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さんようバス・大崎上島循環線(1)~車両編

2012-02-06 | バス[中国]

先月MAKIKYUが広島県の大崎上島を訪問した際には、大西港で安芸津フェリーを下船した後、島内を運行する路線バスで旧木江(Kinoe)町の天満へ移動したものでした。
(かつて大崎上島は3つの自治体で構成されていましたが、現在は平成の市町村合併により、島内全体が大崎上島町となっています)

その際に乗車した路線バスは、現在さんようバスという事業者が運行しており、兵庫県の神戸市西部などを運行している某準大手私鉄系バス事業者と非常に紛らわしい名前ですが、こちらは安芸津フェリーなどを運航する山陽商船系で、某準大手私鉄とは全く関係ない事業者です。

さんようバスは大崎上島内を1周する循環路線を運行するほか、安芸灘大橋を通る広島バスセンター~呉~沖友天満宮(大崎下島)間の「とびしまライナー」や、貸切バス運行なども行っていますが、MAKIKYUがこのさんようバスに乗車したのは、今回の大崎上島訪問が初めてでした。

MAKIKYUが乗車した大崎上島循環線は、名前通り島内を海岸線に沿って1周する運行形態となっており、左回り・右回り双方が各1台のバスで運行していますが、休日には全面運休となりますので、大崎上島循環線乗車狙いで大崎上島を訪問する際には要注意です。

ちなみにMAKIKYUが乗車した大西~天満間は、丁度大崎上島を半周する距離があり、大西港では左回り・右回り共にほぼ同時刻の便がありました。

最初やって来た右回り便の乗務員氏に、バスが天満へ行くかを訪ねたら、左回りの便が先着し運賃も同額との事で、大西港で右回りの便を見送り、その後すぐにやって来た左回りの便に乗車して天満へ向かったものでした。

大崎上島循環線は前乗り前降り後払いの多区間整理券方式となっており、区間毎に運賃が定められているのですが、殆どが利用する区間の運賃を覚えているのか、整理券を取って乗車する旅客は見当たらず、MAKIKYUも降りる時に整理券発行機の存在に気付いた程でした。

車内にはテープデッキの装備こそあるものの、殆どが乗り慣れた乗客という事もあるのか、案内放送も流れない(テープが用意されているのかも気になります)など、ローカルバスの雰囲気が溢れていましたが、停留所発車・通過毎にボタンを押して運賃表示器だけは切り替えており、車内の運賃表示器を見ると、初乗り運賃は110円と極めて割安でした。

距離に比例して上がる運賃も最大500円程度、MAKIKYUが乗車した大西~天満間では40分程度の乗車で290円と、離島のバスにしては比較的廉価な印象を受けたものでした。


ちなみにMAKIKYUがさんようバスの大崎上島循環線で乗車した車両は、小さな離島内を走るバスにしては随分立派な印象を受ける三菱NEW AEROSTARで、中型車でも来れば上等と思っていただけに、予想外の車両が来た事に驚いたものでした。


このNEW AEROSTARはトップドアの自家用仕様となっており、おまけに車内はリクライニングシートを装備するなど、離島の生活路線で走る車にしては贅沢過ぎる印象がありますが、後でネット上でこの車両に関して調べると、以前は「とびしまライナー」として広島バスセンターに顔を出していた事もあった様で、大崎上島には比較的最近になって移ってきた様です。

おまけにこのNEW AEROSTARはありふれたMPシリーズではなく、大型車並みの車幅ながらも車長がやや短い9m級で、中型車と同等のエンジンを装備する大型ショートのMM(KC-MM719J)で、三菱NEW AEROSTARの大型ショート車自体が希少な存在です。
(NEW AEROSTARに比べれば数が多いAEROSTAR KやAEROSTAR Mの大型ショート車でも、MAKIKYUの乗車機会は数度と言う有様ですので…)

そのためこの車両はかなり特異な存在で、同形態の車両が他事業者の路線バスで走っている箇所が、他にどれだけ存在するのかも気になる所です。


またMAKIKYUが大崎上島を訪問した際、乗車した左回りとは逆の右回り循環線で活躍していた車両は、トップドアの三菱中型車AEROMIDIで、こちらはNEW AEROSTAR MMに比べるとありふれた車両という印象がありますが、前面の行先表示器部分を使用せずに「大崎上島循環線」と標記している辺りは独特な印象を受けたものです。

さんようバス・大崎上島循環線に関しては、近日中に乗車した車内から眺めた車窓の様子なども別記事で取り上げたいと思います。



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