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福江島を走る五島自動車(3)~数を増やしている中型車

2014-06-28 | バス[九州離島・沖縄]

先日「MAKIKYUのページ」では、長崎県・五島列島の福江島を走る五島自動車(五島バス)の大型路線車に関して取り上げましたが、同社では近年一般路線車は中型車の導入が主体となっており、MAKIKYUが3月に福江島で五島バスを利用した際には、中型車にも何度か乗車したものでした。

中型路線車は導入コストや運行コストに加え、輸送量的にも差し支えない状況になっている事を踏まえているかと思いますが、同社では基本的に大型車と中型車で運用を共通化している様ですので、今後余程輸送力を確保しなければならない事情が生じるか、中古車導入でも行わない限りは、古参大型車に変わって中型車の比率が…という状況になるかと思います。

この中型路線車も、大型に変わって本格導入が始まった頃に導入された車両は、大型路線車と仕様的には類似したトップドアの「兼用車」が導入され、貸切車を思わせる風貌などは大型兼用車よりも見栄えが…という気もします。

メーカーに関しても、大型兼用車と同様に日野といすずの2メーカーが導入されていますが、西日本車体工業(西工)の車体で下回りだけ…というのではなく、メーカー純正仕様で導入されています。
(西工ボディの中型兼用車も58MCで導入事例がある様ですが、中型車が大型車に変わって本格導入される様になってからは、導入していない様です)


MAKIKYUはこの中型兼用車も、日野車に関しては島の中核都市で、本土への航路や島内各地への路線バスが発着する福江からは、最も遠い玉之浦方面の路線を利用した際に、乗車機会がありました。


この兼用車は輸送力はともかく、設備的には大型兼用車と比べても見劣りしないグレードを誇っており、1時間以上の乗車でも充分なレベルと感じたものでした。


ちなみに玉之浦は海が綺麗な事で知られる五島列島の中でも、特に海が綺麗な所の一つとも言われている様で、終点近くで眺める海の色は格別と感じたものでした。


中型兼用車はいすず車も活躍しており、残念ながらこちらには乗車機会がなかったのですが、福江港などで姿を見る機会があり、こちらは路線車では一般的なエルガミオなどではなく、一般路線車での使用事例は比較的少ないガーラミオが導入されているのも注目と感じたものでした。

また近年ではバリアフリー対応の関係もあり、兼用車に代わって前中扉のスロープ板付ワンステップ車が導入されており、トップドア車が主体の地域で整理券方式(運賃後払い)を採用している事業者では、この手の車両も前乗り前降りとする事例も多いのですが、五島バスでは中乗りとなっています。


MAKIKYUはこの手の車両が導入され始めた頃に導入された日野製中型車に乗車機会がありましたが、座席などは兼用車に比べると見劣りが否めず、片道1時間を越える足の長い路線では、できれば兼用車に当たった方が…とも感じたものでした。

ただ本土でも20年超えの路線車がゴロゴロしている九州において、離島で走っているバスにしてはかなり状態が良い車両とも言え、このタイプだけでなく、最近では地方路線バスの典型車両とも言えるエルガミオなども続々と導入されています。


こちらは乗車機会はなかったのですが、元々日野といすずの2メーカーを導入している五島バスだけあり、2メーカーのJバス統合後も、両者を並行して導入しており、似た様な雰囲気の車両ながらもライトなどを見ると…という状況なのは興味深いものです。

五島バスの路線車は、大型車や中型車以外にマイクロバスも導入されているのですが、こちらに関しては近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。



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