「のびどき」はいつやってくるか分からない。

ただいま、ピアノコンサートへ向けての第１関門の真っ最中！

１週間が経ちましたが、欠席だった子や１レッスンの生徒もいるので、
もうちょっと続きます。


無事、クリアできた子の中で、今まででいちばんのがんばりを見せた子がいます。

今までずっと、ギリギリみんなについてくるような感じで、
ピアノに向かう方法をいろいろ試したのだけど、効果はなく
昨年の同じ時期、ピアノコンサート曲の譜読みができなくて、
いや、やらなくて曲のスタイルを変更しました。

でも、それが逆に彼女の良さが出たようで、
ピアノコンサート本番を聞いたお客様からの「かがやきカード」を、
いちばん多くもらっていました


そして、今回の第１関門で彼女が見せた演奏は、驚きでした！

昨年末のレッスンで、
ソロは、なんとか片手ずついけているけど、難しいところ弾けない…。
連弾は、音読みがいい加減で最後まで正確に歌い通すことができない…。

でも、レッスンの中で、弾けるコツ、読めるコツはつかんでいきました。


冬休み明けのレッスンでは、その２曲を最後まで両手で弾いたのです

連弾はデータともバッチリ合わせられています


さらに、うまくいかないところを自己申告できるようになっていた上に
レッスンでちょっと練習したら、そこもクリア


この「伸び」には驚きました。


お家での様子をお母様に聞いても、
お母様は特に声をかけているわけでもないけど、
「勝手にピアノに向かう」そう。

レッスンの曲以外も弾くそうなのだけど、
「ピアノを弾く」ということ自体を楽しんでいるよう。

お母様は「たぶん、曲が好きなんです」とおっしゃっていました。


それでも、連弾は知っている曲で、自ら「弾きたい」と言った曲ですが、
ソロは、はじめて知った曲。

彼女は聴覚優位なので、知らない曲を弾くのが苦手。
楽譜を読みながら弾くことも苦手です。

その彼女がメトロノームを自らかけ、
リズムを正確にとりながら片手練習、そして両手練習までいけたことは、
本当に素晴らしい

想像以上の「のびどき」が彼女に訪れているようです


私が毎年ピアノコンサート（発表会）をやっているのは、
私自身が楽しくて仕方がないのがいちばんの理由ですが、
もう一つは、生徒たちの「のびどき」がいつやってくるのか分からないから。

発表会は大変だけど、がんばりどき。

発表会の間隔が空いてしまったら、
この「のびどき」をつかむチャンスを失ってしまうかもしれない。


今回のピアノコンサートで、
彼女以外にも「のびどき」を隠し持っている生徒がいるかもしれない。

そう信じて、心をつついていこうと思います



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