雨、20度、85%
フランスのアルザス地方ではイースターに羊の形をした「アニョーパスカル」というケーキを食べるそうです。この地方は「スフレンハイム」という陶器の焼き型で有名です。羊の焼き型も陶器でしかも半分に割れるユニークな焼き型です。日本でもフランスから取り寄せることができます。私の型は羊ではなくウサギです。イースターバニー。ウサギの型で焼くケーキは「ラバンパスカル」と呼ばれます。昨年、手始めに伝統的なレシピで焼きました。バターをほとんど使わない軽いケーキです。イースターには「キャロットケーキ」をウサギの型で焼きました。
今年は「ミラベル」という果物を入れて焼いてみました。2月でしたか「ミラベル」のジャムを初めて食べました。とても繊細な果物で収穫時期も短い「ミラベル」がフランスからの冷凍品で手に入りました。 「あんず」にも似た優しい香りと甘さです。
解凍中。色は黒ずんでいますが生の「ミラベル」を初めて口にしました。バター生地にこの「ミラベル」を「キルッシュ」をかけて焼きました。
陶器の型は太いワイヤーで留められています。
こうして型を外します。
「ミラベル」が表面に見え隠れ、ウサギの目も耳もきれいに型から取れました。
「ミラベル」は香りも微かですが「キルッシュ」のおかげで香りが立ったように感じます。ふた晩置き、フォイルを取るとしっとりと柔らかな香り高いケーキが出てきました。
「ミラベル」でジャムも煮ました。 残りはサラダにも使います。「ミラベル」は信州でごくわずか栽培されているそうです。デリケートな果物で輸送に不向きと知りました。そこで「ミラベル」を我が家で育てられないかと苗木を探しました。見つけました!2月に庭に植えた一本の細い裸木でしたが、春の気温上昇で新芽が吹きました。
この「ミラベル」が実をつけるのは何年先でしょう。
ウサギのケーキにナイフを入れるのは主人の帰宅を待ちます。今日の私のおやつは残った生地をカップで焼いた「イースターのミラベルケーキ」です。