豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

マイケル・ムーア“シッコ(SiCKO)”と日産マーチ

2008年09月21日 | クルマ&ミニカー
 
 近所の中古車販売店に“アイリッシュクリーム”色の日産マーチ12Sが82.9万円で売りに出ている。
 マーチの“25th Anniversary edition”の“25th happiness”というやつである。

 プライバシー・ガラスなどいくつかオプションもついていて、新車価格124万円相当と表示してある。
 走行距離はわずか24km、車検は今年の3月から進行しているが、新車保証期間は残っている。
 なぜ、このような「未使用車」が新車価格の3分の2程度の値段で売りに出ているのか、ぼくにはまったく分からない。

 しかし、いずれにせよ、日産マーチの“アイリッシュクリーム”は好きである。
 もともとは、徳大寺先生が、『間違いだらけのクルマ選び』の何年版かで、このマーチの“ビーンズ”(以前はそんな色があった)のようなソリッド系はいいとほめていた。
 多分その影響だろうと思うが、マーチの外形にはこんな色が似合っている。

 そして、これもかつてマイケル・ムーア監督の“シッコ(SiCKO)”を見たときに、フランス人のお医者さんが、夜間の急患の往診に向かう時に乗っていたのが、白のマーチだった(現地では“マイクラ”)。
 日本人は、国産のコンパクトカーよりもプジョー207だの、ルノー・ルーテシアだの、そしてぼくのようにシトロエンC3だのを有り難がるが(「所有するよろこび?」)、このあごひげを蓄えた格好のいいフランス人医師が乗っている白のマーチは、パリの夜景に魅力的に映えていた。

 “シッコ(SiCKO)”では、悲惨なアメリカ医療の対極にある理想の医療として、フランス、カナダ、キューバが紹介されていたのだが、このフランス人医師は、24時間対応の“S.O.S.Medecins”という医療サービス組織に所属する医師だった。
 もともとこの組織は、あるお医者さんが深夜に配管トラブルに見舞われた際に、24時間体制の配管修理会社のお世話になったことをきっかけに、配管の修理が24時間体制なのに、医療サービスが24時間体制を組んでいないのはおかしいと考えて発足させたという。

 「夜中に子どもが泣きやまない」、「嘔吐がとまらない(大人の患者)」といった相談に応じて、この白いマーチで患者の家にかけつける。
 やっていることも格好いいが、そのお医者さんがマーチを選んで乗っているというのも格好いいではないか。
 助手席には巨漢のマイケル・ムーア監督が同乗しているが、窮屈そうではあるが、肩がぶつかったり、頭が天井に当たるということもない。
 
 自分に自信がある人にとっては、これで十分なのである。シトロエンC3 プリュリエル チャールストンを有り難がるというのは、ぼくが自分に自信がないからなのかも・・・。

 * 写真は、マイケル・ムーア監督の“シッコ(SiCKO)”(GAGA)から、夜間往診に向かうフランス人医師(とムーア監督)を乗せて夜のパリを走る白の日産マーチ。

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