ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

さよなら、さくら。

2014年12月02日 | Weblog
久しぶりの更新が極私的な内容。まぁ、あまり気にせずに。


僕がもっとも精神的にしんどかった頃、僕は二匹のうさぎ達に救われたと言っていい。「さくら」と「りんたろう」の二人だ。

長女の さくら は「超」がつくほどのお転婆で、わがまま、そして甘えん坊でツンデレ。でもその仕草はいつもどこかおかしくて、いつでも僕を笑わせてくれた。

彼女は撫でられるのが好きで、幼い頃は僕が撫でているとそのまま気持ちよさそうに、すやすや眠りこんだりする。そしてはっ!と目を覚まし、あたかも寝てませんよみたいな顔して、またナデナデを要求する。

そうそう、仕事から帰って来て彼女が遊んでってよって来た時に、ちょっと疲れてたんで無視すると、つかつかと近寄ってきておしっこをかけて逃げていったこともあったなぁ。


そんな さくら が今日、死んだ。


ここ1~2ヶ月、急に体調が悪くなり、食欲が減退したり、やたら横になっていたり、急に痙攣を起こしたり…

そうしたこともあって、昨日の日曜日は1日自宅で2人と遊んでいた。さくらはさすがに元気に走り回るという感じではなかったけれど、やたら僕にくっついてきてて、音楽を聴きながらずっと撫でたりしていた。スプーンで蒸かしたペレットを近づければ比較的よく食べていたし、野菜やリンゴも食べたりしていたので、安心していたのだけれど、夕方に突然痙攣をおこし、倒れて、体を床に撃ちつけるようにのたうち回りだした。

目の力は弱くなり、心臓は激しく脈打ち、右脚はまっすぐ伸びきり固く硬直している。しばらく撫で続けると落ち着いてきたものの、その時は相当しんどかったに違いない。ちょっとぐったりとして、その時はゆっくり休んでいた。


彼女の小さな体を撫でるとき、僕はそこに命を知る。小さな体なのに、心臓はしっかりと脈打ち、柔らかな皮膚を通じてほのかな温もりが伝わってくる。生きているというのは、こういうことなのだと感じるのだ。


そして今日、やはり何度か痙攣をおこし、夕方、嫁さんの腕の中で息を引き取った。



さよなら、さくら。

君のおかげで僕はどれだけ救われただろう。

さよなら、ありがとう。


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