“城下まち金沢周遊”バスの旅、次の下車駅は「兼六園下(石川門向い)」の隣りのバス停、「広坂(石浦神社)」である。
僕の遠い親戚(といっても祖母の弟)は、この広坂(祖母はよく「広坂小路」と呼んでいたが)で“びっくりや”という店を出していた。
福井の“びっくりや”で修業し、やがて暖簾分けをしてもらい、金沢で開業したという話だった。
祖母のことを「ねえさん」と呼び、祖父のことを「にいさん」と呼んでいた声が今でも耳に残っている。
大学時代に訪ねた時の記憶では、金沢大学から山を下ってぶつかった交差点の2、3軒目で、九谷焼の店の隣だったように思う。
広坂のバス停周辺にはそれらしい店もないので、隣りの「本多町」まで歩いたが、やはり見つからなかった。
見つかったら、ちょうど昼飯時だったので立ち寄ろうと思ったのだが・・・。もう孫の世代に移っているだろうから、見つかっても話すこともあまりないけれど、曾祖父母は共通なのだから、血はつながっている。
* 写真は、「広坂」バス停から兼六園方向を振り返って眺めた景色。
2009/11/23