晴、10度、57%
日本に帰って来て住み始めたこの家は、日本家屋です。しかも古い建物を改築して住んでいます。玄関の引き違い戸を開けると、三和土があり靴を脱いで2段ほどの階段を上がります。日本の家は靴を脱ぐのがマンションでも当たり前です。我が家は香港生活30年、玄関で靴を脱ぎませんでした。家の中も靴のまま。もちろん日本人ですから日本家屋では靴を脱ぎます。玄関を上がればスリッパを履きます。
この我が家の玄関、三和土が畳一枚より広いかもしれません。人が見えて玄関を開ける時などこの三和土に足をつかなければ届きません。そこで足入れのいいデッキシューズを玄関に出し放しにして置きました。人が見えてもすっと履いて玄関を開けます。新聞を取るときもその靴で玄関の外に出ます。ゴミを捨てる時もこのデッキシューズでちょいと外に出ます。このひと月半、気付けばデッキシューズの後ろを踏んでしまっています。なんだか済まないことをしたなあとデッキシューズを見やります。母は玄関用に下駄を置いていたことを思い出します。下駄ねえ?つまり、後ろのないサンダルのような靴があれば、気にせずにすっと靴をつっかけることができるわけです。そうはいっても玄関に出し放しにして置くそんな靴、あまり変な靴を置きたくありません。
昨日、長靴を買いに行きました。レインシューズです。目的は庭仕事用です。もちろん雨の日はモモさんの散歩にも使うつもりです。デパートの靴売り場を一回り。専門店がいくつか入っているその靴売り場でパッと目に入って来た靴がありました。後ろはないサンダルタイプですがタッセルが付いていて左右の色が違います。履き違えたような感じです。カンペールの靴売り場で見つけました。
夏の季節が長かった香港では7,8ヶ月はサンダルを履いていました。散歩用のサンダルは全てカンペールです。今のですでに4代目。カンペールの靴は靴底のラバーが非常にしっかりしています。坂の多いところに住んでいましたから、滑らないは必須条件です。そのラバーの厚さゆえ、以前のカンペールの靴は重いものでしたが最近は随分と軽くなっています。色使いが鮮やかなカンペールの靴です。左右非対称の靴も以前履いていました。
我が家の玄関は全く和風の玄関です。その三和土にこの左右非対称の綺麗な色使いの靴を置いた様子を想像します。玄関の引き戸を開けるとパッと目に飛び込んでくるはずです。後ろを踏んづけて靴を損なうこともありません。足入れよく軽いサンダルです。
長靴を買いに行ってこんな靴を買ってしまいました。もちろん長靴も調達しました。小さな靴ですが広い玄関にパッと明るさを運んでくれました。