MAKIKYUが今月川越を訪問し、川越市内を走る東武バスウエスト(以下東武バスと記します)の「小江戸名所めぐり」バスに関して取り上げましたが、300円と割安なこのバスの一日乗車券を使用した際には、この乗車券の通用範囲を走る東武バスの一般路線にも乗車する機会がありましたので、少々取り上げたいと思います。
川越駅を発着する東武バス各路線は、大半が本川越駅~蔵のまち(札の辻など:経由便は「蔵のまち」経由の表記あり)を通るルートで運行していますが、これらの路線は大半が蔵のまちを抜けた先にある川越営業所が担当しています。
(蔵のまちを通らない上尾方面発着便など、一部例外もあるのですが…)
東武バス川越営業所に所属する車両は、以前から主に日野自動車製の車両が導入されており、MAKIKYUは以前東上線の定期券を持っていた事もあって、その沿線となる川越周辺の東武バスは何度も乗車する機会があり、この時は前後扉のBlueRibbonなどに良く乗ったものでした。
しかしながら川越も首都圏の排ガス規制対象地域に含まれる事から、バスの代替は早いもので、先日久々に川越を訪問した際(最近は年に1回も…という状況です)には、一昔前の川越を走る東武バスを代表する車両と言っても過言ではないBlueRibbonの前後扉車は、その姿を見る事はありませんでした。
その代わりとでも言うのか、川越駅や本川越駅で次々と行き交う東武バスの姿を見ていると、BlueRibbonCityのハイブリッド車(ノンステップ)車が随分走っていたもので、この車両が決して珍しい存在でない状況になっている様は、路線バスの世代交代の速さを改めて痛感させられるものでした。
(MAKIKYUが現在住んでいる横浜市内の近隣を走る某民営事業者では、バス事業の規模は本州随一にも関わらず、BlueRibbonCityのハイブリッド車(ノンステップ)は市内の1営業所に4台が配属されているだけで、今でも非常に奇抜で目立つ存在なのですが…)
またそれ以外の車両も、日野BlueRibbonⅡ(一応日野製を名乗っているものの、いすゞERGAとほぼ同等の車両)をはじめ、ノンステップ車が体勢を占めています。
蔵のまちから本川越駅方面へ向かうバスの時刻表を見た際にも、かなりの便数(昼間であれば5分は待たずに、次々とバスがやって来ます)があるにも関わらず、ノンステップ車でない便を探すのに一苦労する程でした。
先日MAKIKYUが東武バスの一般路線を利用した際には、MAKIKYUにしては珍しく同行者も居り、時間の関係でノンステップ車しか乗車できなかったのですが、本川越駅でノンステップでない便の姿を見たら、そのバスですらワンステップ車が充当されており、BlueRibbonの姿は初期ノンステップ車を僅かに見ただけでした。
こんな状況ですので、川越市内の東武バスもバリアフリー対応などが進み、より便利で快適になっている反面、一世代前の馴染みある車両の姿が見られなかったのは少々残念にも感じたものです。
とはいえ川越を走る東武バスはノンステップ車が主力とはいえ、その種類は幾つもあり、本川越駅前で10分程その様子を観察していただけでも様々な車両の姿を見る事が出来ましたが、川越を訪問して一日乗車券で「小江戸名所めぐり」を利用する機会があるならば、「小江戸名所めぐり」だけでなく、東武バスの一般路線にも注目しておきたいものです。
写真は今日の川越を走る東武バスで主力的存在となっているBlueRibbonCityのハイブリッド車とBlueRibbonⅡ、AT車で後部デッドスペースが大きく、特徴的な風貌が際立つBlueRibbonの初期ノンステップ車です。