ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

コーヒー&シガレッツ:ジム・ジャームッシュ度満載!のショートムービー

2005年12月11日 | 映画♪
最近、いろいろ忙しくて思い映画を見る余裕がないこともあって、軽く見ることができるものをとチョイスした作品。ジム・ジャームッシュということで、過剰に感情移入する必要もないし、僕も喫茶店で他のテーブルを眺めているような気分で鑑賞。

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「コーヒー」と「タバコ」をモチーフに様々な登場人物たちが織り成すちょっとした会話をまとめた11篇のショート・ムービー集。「ミステリー・トレイン」や「ナイト・オン・ザ・プラネット」を彷彿させるちょっとした会話の妙。中には村上春樹の小説でも読んでいるかのような会話があり、あるいはどこにでもありそうなかみ合わない会話があり、「ははは」というよりは「にやり」といった感じで思わず笑ってしまう。

一日に5~6杯コーヒーを飲み、タバコを吸っている僕からすると、いくら体に悪いといわれても薄くして飲んでるから大丈夫としか言いようがないんだけど、コーヒーというのは、ビールともお茶とも違う独特の時間を作り出してくれるアイテムだ。5杯も6杯も飲んでたら、あきらかに体に悪そうだとは思うけれど、「毒」気があるからこそ引き換えにこうした気分を味わえる。きっとここに出てくる登場人物たちもやめるにやめられないのだろう。

「ストレンジャー・ザン・パラダイス」からはじまり、「ダウン・バイ・ロー」にはまり、「ミステリー・トレイン」や「ナイト・オン・ザ・プラネット」の路線に夢中になりつつも、「デッドマン」があまりあわなくて、それ以降は見ていなかったのだけれど、ことはもうあの頃のジム・ジャームッシュの味わいが満載。

「スウィング・ガールズ」のような子供だましの「笑い」が好きな人にはお薦めしないけれど、そう「じみへん」なんかに思わず笑ってしまうタイプや、電車やバスの中で他の人を観察することが好きな人にはたまらない作品。人生の機微とはこういうところで見え隠れするのかもしれない。

「地球は1つの共鳴伝導体」か

なんてそんな風にまじまじと語らせたりしませんよ、普通!


【評価】
総合:★★★☆☆
まったりと楽しむなら:★★★★☆
にやり!:★★★★☆

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