弘田三枝子の“子供ぢゃないの”、“悲しき片想い”は、絶対にお茶の水界隈の古レコード屋の店先で見つけてやろうと誓いを立てたのだったが、最近は何かと雑用が多くて、授業の合間にぶらぶらと町を歩いて、本だのレコードだのを探している暇がない。
そんなことをしているうちに、今なら買えるCD版すらなくなってしまうおそれもある。げんに、少し前まではネット上の目録に載っていた田代みどりの“パイナップル・プリンセス”などが入ったベスト・アルバムがなくなってしまった。
そこで、とうとう古レコード屋で見つけることは諦めて、アマゾンで、“ミコちゃんのヒット・キット・パレード”(東芝EMI)を買った。2005年6月15日の発売らしい。
さっそく聞いてみた。“子供ぢゃないの”は、意外にも、弘田三枝子節が炸裂していた。もっとヘレン・シャピロ風に歌っていたように記憶していたのだが・・。“悲しき片想い”は記憶どおりの歌い方だった。
あの頃、1964、5年頃、中学生だったぼくは、舶来のポップスを時には原曲で、時には日本人歌手の訳詩で聴いていた。上の2曲は、弘田三枝子もヘレン・シャピロも、両方ともに懐かしい。
* 写真は、弘田三枝子“ミコちゃんのヒット・キット・パレード”のジャケット(裏面)。弘田三枝子を“ミコちゃん”と呼ぶのは気恥ずかしいけど。