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土佐電気鉄道200形電車~南国ながらも同形の大半は…

2009-05-16 | 鉄道[四国]

先日「MAKIKYUのページ」では、高知市とその周辺を走る土佐電気鉄道(土電)の590形電車に関して取り上げましたが、今日は同社の200形と呼ばれる車両に関して取り上げたいと思います。

この形式は製造から50年以上の月日が経過しており、比較的古い車両の多い土電においても古参の部類に入りますが、一部が事故などで廃車となったほか、近年は車体新造車への機器転用を行う為に廃車となった車両も存在します。

しかしながら製造から50年以上の月日が経過した今日においても、過半数は第一線で活躍しており、土電の電車を利用するならば、その姿を見かける機会も多い状況です。

MAKIKYUが2月に高知を訪問した際にも、200形に乗車する機会が何度かありましたが、北海道の様な冷涼な地域であればまだしも、南国高知にも関わらず冷房化されず、同形の大半が今日でも非冷房車のまま活躍している事は驚異的と言え、それにも関わらず行先表示がLED化されているのも、モノコックボディの路線バスに改造でLED式行先表示を付けた会社ならでは…と感じるものです。

非冷房車のまま活躍している車両は、屋根上が非常にすっきりしており、これまた一部の都市を除くと少数派になりつつある前後扉のドア配置と共に、如何にも古典的な路面電車といった雰囲気を漂わせていますが、この様な車両が低床の最新型車などと並んで活躍する姿は見応えがあります。

またMAKIKYUが高知を訪問した際には、国内の路面電車においては比較的運行距離の長いいの方面への電車でもこの車両に遭遇したのですが、いの方面は単線で交換設備も限られる事から、運行本数も毎時3本程度に限られています。

そのため運行本数の多い市内中心部とは異なり、非冷房車なので1本待って次の電車に…という訳には行かず、その上最長で1時間程度の乗車となるだけに、夏場のいの方面利用でこの車両に当たってしまったら大変だろうと感じたものでした。

さすがに夏場はラッシュ時以外の運用を極力避けている様ですが、こんな車両が今でも当たり前にやって来るのでは、先日取り上げた590形の譲渡劇が実現するのも…と感じるものですが、車両の古さなどを考えると、今後機器転用による車体更新が進む事が予想され、これから冷房改造を行う可能性は極めて低いかと思います。

非冷房車のまま残っている同形の活躍があとどの程度見られるのか気になるもので、また今後も590形の様に他都市で用途不要となった冷房車の転入劇があるのかどうかも気になったものです。



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