M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

「悪い事」は、ない。

2011-06-12 23:09:22 | 人生
今日ランチをしたSさんとは、
去年の秋ぐちに、とあるセミナーで出会いました。

その時に最後におこなったワークで偶然に組んだ相手なのです。
出会いとは不思議です。

彼女はひとまわりも年下なのですが、
とても明るくポジティブなかたで、
話が合って今日も気がつけば7時間も話し込みました。


彼女は腕に生まれながらの障害を持っていて、
生活そのものがどれだけ大変だった事かとおもいますが、

さらに精神的にも、
小学生のころには口さがない同級生たちの言葉に傷つくなど
心折れることが多々あったようです。

多感な時期になると学校もサボって仲間と遊び
高校をドロップアウトしちゃいそうになった時、

普段は優しい父親の「鬼のお説教」にビビってなんとか高校を卒業。

どうやらそこが大きな転機になったらしく、
ひとり海外留学も経験したそうです。

障害というものが今度は「幸い」して
就職難の時期に大企業に就職し、
一般常識に苦労しながらも
任されたいろいろな仕事を懸命にこなすことで信用を得て、
ついにはIT業界の会社のエンジニアとして、
部下をもって上に立つ存在にまでなりました。


彼女は父親に感謝しているそうです。
長い期間、黙って信じて彼女を見守ったお母様も
素晴らしいと思います。
「待つこと」って本当に精神力が要りますから…。

そして彼女のバイタリティーには感服です。
腕に障害があったら、
「パソコンを使う仕事なんてできない」と
思い込んでしまいそうなものです。

そもそも、障害を理由にして社会に背を向け、
「責任」を回避したり
「犠牲者的弱者」を演じて人の同情をかって生きて行こうとしたり
するかもしれませんよね~。


何事も「本当に悪いこと」などないのですよね。
障害をもっているが故に、人には経験できない「いい事」もある。

言いかえれば、
出来事の価値を決めているのは、常に当の本人なんです~。


そのSさんは、
自分の夢に向かって
それまで築き上げたキャリアを捨て、
もちまえの「なんとかなるさ~」という軽やかな気概で
あっさりと転職先を引き寄せ、

さらに「なりたい自分」に向かって
また一歩踏み出そうとしています。

落合のサロンに寄ってもらって
彼女の今後を占ったりしていたら、
その屈託のない笑顔から
むしろ私の方がパワーをもらって帰ってきました。



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