埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

存在承認

2009年12月01日 | コーチング
あまり練習は好きではない、レッスンにも遅刻をして来る、私の話は聞かない、という生徒

でも、「ピアノを弾けるようになりたい」という気持ちはある。


数ヶ月前まで、どうにか練習をさせよう、ちゃんとレッスンを受けさせようと、
いろいろな対策を練ってきた。

でも、どれも効果がなく、「もう私にできることはないのかも」と諦めかけていたとき、
コーチングで学んだ“存在承認”を思い出した

その子の存在そのものを認めるというもの。


「欠点」と思えることにだけ目が向いていたことを反省し、
遅刻をしても来てくれること、
遅刻したことを謝れたこと、
1分早く来られたこと、
レッスンでできるようになったこと、に目を向けるようにした。


それまでは、練習させようと思って、
レッスンでできるようになったことを、
「お家で10回練習」を目標にしていたがやってこない。

でも、その子にとっては、「できたことお家で練習する」のは意味のないことなのかもと思い、
練習していなくても、レッスンでできたことは「できたこと」として終わりにして、
練習が必要なものは、できるまで続けることにした。

練習してこなくても、レッスンの中でできるようになるまで、何度も…。


レッスンに集中させるため、その子のお話を中断させることもあったが、
その子の話に耳を傾けるようにした。

その子が自慢げに話すことを、承認した


そんなレッスンを続けていくうちに、レッスンで話を聞けるようになり、
かすかに練習している気配も感じられるようになった


レッスン時間が変更になり遅刻をしなくなったことも要因だろう。

その子自身の成長で、落ち着きが出て、話が聞けるようになったことも。


先月の面談でお母様から、
「少し前はピアノをやめたいって言っていたのだけど、最近は言わない。
 自分でピアノに向かうようになった」というお話があった。


それを聞いて“存在承認”の重要性を実感した。


私ができる“存在承認”は、きっとちゃんとしたものではない。
それでも、これだけの違いが表れるなんて


生徒たちを見る目が変わった

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