goo blog サービス終了のお知らせ 

MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

JR小海線・小海駅を発着する路線バス~3事業者のバスが発着するにも関わらず…

2011-09-15 | バス[甲信越]

先日少し様相が変わったJR小海線を走るシリーズ式ハイブリッド気動車・キハE200形をはじめとした記事を取り上げましたが、MAKIKYUが先月末に小海線に乗車した際には、途中の小海駅などで途中下車する機会もありました。

小海線は小海駅を境に列車本数も大きく変わり、時刻表を見ると非常に目立つ存在の基幹駅ですが、時刻表をパッと見ると小淵沢寄りの印象を受けるものの、小諸方の佐久盆地内は駅間が短い事もあり、距離的には小諸の方が近くなります。
(小海線の中間地点は、小海から小淵沢方に3駅進んだ佐久海ノ口駅付近で、同駅は小諸・小淵沢双方からの営業距離がほぼ同等です)


この小海駅では、駅前を発着するバス事業者も3者存在し、駅前には3つのポールが立っているとなると、この話を聞いただけでは基幹駅ならでは…と感じる方も居られるかと思いますが、3事業者全てが白ナンバーの自治体バスで、民間事業者や交通局などの路線バスではない辺りは、地方における公共交通を取り巻く環境の厳しさを示していると言えます。

3つの自治体バスの内、一つは小海駅のある小海町が運行するバスで、このバスが小海駅での発着本数も最も多くなっています。

小海町営バスは主に町内交通を担うと共に、鉄道のフィーダー的存在も果たしていますが、小海では少し時間に余裕がありましたので、MAKIKYUは比較的本数の多い松原湖線に少しだけ乗車したものでした。

松原湖線は小海町内を起点に、松原湖駅入口を経由して松原湖方面へ向かう路線で、松原湖駅入口バス停はJR松原湖駅から徒歩5分程度と比較的至近にあります。
(松原湖駅にはバス停までの道程を示した標識もあり、こちらには徒歩3分とありましたが、駅からは上り坂になり、案内よりはやや余計にかかる気がします)

時間帯によっては、小海線小淵沢方面の列車がない時間にバス便が…という事もある程で、小海線と上手く組み合わせれば、小海駅~松原湖駅入口間での乗車は比較的容易で、MAKIKYUもこの区間で乗車したものでした。

運賃は区間毎に定められた運賃を、降車時に支払う方式となっており、初乗り100円、小海駅~松原湖駅入口間では200円と、長野県内の一般路線バスに比べて割安に設定されています。


MAKIKYUが乗車した三菱製中型車(AEROMIDI)は自家用仕様のトップドア車で、バス前面の字幕には行先を表示しているものの、側面は行先ではなく路線名を表示しているのはユニークです。

トップドア車ですので、当然ながら前ドアからバスに乗り込む事になりますが、車内に整理券発行機が見当たらない事から、先払いかと思い乗務員に訪ねたら後払いとの事で、後払いでは少数派の信用方式を採用しているのも大きな特徴です。
(後払い信用方式のバスは、以前岩国市内を走る自治体バスに乗車した事がある他、大手事業者の一般路線では、京成バスや奈良交通の一部路線に存在します)

また区間制運賃を採用する運賃後払いの路線バスでは、整理券発行機と共に、運賃表示器も定番のアイテムと言えますが、小海町営バスでは車内に運賃表示器も設置されておらず、代わりに運転席背後に設置された三角表で確認する方式となっていました。
(大手事業者でも、東北地方の一部などでは今でも運賃表示器を導入せず、三角表を用いている事業者が存在しています)

これに加えて日本国内のワンマンバスでは、殆どのバスで装備されている音声による案内もなく、いつ何処のバス停を通過したかも…という状況でした。

車内には自動両替装置付運賃箱の装備こそあるものの、路線バスとしては最小限度に近い質素な装備で運行しているという印象を受けたもので、乗客数が僅少で民間事業者が撤退し、自治体が最小限の経費で路線バスの運営を維持するための方策とも感じたものでした。
(MAKIKYUの近所では運賃前払い路線しか走らないにも関わらず、整理券発行機や運賃表示器を装備したバスがゴロゴロ走っており、これが3桁の台数になりますので、不要な装備にどれだけの費用を要しているのかも気になります)

あと小海駅前では乗車機会こそ無かったものの、北相木村の村営バスも目撃しており、こちらは小海町内と北相木村を結ぶ1本の路線が存在するだけですが、大都市圏のバスを連想させるいすゞ製中型ワンステップの最新型(ERGAMIO)で、行先もLED表示を採用するなど、随分斬新な印象を受けたものでした。


長野県内では民間事業者でも、一般路線車は大都市圏中古車の導入が相次ぐ状況を踏まえると、村営バスにしては随分意外な印象を受けたもので、車両自体は比較的標準的な最近のバスといった雰囲気ですが、この様なバスが白ナンバーの自治体バスで活躍する事自体が稀ですので、逆に強烈な印象を受けたものでした。

この他に小海駅では南相木村の村営バスも発着しており、今回は時間が遭わずに姿を見る事も叶わなかったのは残念ですが、機会があればその姿を見届けると共に、なかなか乗り難いバス路線ですが、乗車もできれば…と感じたものでした。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。