![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/87/347056c334dee0451abc2e02351e66da.jpg)
下の写真の人物、誰だか分りますか?
サマセット・モームだそうです。モームもこんな小林旭みたいなポーズをとる(とらされる)ことがあったとは・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/a3/d30990fd3ea3ab90241d00b7760bb4bf.jpg)
中野好夫・小川和夫訳『サナトリゥム・五十女』(英宝社・モーム傑作選・5)の口絵に載っていた。
背表紙がいまにも剥がれそうなので、スキャナーの蓋を閉めないままでスキャンした。
ひどく汚れた本だったが、昭和26年7月1日発行なので仕方ない。何と言ったって60年以上前の本である。カバー付きで残っていたほうが奇跡かもしれない。
ぼくがまだ1歳だった頃、誰かがこの本を読んで受験勉強をしていたのかと思えば、我慢もできよう。最初の所有者はまだご存命なのだろうか。どのような経路をたどって名古屋の“シマウマ書店”なる古本屋にたどり着いたのだろう。
新刊書がまだ売れ残っているのを発見した『大佐の奥方・母親』(英宝社・英米名作ライブラリー、1986年、第16刷)を買いに行ったついでに、『昔も今も』(ちくま文庫)も買ってしまった。
訳者の後書きを読むと、この新訳本もずいぶん数奇な運命をたどって出版にこぎつけたようだ。記念に表紙をアップしておく。
他のちくま文庫版モーム・シリーズと違って和田誠のイラストではないけれど・・・(冒頭の写真)。
もう一つ、ついでに研究室の書棚を片づけていたら、朱牟田夏雄編『サマセット・モーム』(研究社出版、1966年)が出てきたので、これもアップしておく。
行方昭夫氏が朱牟田先生と一緒に書誌情報などを執筆している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/63/c5df028d5686eaf29f15738dd39f98c2.jpg)
きょうの授業で2013年度の講義がすべて終わった。
あとは期末試験の監督、採点、そして入試が終わると卒業式になる。
2014/1/20 記