埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

「心の荷物をおろす 108の智恵」川村妙慶

2010年11月26日 | 
本の中で、お悩みに答えることが多くあったのだけど、
相談者の気持ちを汲んで、その人の良いところを言葉にし、
それを尊重しながら、アドバイスをしている姿勢が、ステキでした

つい説教くさくなってしまう自分が、恥ずかしくなりました


本の中で、印象的だったこと


「涙」とは、カラダから「水(さんずい)」を出して自分を取り「戻す」ことなのです。


親鸞聖人は「憶念」ということを言われました。

 私たちは人の話を、ただ記録として聞くのではないのです。
 「記録」はただ物を憶えているとうい過ぎませんが、
 「記憶」はその人との出会い、感動が心の奥底にまで染みとおっているものです。

 記録と記憶は違います。
 記憶の奥底の匂い、感覚などをからだが憶えているのです。
 私たちの耳を通じて、毛穴の一つひとつにまで染みとおっていてゆくとき、
 私たちの人生が深く深く、うなずかされていくのでしょう。


ピアノを弾くときも、
楽譜に書いてある情報を「見て弾く」という段階では、
その音楽が体に染み込んでいるとは言えない。

私は初見演奏が好きだけど、
それは体に染み込む音楽ではなくて、
体を流れ出ていく音楽。

人前で弾くとき、ピアノでは暗譜で演奏することになっている。

この暗譜ができなくて、みんな苦労するのだけど、
体に染み込んでいないから、なかなか覚えられないのだと思う。

その音が存在している意味が体に染み込んだり、
その音がある喜びを体中で感じたりしていたら、
きっと憶えられるのだと思います。

きっと…って
「絶対」と言えないところが、にくいねぇ

完全に体に染み込ませるには、邪念が多すぎるからねぇ

弾いている最中に、「あ!」と思った瞬間に、
音楽がどこかへ飛んで行っちゃう

子どもたちが、簡単に暗譜できて、
本番でもへっちゃらで弾けるのは、
大人に比べて、この邪念が少ないからなのだと思います。


生徒たちに、ステージでソロを弾くとき、
私は楽譜を見ることを許さない派です。

それは、暗譜して体に染み込んだ音楽と、
そうでない音楽の違いを、自分で体感しているから。

大人の方は、邪念が多いので
「暗譜では怖くて…」という場合は、楽譜を見てOKにしていますが…。


「毛穴の一つひとつにまで染みとおった」音楽ってステキ


楽譜を見ながらミスのない演奏をするよりも、
ミスがあっても、暗譜で体に染み込んだ演奏を生徒たちに体感してほしいです。

私は後者のほうが好き


…と思いながらも、ミスを恐れてしまうのだけどね

ふぅ修行の道は、まだまだ続きます

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
染みる (ななみ)
2010-11-27 14:54:21
読んでいてコトバが暖かく染み込んでいくように感じました。

だからこれ以上今は自分の感じたものをコトバにすることはできません(笑)……なコメント♪

あなたの音楽の話しは楽しい。

ありがとうね(*^_^*)
ななみさんへ (まっみ)
2010-11-27 15:56:08
コトバにすることができないのに、コメントありがとうございます(笑)

ななみさんに、そんなふうに感じていただけてうれしいです

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