埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

“本当に”好きなこと

2010年08月17日 | こころ
先月、初めて行った美容室が気に入り、
今月も行ってきました

前回、なぜ気に入ったかと言うと、

アンティーク家具などで作られた雰囲気、
美容室にありがちな器具を見せない配慮。

そして、美容師さんが、私の髪質を褒めてくれたところ


これが、誰が見ても褒めたくなるような髪質ならいざ知らず、
太くて、硬くて、多くて、強い癖があるという、四重苦

今まで行った美容室でも、褒められることはなく、
特に癖が出ないように、癖を隠すようにカットをされていました。

仕方のないことなのだけど、最近、それが悲しくなって
美容室を転々としていました。


だけど、その美容師さんは、
「ショートにするにはぴったりの癖ですね」と。

そんなことを言われたのは、初めて

しかも、今までどんなに注文しても叶わなかったスタイルに、
なんの注文もしていないのに、
「これよ!」というスタイルに仕上げてくれたのです

この美容師さんは、
癖を消そうとするのではなく、
生かそうとしてくれる人なんだと感じ、

気をよくして、再び訪れました。


そしたら、
「やっぱり、いい髪質ですね。
 こんなふうにふんわり癖があったら、僕も短くするんですけどね。
 髪の量も、ない人に増やすことはできませんから、
 多いほうが調節できていいんですよ」

と、照れくさくなるくらい、褒める

おそらく、その美容師さんは、褒めている感覚はないのだと思います。

感じたことを正直に言っている、
フィードバックしているだけなのでしょう。

だから、余計うれしいのかな。


そして、仕上げ。

ワックスをつけながら、あれこれいじり、
「う~ん、どういうふうにしてもいいですねぇ
と、私よりも、美容師さんのほうが気に入ったご様子。

「今日は、普通に切っちゃいましたけど、
 ここをちょっと長く残してもいいかも」という展望まで


それで、私もいい気分で帰ってきたわけなのですが、
あの美容師さんは、あの仕事が本当に好きなんだなぁと感じました。

今まで、出会った美容師さんとは、
その「好き」の深さが違うのかもと思いました。

私は、髪はけっこう無頓着で、
世の中の美意識が許すなら、坊主にしたいと思っていたこともあったくらいで

でも、こうやって、“本当に”好きでやっている人に
カットしてもらうことが、
こんなに気分のいいことだなんて、初めて知りました


ピアノだって同じ。

“本当に”ピアノが好きな人演奏は、
いい音がするし、
ピアノも喜んでいる感じがする。

“本当に”音楽が好きな人の演奏は、
聞いていて楽しいし、
体中から溢れ出ている音楽で、空気が喜んでいる気がする


「ピアノ好き」としては、
自分から溢れ出るものも、
生徒たちから溢れ出るものの、
大切にしていきたいと思います

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