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四川省・沙湾を走る軽便鉄道(2)~軽便鉄道ながらも壮観な貨物列車も…

2007-11-28 | 鉄道[中華人民共和国]

   

先月に一度、中国四川省・沙湾を走る軽便鉄道に関して取り上げましたが、今日は随分間が空いてしまったものの、その続編として今まで未公開の貨物列車などを少々取り上げたいと思います。

この軽便鉄道は、炭鉱の存在があってこそ存在意義があるといっても過言ではない路線ですので、ナローゲージで路線長も数キロと小規模であるにも関わらず、沿線の道路事情や国柄の違いなどもあるとはいえ、日本の大多数の地方私鉄などとは異なり、旅客列車以外に多数の貨物列車が運行されているのが特徴です。
(まあ旅客列車の利用状況も、日本の一部地方私鉄などより遥かに芳しいと感じますが…)

貧弱なレールや架線、それも列車のパンタグラフと架線の間から青白い火花を散らして走るといった、如何にも軽便鉄道といった簡素な感が強い路線とはいえ、凸形の電気機関車(EL)が20両程度の貨車を従えて走る姿はなかなか壮観で、そのインパクトは全車無座の旅客列車に劣らないものがあります。

あと稼動している姿は見かけませんでしたが、一般の旅客列車で使用されている無座の客車に比べると随分程度が良いと感じられる客車の姿も目撃しており、こちらもお世辞にも決して高級な車両とまでは言えないものの、一応座席も設けられており、この路線の中では多少程度の良さそうな車両です。
(昨年訪問した際に稼動した姿は目撃していませんが、SLで有名な芭石鉄路などとは異なり、この鉄道には外国人運賃こそ存在するものの、外国人専用車両はありませんでしたので、割高な外国人運賃を考えると、この車両を抜擢するのも一考?-余り外国人観光客の行く所ではないと思いますので、実現の可能性は低そうですが…)

またこの鉄道の路線の駅には、如何にも炭鉱の鉄道といった感があるトロッコが多数活躍している姿を見られる所も存在しているのですが、このトロッコは軌道・車両共に軽便鉄道より更に貧弱な感があり、トロッコ自体も手押しという有様ですので、こんな光景が21世紀の現代でも存在している事に驚かされます。

写真はEL牽引の貨物列車とその貨車、多少程度の良さそうな客車と、軽便鉄道乗車中に目撃したトロッコが活躍している駅でのワンシーンです。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
渋い! (入間川の旅人)
2007-11-29 00:39:09
どうもこんばんは。
いやぁ~渋いですね!
迷彩色?のようなELがいいですね。
日本ではもう見れない景色だなぁと見入ってしまいました。
一度乗りに行ってみたいところですが、遠いですなぁ・・
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中国の中でも… (MAKIKYU)
2007-11-29 23:23:23
入間川の旅人様こんばんは。

この軽便鉄道が走る沙湾は、大仏で有名な四川省楽山市に位置しているのですが、四川省の省都・成都からでもバスなどで2~3時間程度はかかる場所に位置しています。(成都からは日帰りでの訪問も可能です)

四川省自体も上海や北京から2000km程度離れた内陸に位置(上海から列車で移動する場合、丸一日以上を要します)していますので、中国の中でも割合遠い部類に入りますが、一番近い海まで4桁㎞というのは島国日本では考えられない事で、中国のスケールの大きさを感じさせられます。

そのためなかなか訪問できない場所ですが、列車だけでなく沿線の様子なども日本では考えられない光景に次々と遭遇しますので、かなり面白いものです。

またこの路線で使われているELは、緑色に落書きを施した様な奇妙な塗装をしていますが、車両自体は同種のELが、SLで有名な芭石鉄路の貨物列車牽引でも使用(既公開記事あり)されており、塗装一つでだいぶ印象が変わるものです。
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