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南越後観光バス・小出~大白川線で活躍するブルーリボンシティ

2012-05-19 | バス[甲信越]

先日「MAKIKYUのページ」では、JR只見線の新潟県内区間で活躍するキハ47形に関して取り上げましたが、日頃時刻表によく目を通されている方の中には、1~2時間程度の時間で同区間へ立ち寄るのは…と感じた方も居られるかと思います。

現に小出方が分断された只見線現行ダイヤでは、一編成の列車が小出~大白川間を往復ピストン運行するだけのダイヤになっている上に、大白川では1~2時間程度の折り返し時間が発生する有様です。

おまけに列車は1日4往復しか走らない上に、大白川発初列車と小出発最終列車は…という状況ですので、時刻表だけを頼りに、列車だけ利用する事を考えると、非常に足を運び難いのが現状ですが、只見線の新潟県内区間は並行して路線バスの運行もあります。

この並行路線バスが、越後交通分社の南越後観光バスが運行する小出~穴沢~大白川線などで、小出~大白川間を直通運転する便は1日3往復だけですが、それだけでもJR只見線の運転本数が僅少ですので、交通手段の幅が広がるという点では、時間が合えば大いに利用価値があります。

また大白川まで足を伸ばす便は3往復だけながらも、穴沢までの区間便や、途中で分岐して貫木へ向かう便などを合わせると、上条までは8往復(他に片道だけ土休日運休便もあり)のバス便が確保され、平日なら広瀬駅角(越後広瀬駅から徒歩2~3分程度)までは他路線もあるなど、土地柄の割には結構な本数があります。

そのためMAKIKYUが先月JR只見線に乗車した際も、片道は並行する小出~大白川間の南越後観光バスを利用したのですが、越後交通グループの運賃は地方路線バスにしては割安に設定されており、MAKIKYUが乗車した広瀬駅角までは、小出駅から15分程の乗車で220円でした。

その先も須原駅角まで290円・上条駅前まで390円・大白川本村終点まで570円(大白川駅前だと少し安くなると思います)となっており、おまけに越後交通グループの回数券は一部券種の割引率が高く設定されています(100円と150円の券は、普通回数券でも10枚分の値段で12枚綴りです)ので、地方のJR線と並行する路線バスは、運賃面でJRと格差を感じる路線が多い中、この路線の普通運賃はJR線と大差ない程健闘しています。
(ちなみにJR只見線小出からの普通運賃は、越後広瀬180円・越後須原230円・上条320円・大白川480円となります)

この様に比較的値頃感がある事も影響してか、MAKIKYUが広瀬駅角までこのバスに乗車した際は、恐らく登校時にJRを利用したと思われる地元の学生が、バスを下車した後に越後広瀬駅へ向かい、駅前に駐車していた自転車に乗って…という姿も目撃した程で、小出から只見線沿線へ向かう際に、丁度良い時間の列車が…という時には、この路線バスはかなり利用価値大です。

また車両面でも、土地柄を考えると中型車などでも…と感じてしまう所ですが、MAKIKYUが乗車した際には南越後観光バス独自塗装を纏った日野ブルーリボンシティが充当され、広瀬駅角でバスを下車した後に小出方向に向かうバスを目撃した際にも、同型車が走っていました。


当然古参車ではなく自社発注、それも平成14年式と小出周辺ではそこそこ新しい部類に入る車両にも関わらず、ブルーリボンシティでは少数派の2段ステップ車で、おまけにシフトレバーもFFシフトではなくロッド式を採用するなど、かなり特徴的な車両です。


その上前面の行先表示幕もわざわざ小型を採用している辺りは、この車両の存在を更に際立つものとしていますが、これに加えて車内運賃表示器も今や見かける機会も…という、越後交通グループ以外では滅多に見かけない独特なモノを採用しており、趣味的にも非常に注目のバスと言えます。

ちなみに小出周辺では以前、ブルーリボンシティだけでなく、三菱ニューエアロスターでも南越後観光バスの独自塗装を採用した前中扉車で、シフトレバーがロッド式の2段ステップ車を目撃した事もあります。

南越後観光バスでは越後交通本体からの移籍車や、都市部からの中古車といった古参車以外でも、かなり特徴的な車両が活躍しているのも注目で、車種や年式も多様ですので、MAKIKYUは南越後観光バスには何度か乗車した事がある程度ですが、小出に限らず、機会があれば各地の路線を訪問するのも…と感じたものでした。



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