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赤い電車の最新鋭車両を目撃~見るからに異様な雰囲気は…

2016-03-17 | 北総監獄

今月京浜急行電鉄(京急)では、近年増備が進む1000形車両(通称新1000形)の中でも、一部仕様変更を行った1800番台の車両が登場し、ネット上でも様々な所で話題になっていますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、ご存知の方は少なくないと思います。

この車両は4両編成ながらも、2編成併結して8両編成で運行する際にも編成間を貫通可能な様に、前面貫通路を近年の京急では標準的な仕様だった右寄せではなく、1500系列や旧1000形(現在京急の営業車としては全廃)の様に中央配置とした左右対称の前面形状となったのが大きな特色となっています。


ただデザイン的には既存の1000形ステンレス車をベースに、中央貫通路を無理矢理設置した雰囲気ですので、1000形ステンレス車と1500系列の悪い所取りと言っても過言ではない状況で、見るからに異様で不格好な雰囲気を放つゲテモノ車両と言っても過言ではない気がします。

18~19m級の8両編成3扉車で、支線運用を考慮して4両2編成に分割可能な仕様とした特殊仕様車が存在した事例としては、京急とも複数駅で接続する東急の1000系列が有名な所です。

この車両は異端車故に早々と地方譲渡対象に回され、現在は元大手私鉄だった路線のワンマン列車として活躍する状況ですが、今回登場した1800番台車も少数派の異端車としてファンから注目される反面、現場では厄介な車両として扱われる運命になるのか、それとも今後この異様な前面の車両が増殖し、新標準仕様になるのかも気になる所です。

またMAKIKYUは少し前に姿を見ただけでまだ乗車はしていませんが、近年のVVVFインバーター制御車では珍しく全電動車(JR西日本が積極的に導入している0.5M方式を除く)という、節電が叫ばれる現状では異例の仕様をはじめ、好みが大きく分かれ、個人的には非常に嫌な感触と感じる異様に柔らかい「ブカブカした感触の座席」なども相変わらずの様で、この辺りは今後増備を行うのであれば、改善は必須なのでは…と感じます。
(電動車比率が高い事で高加速を誇る事は、趣味的には面白いかもしれませんが、消費電力量の大きさや保守の煩雑化が運賃に転嫁されるともなれば、たまったものではない気もします)

ありえないワースト車両を妄想したら、本当に具現化してしまったと言っても過言ではない代物で、通称「悪徳」と呼ばれる列車に充当し、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、超高額運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)へ乗り入れて運行する列車に乗車する事にでもなれば、個人的には尚更嫌な気がします。
(これに加え、某大手私鉄の企業体質を象徴していると言っても過言ではない異様な目つきのパンダ人形を貫通路にでも掲げて運行する様なら、首都圏私鉄におけるワースト列車に躍り出てしまうのでは…と感じる程です)

唯一救いと言えるのは、最近数を増やしている1000形ステンレス車の見劣りが否めない装いから、ステンレス車登場前の車両と同等の赤と白の装いに改めた事で、この装いは今後他の1000形ステンレス車にも波及すれば…と感じたものでした。

ちなみに今月登場した1800番台車は、京急の車両製造では沿線メーカーと勢力を2分する存在とも言える兵庫県の川崎重工業で製作されていますが、同メーカーで近年製造され、規格が比較的類似している車両(18~19m級3ドアの4両編成で、2編成併結しての8両運行も可能な標準軌(線路幅1435㎜)の直流1500V区間用車両)の中には、最近登場した新車の中では比較的出来栄えが良いと感じる車両もあり、同一メーカーがほぼ同時期に製造を行っている類似規格の車両でも、随分な格差があるな…とも感じます。

京急や相互直通運転を行う各路線利用者の中では、類似規格の当該車両(以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)に乗車した事がある人物は少ないと思われる事は不幸中の幸いかもしれませんが、もう少しマシな車両を導入できなかったのか…と感じるのはMAKIKYUだけでしょうか?


(お断り)当該車両は「開発を止めた某鉄道」やその系列事業者に所属する車両ではありませんが、仕様故に「開発を止めた某鉄道」への乗り入れを考慮している事も鑑み、「北総監獄」カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。



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1 コメント

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京急スピリッツの復活 (赤い電車)
2017-07-12 13:24:59
機器や運用その他のような専門的な部分は分からないのですが、個人的には見た目が本来の赤い電車に戻ったことは嬉しい事です。最近の銀色はフラットなのでラッピングがし易く、このようになる事を望んでいました。
企業なので採算性を無視する訳にはいかない反面、その中でも京急らしさを復活させた事は素晴らしいです。
私としては電車は見た目が第一、次は座り易さなので他の要素に関しては人それぞれかなぁと思ってます。
京急のWebもステンレスが鳴りを潜め始めているので、既存の銀色も全検で変わるかも知れませんね。
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