豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

『タモリの東京坂道美学入門』--東京の坂道(第3回)

2007年12月18日 | 本と雑誌
 
 一昨日、私たちが持ち歩いた、タモリの『タモリのTOKYO坂道美学入門』(講談社、2004年)の表紙。
 東京の坂道が、「美学」なんてつけるほど御大層なものだとは思えない。ただ、この本は、巻頭に「東京の“名無し坂”」という小特集がある。これはいい。

 ぼくが、東京の坂道に関心をもつようになったきっかけは、予備校時代である。前にも書いたように、ぼくは、1968年の1年間を駿台予備校四谷校で過ごした。

 来年で中止になってしまう東京国際女子マラソンの35キロ付近の、市ヶ谷から四谷に向かう外堀沿いの、あの坂道を登り、四谷駅前で右折して新宿通りをしばらく新宿方面に向かうと、左手に「丸正」本店が見えてくる。その路地を入ったところに、校舎があった。
 時おり授業をサボって、あの周辺を歩いたのだが、確かに、四谷周辺の、とくに新宿通りの南側には坂と、そしてお寺が多かった。

 中学校の地理の時間に、中央線(総武線)の四谷のトンネルまでが関東ローム層で、そこから向こうは大昔は海だったと聞いていたので、四谷のトンネルには不思議な感慨を持ち続けてきた。

 その数年後、大学を卒業して就職した出版社は隣り駅の信濃町にあった。昼飯かたがた、よく文化放送のあった辺りや、慶応病院の裏手(新宿御苑の東端)、はたまた、四谷三丁目の交差点を越えて、荒木町の奥のほう、時には牛込柳町辺りまで遠征することがあった。
 あの辺りも、どこへ向かっても坂道とお寺の多い所だった。坂道とお寺には何か関係があるのだろうか。

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