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秩父鉄道 7000系電車~今後の勢力拡大はどの程度?

2010-04-21 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

先日MAKIKYUが秩父鉄道を利用した際には、先日「MAKIKYUのページ」でも取り上げ、今春に運行開始したばかりの7500系電車と共に、昨年運行開始した7000系電車にも、初めて乗車する機会がありました。


7000系は元東急8500系電車で、車体形状やデザインなどの外観は7500系の種車となった8090系とは大きく異なるものの、下回りなどはほぼ同等の車両です。


見た目こそ先日取り上げた7500系とは大きく異なり、車内の雰囲気などもやや異なりますが、それ以外は大差ないものです。

ただ8500系は元々両先頭車が電動車となっている事もあり、秩父鉄道でも3両編成の両端が電動車となっており、中間に付随車(モーターなし)を組み込む編成になっています。

そのため羽生方先頭車がクハ(モーターなし)となっている7500系とは、編成の車種構成が異なっているのも特徴ですが、7000系導入前の秩父鉄道現行車両(客車などを除く)は、3両編成中のどちらか1方の先頭車がクハ(1000系(元国鉄101系)は羽生方・5000系(元都営6000系)と急行用の6000系(元西武新101系)は三峰口方)となっていますので、この車両が登場したお陰で各駅停車は3両どの位置で待っていても、モーターなし車両に当たる可能性が生じた事になります。

現在7000系は2本が活躍しているのですが、まだ2本しか存在しないにも関わらず、1編成の先頭車は8500系原型の貫通型、もう1編成の先頭車は中間車を先頭車化改造した非貫通型となっており、同一形式を名乗りながらも、その姿は大きく異なるのも特徴です。

MAKIKYUが乗車した7000系は後者の編成(写真もこちらの編成です)でしたが、この編成の前面は窓周りを黒く塗る事で、遠くから見ると3つの窓が一つの窓であるかの様に錯覚させる一方で、貫通路があるかの如く飾りをつけると言う窓周りの処理と逆行する事もしており、非常に奇妙な印象を受けたものです。

貫通型の編成も熊谷駅で停車している姿を目撃していますが、こちらも窓周りを黒く塗るなど、こちらも怪奇な印象を受けたもので、貫通型の方は窓回り無塗装のままの原型通りの方が…と感じたものです。

またどちらの編成も、前面だけ緑系グラデーション帯を纏っていますが、7000系は帯の下部がV字形になっているのが特徴で、「大井町線の色違い」という印象を強く受けた7500系に比べると、秩父鉄道オリジナルの雰囲気を感じます。

ただ側面はステンレス無塗装となっていますので、押しボタン式の半自動ドアスイッチなどがやや目立つ他は、東急時代の雰囲気を強く残しており、車内も秩父鉄道での使用に際して最小限手を加えただけという印象を受けたものです。

そのため東急の装いそのままといった印象を受ける長野電鉄への8500系譲渡車(改番こそあるものの、形式名も同一です)に比べると変化が見られるものの、乗車していると東急線そのままの雰囲気で、外に広がる車窓だけが…という状況ですが、この車両に乗って元国鉄や元都営の車両、西武線からの直通電車をはじめ、貨物列車やSLとも並ぶとなると凄まじいもの(それでも遥か遠く赤道直下の地で活躍する車両に比べれば、凄まじい部類には入らないかもしれませんが…)で、東急線とは別の世界で活躍を始めた事を強く実感させられるものです。

7000系は今後も、老朽化が進行している1000系の取替用に増備が続く公算が高いと思いますが、今後も現在導入されている2編成どちらかと同一形態の車両が勢力を増やすのか、それともまた異なったタイプの車両が登場するのか気になると共に、東急での8090系退役→7500系導入も並行して行われるかと思いますので、7000系がどの程度まで勢力を拡大するのかも気になる所です。



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