今月MAKIKYUは想定外の長期休暇を確保する事ができた事もあり、今年初めての海外旅行として大韓民国(韓国)へ足を運ぶ機会に恵まれましたが、韓国へ足を運ぶ際には、先日の記事でも記した通り、MAKIKYUにとってはお馴染みの存在とも言えるJR九州高速船「BEETLE」利用でした。
MAKIKYUの韓国旅行は、仕事の都合などもあってか、夕方発で福岡前泊となる事が多いのですが、今回は珍しく出発当日の出国→釜山入りでした。
BEETLEは博多港からの出航となりますので、日頃首都圏に身を置くMAKIKYUとしては、博多までは当然ながら別途手配が必要になりますが、首都圏(横浜市内)~博多(福岡市内)の移動は、現在では仕事持ちの身である上に、九州方面寝台特急も全廃されている事もあってか、最近MAKIKYUが九州や九州以遠へ足を運ぶ際には恒例となっている、1人用ビジネスパック利用による往復新幹線(直通のぞみ号限定)でした。
MAKIKYUが利用した1人用ビジネスパックでは、長距離の普通乗車券などを利用した際と同様に、JR在来線の市内区間利用も可能(下車前途無効)、新幹線の指定列車乗り遅れ時も、後続列車の自由席を利用できる救済措置もあり、道中での途中下車がなければ、通常価格よりも大幅に割安ながら、普通乗車券購入に近い感覚で利用できるのもありがたいものです。
今回の韓国行きでは日頃の疲労もあってか、MAKIKYUは当日朝に寝坊して指定列車に乗り遅れ、後続列車自由席利用という失態をやらかしてしまったのですが、それでも博多到着後は空き時間を確保していた事もあり、JR福岡市内区間乗車可能な乗車票の特性を生かして博多~和白(香椎乗換)間のJR在来線を利用し、その後和白駅で香椎線と接続する西鉄貝塚線にも乗車したものでした。
西鉄貝塚線は本線(天神大牟田線)とは路線が繋がっていないどころか、軌道幅も異なる状況ですので、使用車両も大きく異なり、本線からの経年車が様々な改造を施された上で転用され、21世紀に入ってもまだ吊り掛け駆動車が活躍する状況でした。
数年前に新宮以北廃止→路線名となっていた宮地岳を通らなくなった事もあり、路線名も「貝塚線」に改められてからは、さすがに吊り掛け駆動車は全廃となりましたが、それでも全線単線で古参車両ばかりが活躍し、政令指定都市を走る大手私鉄らしからぬ雰囲気は相変わらずです。
路線名を貝塚線に改めた今日における主力車両は、数年前まで本線でも活躍していた600形で、見るからに古めかしい印象だった吊り掛け駆動車などに比べると、遥かにモダンな印象を受ける車両ですが、それでも製造から40年以上は経過した車両ですので、大手私鉄の旅客車両としてはかなり古参の部類に入ります。
低コスト型新車の導入が相次ぎ、さほど古さを感じない慣れ親しんだ車両が次々と退役している首都圏に身を置くMAKIKYUとしては、この600形でも充分注目の存在と感じる位ですが、同系に混じって313系と呼ばれる車両が、路線名を貝塚線に改めた今日でも、1編成だけ活躍しています。
この車両は1952年(昭和27年)製で、今や地方私鉄を探しても動態保存車を除くと、これだけの古参車両はなかなか…と感じる古豪です。
冷房化改造やカルダン駆動化改造など、現代のサービス水準に合わせた改造を施されながらも、今日まで活躍しているのは奇跡的と感じる程で、元々2扉だった車両を3扉に増設改造した事もあってか、異様な窓割など如何にも改造を重ねた車両といった雰囲気を漂わせているのも、この車両ならではの特徴と言えます。
相当な経年車という事もあり、現在残存する1編成も来年1月に退役する事が発表されていますが、この1編成は「リバイバル塗装車」として先月昔の装いに塗り替えられており、注目を浴びる存在となっています。
MAKIKYUは寝坊をやらかすという失態もあり、限られた福岡滞在時間では、乗車する時間(リバイバル塗装復元前であれば、貝塚線に改められてから同系には乗車した事もあり、宮地岳線時代には吊り掛け駆動編成にも乗車した事があるのですが…)までは確保できなかったものの、和白駅では営業列車に充当されている姿を見る事もできました。
渋い味わいを感じるツートンの装いは、某デザイナーの個性が強く出ているJR九州の車両群などとは対照的な雰囲気で、元々古めかしい雰囲気を漂わせている車両だけあって、今回のリバイバル塗装は結構似合っていると感じたものです。
313形は相当な古参車故に退役は致し方がなく、むしろよく今日まで幾種の改造を重ねながらも現役で…と感じる程ですが、来年初頭の退役予定日まで無事に走り続け、有終の美を飾る事を願いたいものです。
また貝塚線とJRが併走する区間で、全く対照的な雰囲気の両者が行き交う姿なども、なかなか面白いもので、今回のリバイバル塗装は現在貝塚線で主力となっている600形も一時期纏っていた事がある塗装ですので、今後600形でこの塗装を施した編成が出てきても悪くないのでは…とも感じたものでした。
あと韓国関連の記事に関してですが、今回は撮影画像数だけでも相当なものになり、まだ画像整理すら…という状況ですので、今月中の記事公開開始は厳しいと思います。
できれば来月上旬頃から順次記事公開を行いたいと思っていますので、韓国関連の記事をお待ちの方は、もう少しお待ち頂ければ…と思います。
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貝塚線に関しては、沿線から都心(天神)方面へ向かう際に、貝塚でバス化地下鉄に乗り換える必要があり、後者は事業者が異なる事と、沿線各地から天神へ直行する西鉄バスが存在し、天神へ向かう乗客には極力こちらの利用を進めたい状況である事も、投資に対して消極的な要因かと思います。
それでも長期に渡って活躍し、希少価値のある車両になった事で、最後は注目を集める存在になったというのが本音かと思いますが、リバイバルカラー化でその流れを更に加速させたかと思います。
また貝塚線の他車両も、地方私鉄の古参車レベルですので、その気になればまだ使えるとは思いますが、陳腐感が否めないのも事実化と思います。
今後天神大牟田線からの転用、もしくは新車か中古車導入などによって一斉に取替えとなっても不思議ではない車齢の車両ばかりですので、今後の動向も気になる所です。
この車両を追い出した所で、車齢46~53年という陣容では話しになりません。