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水島臨海鉄道 キハ200形気動車~ラッシュ時のみ稼動する古参車両

2011-01-19 | 鉄道[中国]

   

もう一月近く前の事になりますが、MAKIKYUが先月岡山・広島方面に出向いた際には、倉敷市内を走る水島臨海鉄道にも乗車する機会がありました。

同鉄道は非電化単線ながらも、旅客列車は昼間でも毎時2本程度設定され、地方私鉄にしては比較的至便な路線ですが、この旅客列車の大半は単行運転可能なワンマン運転対応の新型軽快気動車によって運行され、1両ワンマンの列車も多数存在しています。

しかしながら沿線が工業地帯という土地柄もあって、平日の朝夕には車両の増結も行われ、軽快気動車だけでは数が不足する事から、この時間限定で古参車両も稼動しています。

MAKIKYUが水島臨海鉄道に乗車したのは平日朝だった事もあり、この古参車両にも乗車したものでしたが、キハ200形と呼ばれる古参車は元国鉄→JRのキハ20形で、同形式は随分前にJR線上からは姿を消しています。

JR以外の鉄道に譲渡された車両も、数年前までは長崎県の島原鉄道で結構まとまった数が稼動していたものの、こちらも南目線廃止と運命を共にしており、現在では水島臨海鉄道と茨城県のひたちなか海浜鉄道(旧茨城交通)の2路線のみとなっていますので、非常に希少な存在です。

そのためこの様な車両に乗れる事自体が有り難く、その上水島臨海鉄道ではラッシュ時の輸送力確保列車への充当を目的としているために、ひたちなか海浜鉄道の車両とは異なり、単行運転可能な気動車にも関わらず、ワンマン運転対応改造が施されていない事も大きな特徴です。

キハ20系列の大きな特徴とも言える勿論手動のプレスドアなども健在で、簡易型冷房装置の設置やトイレ撤去などの改造が行われているとはいえ、ひたちなか海浜鉄道で活躍中の車両以上に、昔ながらの国鉄気動車の雰囲気を非常に強く感じるところも注目点です。

また水島臨海鉄道では現在4両が健在で、その内の2両が平日に稼動する運用のため、所要両数に比べて車両数に余裕があるのですが、現在この内の2両が水島オリジナルの白と青の装い、残る2両が国鉄旧塗装の朱色とクリーム色の装いになっています。

運用時にはどちらか一方の装いで統一された2両で走る事が多い様で、国鉄旧塗装の方が圧倒的人気を誇りますが、MAKIKYUが先月乗車した際には各塗装1両ずつの混成編成となっており、どちらの装いも見てみたいMAKIKYUには最高の組み合わせと感じたものでした。

あともう一つのキハ20形が活躍する路線として知られるひたちなか海浜鉄道では、新型の軽快気動車との組み合わせも見られ、この様な編成も趣味的には非常に面白いものですが、水島では見た目はひたちなか海浜鉄道とよく似た軽快気動車も、ブレーキに電気指令式を採用しています。

そのため両者が併結して運転する姿が見られない点は少々残念で、運用上も平日の限定運用のみで乗車し難いのは難点ですが、古参気動車だけにいつまで活躍が見られるのか気になるものの、暫くの活躍に期待すると共に、イベント等で休日にも稼動する事に期待したいと感じたものでした。



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