはバラ科です。野バラのような花です。「いちごができるかな?」あれだけいたミツバチも姿を見かけなくなりました。自家受粉し難い「いちご」です。と、この花の下に  私が気付かずにに咲いていた「いちご」の花の後、緑のいちごが見えています。真っ赤な「いちご」になって欲しいので、日当たりのいい所へポットを移しました。

 冬の庭に一輪咲く花は健気です。椿の花芽はもう少しで開くでしょう。葉を落としたバラたちも茎の中には花が眠っています。「いちご」の花一つ、心にも明かりをくれました。

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パネトーネ

2021年11月26日 03時55分21秒 | クリスマス

晴れ、11度、60% 

 クリスマスまでもうひと月、「パネトーネ」を焼きました。ひと月ゆっくり休ませて、美味しくなるのを待ちます。「クリスシュトレイン」の方が街に出回っています。ドイツ菓子の「クリスシュトレイン」のやや重めの口当たりに比べると「パネトーネ」は柔らかなイタリア菓子です。

 若い頃は「クリスシュトレイン」「パネトーネ」何年も寝かせたフルーツを使って「クリスマスプディング」のようなフルーツケーキをこのクリスマスひと月前には焼きました。どれもドライフルーツを使います。実りのものへの感謝をクリスマスに味わいます。ここ数年は「パネトーネ」だけ焼きます。「クリスシュトレイン」も「クリスマスプディング」も重たく感じるようになりました。それに普通の「クリスマスケーキ」も焼きます。頂き物のお菓子もたくさんになります。クリスマスから1週間後には日本人の大事なお正月、ご馳走が続きます。

 「パネトーネ」の生地は丸1日寝かせます。そしてさらに最後に発酵に時間をかけます。一昨日は気温が低く、出事と重なったのでキッチンに出したまま最後の発酵をさせていました。帰宅してもまだ十分な発酵が見られません。焦せらずのんびりと半日発酵を待ちました。「パネトーネ」には「パネトーネマザー」という酵母を使います。発酵力が優しい酵母です。 コロナの前は親しい方にも送っていましたが、家族分だけ焼くようになりました。バター、「ラムレーズン」「コアントロー」に漬けた「柑橘類のピール」全てが焼き上げる頃には部屋をその匂いで満たしてくれます。温もりの甘い匂いは年の瀬への思いです。

 「パネトーネ」を焼いたその日に必ずすることがあります。来年のレーズン、ピールの漬け込みです。毎年こうしてお菓子が焼けることに感謝します。

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残り毛糸で編み物

2021年11月25日 03時54分13秒 | 編み物

曇、11度、64%

 30年もの間、冬でも長袖の下着を着なくて過ごせる国に生活していました。10度を下るのは年間10日ほど、日本に帰国することがあるのでコートもセーターも持ってはいましたが、実際に日本で生活し始めるとそんなものでは到底防寒出来ませんでした。5度めの冬を迎えます。一通り寒さ対策の服装は揃いました。古い木造の家での冬は厳しいものがあります。この気温ではこのくらい着れば良いと、自分なりの判断もつくようになりました。

 薄く暖かな下着、軽い防寒着、衣類も進化しています。歳を重ねると軽い衣類は負担を感じません。でも今ひとつ自分の冬の服装が気に入らないのも事実です。昨日福岡地方の冬の長期気象予報が発表されました。寒い冬になるそうです。ガソリン、灯油の高値も続いています。暖房をはじめもう一度防寒着を見直していました。今年はこの4回の冬とは違った服装の組み立てを考えています。十分持っているはずの衣類ですが、「ベスト」の数が足りないように思います。そこで、急遽「ベスト」を編むことにしました。

 オフホワイトの毛糸がたくさん残っています。太さも、種類もまちまちです。ブークレーやモヘアもあります。これらを組み合わせて簡単ベストを編むつもりです。今までなら3日で編み上がりました。両手の親指に今ひとつ力が入らなくなって来ています。もう少し時間がかかるでしょう。

 自分のものを編むときは、やっつけ仕事のようにはかどります。寒さがもう目の前です。

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バスクチーズケーキ

2021年11月24日 03時57分05秒 | おやつ

小雨、10度、60%

 「バスクチーズケーキ」、上面が真っ黒に焦げたチーズケーキを食べたのは帰国した年の歳末でした。孫一家とチーズケーキ専門店でカットされたものをそれぞれが選びました。真っ黒に焦げてはいますが焦げ臭くもなく実は味も印象に残るものではありませんでした。その翌年あたりから、「バスチー」などと呼ばれブレイクし、コンビニでも売られるようになりました。初めて食べた時、「本当にバスク地方のケーキなのかしら?」と調べました。案の定、フランスとスペイン両方にまたがるバスク地方の郷土菓子ではありません。バスクのどこかのレストランが出しているお菓子です。いつか焼いてみようと思ったまま数年が経ちました。

 昨日、クリスマスのために「パネトーネ」の仕込みをしました。ラムレーズンが残りそうです。冷蔵庫にはいつも「クリームチーズ」があります。お昼前です。まだおやつに間に合うと「バスクチーズケーキ」を焼き始めました。軽い感じに仕上げるか、重いチーズケーキにするか、粉の量を考えました。粉少なめ、卵白は泡立てずに合わせます。おまけにラムレーズンを入れました。 焼き上がりは、スフレのように膨れていますが、すぐにしぼみ始めます。中央はフニョフニョと柔らかです。冷ましていると、匂いで寝ていたココさんやって来ました。 ケーキの向こうでいつもの「ココ座り」をしています。冷ますこと2時間、ナイフに付かずにきれいに切り分けられました。 まだほんのりと生暖かな「バスクチーズケーキ」です。外側はしっかり固め、中は柔らかく2種類のチーズケーキを食べている食感です。ラムレーズンのおかげで味にメリハリが出ています。

 ただいま、冷蔵庫で冷やしています。 今日のおやつはしっかりと固まった「バスクチーズケーキ」です。家で焼くと時間の経過でいろんな食感が楽しめます。甘さを少なく作ればワインのお供にもなりそうです。

 

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昆布の佃煮

2021年11月23日 03時55分14秒 | おやつ

曇、10度、58%

 スーパーで売られている「昆布の佃煮」は昆布の値段からすると安いと感じます。一度買いました。袋から出すとツヤツヤに光っています。「美味しそう。」口いっぱいに食べました。「甘い、醤油辛い。」昆布の持つ甘さや塩っぱさではありません。裏書きには「水飴」や保存料のカタカナが並んでいました。

 乾燥した昆布をしゃぶると滑り、旨味を感じます。旨味には甘さも塩っぱさも含まれています。子供の頃、「小倉屋」の昆布の佃煮の詰め合わせが必ずどこからか届きました。木箱に小く仕切りがあり、そのひと枠ごとに丹念に作られた「昆布の佃煮」が入っていました。食べたいのですが親に「子供の食べ物ではない」と止められました。親のいないときに盗み食いしました。箱の真ん中には「えびすめ」という塩吹き昆布が入っています。この昆布だけはあまり美味しいとは思いませんでした。40代に入った頃、やっとこの「えびすめ」の美味しさに寝覚めました。主人が日本に帰る度、「小倉屋」の昆布の袋入りをお土産に買って来てくれました。「えびすめ」を暖かなご飯い埋め込んでしばらく待ちます。ご飯を掘ると周りには昆布の美味しさがしみ込んでいます。品のない食べ方ですが、いつもこうして食べています。そして「子供の食べ物でない」と親の言った言葉を思い出します。まさにその通りです。

 私の背より長い「羅臼昆布」を何本も蓄えています。お出汁を取るためです。その「羅臼昆布」を「えびすめ」を思い浮かべながら丁寧に正方形に切りました。「昆布の佃煮」を作ります。

 鍋には昆布とお酒、みりんが半々。しばらくして香りが立ち始めて、「山椒の実」を入れました。庭の紫蘇はもう種になっています。ひと月早ければ「紫蘇昆布」でした。艶が出てきた頃、ほんのちょっぴり濃口醤油を落とします。

 身の厚い「羅臼昆布」を噛み締めます。滋味深く「美味しい」の一言です。ご飯と一緒もいいのですが、濃く入れた緑茶とおやつにします。「羅臼昆布」一本作りました。 小壺に入れて、大事に食べます。

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庭ほうき

2021年11月22日 03時55分26秒 | 庭仕事

雨、13度、86%

 落ち葉の季節です。街路樹の欅の葉が道端に風で吹き寄せられています。桜葉は色を増したかと思うとすでに木は冬の姿になりました。近くの国道の銀杏並木は10月に枝払いがされたおかげで今年は銀杏の落ち葉がありません。我が家の木々はどれかが一年中落ち葉します。常緑樹の春の新芽の前の落ち葉は秋の落ち葉より量が多いかもしれません。家周りの上下の道、四面の庭の落ち葉掃除は私の真夏を除く一年中の日課です。子供の頃は集めた落ち葉は庭で焚き火していました。そのうち、焚き火をする前には消防署へ予め電話しました。そして今では家庭での焚き火はできなくなりました。我が家のゴミの6分の5は庭ゴミです。

 掃き集めるだけの庭掃除は簡単に思われます。「熊手」「シュロぼうき」を使います。使い方が荒いのか年に2度買い換えます。この家に戻って来て5年になろうとしています。庭掃除で頭を痛めていることが一つ、「砂利」に落ちる「マキの木」の葉の処理です。座敷に面するこの庭は狭いのですが、「マキの木」の大木から落ちる小さな葉は砂利の上を覆うほどです。「砂利」の間に挟まった葉は「熊手」でも「シュロぼうき」でも掻き出すことができません。そこで「ブローラー」を買いました。風の力ではを吹き飛ばす「ブローラ」です。最近の「グローラー」は掃除機のように吸い上げることもできます。ところがこの「ブローラー」ですら「マキの木」の葉は取り除けません。 手でひと葉ひと葉拾うお寺の庭掃除を手本にしてみましたが、これは時間ばかりがかかります。

 3日前、ホームセンターで今まで見たことのない「庭ぼうき」を見つけました。竹を割いて平たく結わえてある「庭ほうき」です。穂先が非常に強く出来ています。添え書きを読むと「砂利」の文字が目に留まりました。「砂利」「砂利」ここ数年悩まされていた言葉です。でもこの「ほうき」結構いいお値段です。本当に「砂利」の間の葉を掻き出してくれるものか?疑います。一晩考えて翌朝一番に買いに行きました。帰宅するなり、裏庭の掃除です。「取れる、取れる!」硬い穂先が小さな葉をうまく掻き出してくれます。「嬉しい!!」

 やっと懸念が一つなくなりました。毎日する庭掃除、芝の上に落ちた「モチノキ」の葉です。 1日でこの量落ちます。しばらく、「熊手」「シュロぼうき」「新しい庭ぼうき」つを使って落ち葉に立ち向かいます。

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ピカピカのイワシ

2021年11月21日 03時52分49秒 | 昨日のお昼ご飯

晴、11度、62%

 「サンマ」が食べたいなと、魚屋さんに行きました。「サンマ」は数匹だけ、北海道から来た「サンマ」です。1匹、452円。「!!!」びっくりの値段です。しかも痩せっぽっちの「サンマ」です。私は2匹は食べます。こんな高い「サンマ」は買えません。横にある堂々と太った「サバ」は小ぶりな方が1580円、大きな方は2700円。なんでこんなに魚の値段が高くなったのかしら?到底手が出ません。隅っこのザル盛りにピカピカの「イワシ」がありました。10センチほどです。一山190円。ピカピカの光りとお値段で「イワシ」に決まりました。

 家に帰ってすぐに頭とお腹を外します。「イワシ」ですから、包丁を使わず簡単に手で取りました。 地元で上がった「イワシ」です。手には匂いが残りません。新鮮な証拠です。数えると9匹ありました。やや強めの火で両面焼きました。海の魚を焼くときには塩をしません。火が入るとほんのりと塩味がします。内臓と頭をとっただけの「イワシ」は焼いただけですが、尻尾の先まで食べることができます。腹骨も背骨も尻尾もいい味がしました。海からの贈り物です。

 もう少し大きくなると脂が乗り始めます。それもまた美味しいのですが、このほんの短い時期に出る小ぶりの「イワシ」の美味しさは若さの味です。

 光物の魚が普通に食べれた頃を懐かしく思います。大きなポリバケツの氷水をかき回して1匹100円の「サンマ」をたくさん買いました。焼くと台所が煙でモクモクになりました。あの頃は消費税もなかったなあと思い出します。「サンマ」が遠くになりました。「サバ」はもう少しすると値段が下がると期待しています。毎日のお惣菜のお魚はハレのお魚とは違います。あと1週間もすればこの小ぶりな「イワシ」は姿を消します。その前にもう一度食べておこう。

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