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高下-津山市内を走る中鉄北部バス~吉ヶ原を発着する唯一の路線バス

2013-04-15 | バス[中国]

先日岡山県美咲町の柵原ふれあい鉱山公園で、月に1回(毎月第1日曜日)開催されている旧同和鉱業片上鉄道の保存運転(旧吉ヶ原駅とその周辺)に関して取り上げましたが、現在この吉ヶ原駅周辺を運行する公共交通機関は、中鉄バスの分社・中鉄北部バスが運行する路線バスのみとなっています。

中鉄北部バスの中でも、吉ヶ原を経由する路線は、高下~吉ヶ原~津山広域バスセンター(JR津山駅の向かい)~スポーツセンター間を運行する1路線のみで、この路線は1日7往復のみの運行となっています。

しかも3往復は土休日運休となっており、片上鉄道の保存運転が行われる日曜日にこの路線を利用するとなると、利用可能な便は僅か4往復しか存在しません。

その上津山方から吉ヶ原へ、この路線を利用してアクセスするとなれば、休日は午前中に吉ヶ原へ到着する便が皆無であるなど、非常に不便な状況です。

高下では一応宇野自動車の美作線(岡山市内~林野)と乗り継ぎも可能ですが、どちらも決して本数の多い路線ではないにも関わらず、事業者が異なる事もあってか、特に接続を意識したダイヤにはなっていません。

そのためMAKIKYUが高下で宇野自動車のバス(林野行)から乗り継ぐ予定を立てていた際にも、バスが数分遅れただけで不接続となり、他にも何人か乗継客が居たにも関わらず、ただでさえ本数の少ないこの路線の便が走り去る姿を目撃する有様でした。
(ちなみにこれは高下10時20分過ぎの話です)

高下を出発するとすぐに橋を渡り、吉ヶ原・津山方向へは突き当りを左に曲がる事になるのですが、このバスは一旦右折して王子を経由します。

その間に駆け足で橋を渡れば、王子を経由した後にうまく津山方面へ向かうバスを捕まえる事ができる可能性もあり、MAKIKYUはこの方法で何とかスポーツセンター行きのバスに乗車する事ができたものでした。
(この方法も無理な場合、高下~吉ヶ原は徒歩で1時間程度を見込んだ方が良いと思います)

また運行時刻を見ると、ただでさえ運行本数が少なく、至便とは言い難い路線にも関わらず、津山市内~高下間を回送しているダイヤが存在している可能性が極めて濃厚に感じられたものです。

土地柄を考えると、路線維持だけでも大変な所かと思いますし、さすがに増便のためにダイヤ本数の増加や、車両走行距離の増大を伴うダイヤ作成を求めるのは酷な気もしますが、高下での宇野自動車との接続確保や、回送車を可能な範囲で実車運行する事で増便する事などは、可能であればぜひ今後…と感じたものでした。

しかし今月宇野自動車・美作線の大幅減便が実施され、岡山市内→高下・林野方面へ向かう午前中のバス便設定自体が皆無となり、随分不便に感じた高下乗継すら不可能になってしまいました。


ちなみにMAKIKYUがこの路線を利用した際には、高下→吉ヶ原と吉ヶ原→津山広域バスセンターの2乗車共に、写真の日野ブルーリボンに当り、余りメジャーな存在ではない大型ショート車で中扉折戸のこのタイプは、岡山市内の中鉄バス本体でも散見しますが、如何にも中鉄バスグループの車両という印象があります。


車内は2人がけのハイバックシートが並び、古参車ながらもハイグレードな印象、個人的には非常に「アタリ」の車両ですが、ほぼ空気輸送の状況では輸送力過剰な印象を受けたものでした。

吉ヶ原→津山広域バスセンターのバスに乗車した際には、途中で基本的には日野ユーザーの中鉄らしからぬ三菱エアロスターM(大都市圏中古車)の高下行ともすれ違い、こちらは随分意外な所でエアロスターが…と感じたものでした。


車両面では趣味的には面白い反面、運行経費などを考えると、運行ダイヤ数が少なく、車両数で余裕がある休日などは、ダウンサイズ化(津山地区他路線で使用している中型車充当)などがあっても不思議ではない気がしたものでした。

現在吉ヶ原へアクセス可能な唯一の公共交通機関にもなっているこの路線、まずは路線維持される事を願うと共に、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も片上鉄道保存運転を目当てに吉ヶ原へ足を運ばれる機会がありましたら、可能なら是非乗車して路線維持に貢献して頂ければ…と思います。



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