豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

滋賀の旅・彦根その1(2024年3月21日)

2024年03月26日 | あれこれ
 
 3月21日(木)、滋賀県の旅も最終日。
 夕べの天気予報では、今日の彦根地方は朝から何と雪! 
 朝5時すぎに目が覚めたので、恐るおそるカーテンを開けてみると、予報は見事に的中して、窓から見える彦根駅(東口)駅前のバスターミナルは雪化粧。ふたたび布団にもぐりこみ、6時にまた窓の外を見ると、今度は駅前の広場が朝日に輝いているではないか。安心して7時に今度こそ起き出して窓を見ると、何と再びの雪景色ではないか(下の写真が1時間ごとの窓の外の景色の変化)。
 激しく天候が変わる一日になりそうな気配だが、天気予報では昼ごろから曇りになるらしい。
   
   
   

 朝食を済ませて、駅前の観光案内所へ(下の写真1枚目)。
 きょうの行き先は決まっているので、祖母の本籍地の旧町名、旧番地を告げて、これが現在ではどのあたりかを聞いてみる。親切な係の女性が、旧町名と現在の町名の対照表をもってきて調べてくれる。
 「滋賀県犬上郡彦根xx町xx番地」は、幕藩時代には「xx組町」といい、現在は「栄町1丁目」の一部になっているとのこと。彦根城の南側、やや琵琶湖に近い地域である。ピンポイントではないが、曽祖父らの先祖が暮らしただいたいの位置が分かった。
 駅前から歩いて、彦根市役所に向かう(下の写真2枚目)。
 昨年の佐賀県嬉野市役所と同様に、マイナカードを提示して亡父の除籍簿以前の戸籍を申請する。しばらく待たされたが、右下に兜をかぶった「ひこにゃん」のイラストが入った薄いさくら色の除籍簿謄本を受領する。
 曽祖父が戸主で、曽曽祖父を前戸主とする除籍簿で、当然ながら(曽祖父の娘である)祖母についても、出生から婚姻までの身分事項が記載されている。まったく聞いたこともなかったが、祖母は17歳で祖父と結婚していた。そんな時代だったのだ。
   
   

 現地へ向かう前に、市役所のすぐ近くにある彦根城を見物する。
 井伊直弼の歌碑を眺め、開国記念館を見物する。幕藩時代の彦根城下のジオラマが展示されている。お城の周囲には家臣たちの住居が100軒ほど並んでいて、それぞれ家臣の氏名が書いてあるが、わが祖先の名はなかった。祖母から先祖は彦根藩士だと聞いていたが、それほどの重臣ではなかったのだろう。
 ここでも彦根城お堀めぐりの屋形船に乗った。この頃には空も晴れて暖かくなっていた。白鳥や鴨(に似た水鳥)が泳ぐ脇をゆったりと進む。途中、彦根城の天守閣が一番良く見えるあたりで、船はエンジンを止め撮影タイムとなる(下の写真)。
   
   
   

 お堀(内堀)の周囲には玄宮園という庭園があるが、復元整備中というので中には入らず。同園近くの広場には二度咲桜という種類の桜が咲いていた(下の写真)。「ひこにゃん、ひこにゃん、ひこにゃん、にゃん、にゃん ♪」という曲がスピーカーから繰り返し流れていた。
 今回の旅行は、桜の開花を期待して日程を設定したのだったが、あいにく今年の桜は開花が遅れていて、どこでも桜には出会うことができなかった。
 

 せっかくなので、彦根城の表門から入って、天守閣まで登ることにする。途中から天気が急変して、雪まで降り出したが、歩きにくい石段を何とか登って天守閣に到達した(下の写真1枚目)。天守閣の中も工事中で、相当急な階段(というより梯子)を何段も登らなければならないのだが、杖をもった老人もいたので、われわれも頑張る。天辺まで登ったが、窓(?)から粉雪が舞い込み、彦根城下の街並みも灰色に煙っていた。
 下りは大手門側に下る。そのほうが次の目的地の「栄町1丁目」に近いので。この頃には雪はやんでいたが、相変わらずの曇り空。大手門を出て内堀を渡って(写真2枚目は大手門跡)、旧武家屋敷沿いを北上する。
 後で地図を確認すると、この辺りの武家屋敷跡には旧大津地方裁判所があったらしい。あの大津事件を裁いた大津地方裁判所が大津ではなく、彦根にあったとは!
 屋形船からヴォ―リスが建てたという洋館を見たが、内堀沿いを徒歩で歩いても見つからなかった。その代わり、内堀をそれて外堀に向かって左折すると(「舟町口」とあった)、白いきれいな二階建ての建物が見えてきた。滋賀大学経済学部の校舎だった(3枚目)。ヴォ―リス風だが、観光パンフに書いてない所を見ると違うのだろう。最近の大学の校舎に比べて、落ち着いた雰囲気がある。
   
   
   

 100メートルほど歩くと広くて交通量の多い通りに出る。この通りを渡ると、いよいよわれらの目ざす「栄町1丁目」である。(彦根その2につづく)

 2024年3月25日 記
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