M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

校長室訪問

2015-08-27 01:50:00 | 教育
小学生が夏休みのこの時期に
毎年ご機嫌伺いをしているS先生に今年も会ってきました。

私と同じアドリアンで、
かつて10数年前の息子の担任そして今や校長先生。
彼はもはや、
友人あるいは同志ともいえる存在です。

夏休みといえども
毎日のように校長室にいらっしゃるそうで、
お忙しさは相変わらずのようでした。

彼は校長先生なので、
様々な場で挨拶をするわけですが、
(朝礼や祝辞、会合での挨拶などを含め、
なんと計算上2日に1回の頻度になるそうです)
そのどれをも心に残るものにしようと
推敲を重ねるんだそうです。
しかもデータ化してすべて保存しているとか(驚)

「子供たちの成長を促し、
よりよい援助をしようと思えば、
その親御さんの援助に行き当たる」
というのは一致した意見です。

ですので、彼が書く学校便りの挨拶文も
表向きは子供たちに向けたものですが、
実は親御さんたちに読んでもらうことを想定して、
役に立つ情報や、
気になる問題について書いているそうです。

最近は発達障害の児童が
増えているといわれていますが
S先生の小学校にも特別支援学級がありますので、
発達障害児の指導について体系的に知りたいと
さまざまな本を読み漁っているとのことでした。

私も、ちょうど5~6月に
発達障害者もいる知的障害者支援の事業所で
実習してきましたので、
感じたことや思うところを伝え、
ふたりでいろいろと話込みました。。。

お互いに本のプレゼントをするのが
慣行になっておりまして、
子どものコミュニケーションに関する新書を
私に用意してくださっていたので、
私も、持参した発達障害に関するDVDと、
小学校でも使える心理セラピーの
ワークブックを差し上げました。

退職されたら
何かやりたいことがあるのか尋ねると、

何かしら自分の役回りがあるだろうから
目の前にやってきたものをやる、
とのことでした。

頼まれたことは断らないことにしてきたそうです。
たとえ「それって自分向きの役処じゃないだろ」
「なんで私なんかが?」と思えることでも、
断られる方は困ってしまうだろうと思うと
断るのはよそうと思うのだそうです。。。

ご自身は、率先して人前に立つタイプではなく
興味のかきたてられることを一人こもって
じっくり突きつめたい性質であるにもかかわらず

人からはそうは見てもらえずに、
常に前線に立たされ
重圧のかかる役回りだったそうで、
「ほんとうの自分とはちょっと違うんだけどな」
とずっと思っていたのだそうです。

自分じゃない自分を生きることほど
心身へのダメージが大きいものはありませんよね。
彼は数年前に深刻な病を患ってしまいました。

無事に生還し退院できたときの会話といったら

「まだ今世でのお役目が残ってるようですね」
「そのようで」

確かにその後もご活躍でした~。

ふとおっしゃったのは、
最近になって、
「他人からそうみえるなら、
それが自分らしいのかもしれない」と
感じるようになったと。

「人からの見え方のほうが
案外ほんとうだったりするらしいですしね」
と彼がつけ加えました。

「自分が知っている自分、
そして、他人が知っている自分…。
『ジョハリの窓』ですね。」
というと、先生もニヤリ。
「そうです。」

「ジョハリの窓」というのは、
人は4つの心の窓を持っているんだよ~という
自分自身に対する理解を深めるためのモデルです。

「開放の窓」「盲点の窓」
「秘密の窓」「未知の窓」

自分が思う自分と、他人から見た自分は
だいたい同じかもしれないし
まったく違うかもしれません・・・。

「あなたも周りも気づいていない未知のあなた」
なんて窓もあって、好奇心旺盛な人なら
自分探しをしたくなるかも♪

やってみると新しい発見があるかも知れません。

詳しく知りたい方はググッてくださいね(笑)



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