豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

佐々木桔梗「探偵小説と鉄道」

2024年06月20日 | 本と雑誌
 
 佐々木桔梗「探偵小説と鉄道ーー「新青年」「探偵小説」63の事件」(プレス・ビブリオマーヌ、1975年冬、限定版570部の545番と奥付に記載がある。定価の記載はない)、扉に水色のインクで手書きされた著者のサインがあり、本文中に、ヨーロッパのどこかと思われる国の鉄道切符(硬券)、シャーロック・ホームズの葉書、蒸気機関車のイラストの入った切手(1/2Fとあるが消印で他の文字は読めない)が挟んであった。アクリル板の透明ケースに収まっている。 
 表紙には、客車2両を引いて転轍機をまわる機関車のイラストがあり(クロフツ「急行列車殺人事件」新青年昭和8年5月号に掲載された横山隆一の挿絵とある)、口絵ページには、探偵小説を飾った古い鉄道列車の挿絵が多数入っていて、本文には、「新青年」と「探偵小説」に掲載された鉄道ミステリー計63作品(数えてないけれど)が紹介してある。
 装丁なども含めて、かなり趣味的な本である。

 どういう経緯で手に入れたのかも覚えていないが、1975年頃ブームになっていた「新青年」などの復刻版を、牧逸馬をきっかけに買った時期があったから、何らかの媒体で知って買ったのだろう。古書店の店頭か古書目録で見つけたのかもしれない。時々眺めに行った神保町の篠村書店には鉄道関係の古本もけっこう置いてあったから、あそこかだったかも知れない。
 現在、「日本の古本屋」で調べると、1500円程度から売られているが、もっと高値をつけている店もある。「限定版」という割には意外に安い価格である。

 この本は断捨離の候補だったが、サラリーマン時代の友人の息子さんがいわゆる「鉄道オタク」で、鉄道関係の本も集めているということなので、他の鉄道関係の本と一緒に彼に差しあげることにした。

 2024年6月20日 記
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