M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

Sな私?

2010-10-12 22:23:23 | 育児・こども
夜中、ひとりでリビングにいた私のそばに、
息子がやってきて、
「ハア~…。」

黙っています。

でも何か聴いてほしい空気を漂わせています。

そういう時って、母親ってすぐ鼻がきくものですよね。


「何かあったの?」
「いやー、ちょっと不安でさ…。」

ははん、明日は塾の講師のアルバイトの日。
さっそく壁にぶち当たったか?

何が不安なのか聴いてみると、
やはり、塾のことでした。

先週、授業の後に、塾長からいろいろとダメ出しをされたのだそうです。


息子よ、現実の厳しさをようやく知ったか…。

親は高いお金を払って塾に子どもを通わせてるんだし

バイト感覚でできる仕事じゃないんですから。

始める前に息子に話をしましたが、
やはりやってみて初めてわかるのですよね。

アルバイトをさせる第一の目的は、
社会のしくみを知り、
他人さまに成長させてもらうことだと思うのです。


ほらやっぱり、とは言わずに、

「たいへんね。でも、はじめはみんな
 そうやって指導されるんじゃないの?」

と、優しい言葉をかけてやりましたが、

心の中では、
「よしよし、社会の厳しさに触れて、
 思う存分 揉まれるがよい!」と

悩む息子をみて喜ぶ母親の私…♪


ちょうど「LOST」の中でも似たような場面がありました。

森の中でのロックの哲学的な比喩。

蛾が孵化するときに、なかなか出られなくてもがいている…。
殻を破るのを人間が手伝えば、
すぐに飛んで行ける、けれどすぐに死ぬ。
自分の力で、もがいてこそ強くなるのだと…。


「勉強なんて、楽しくなくちゃ頭に入らないもんね~。

 まず教える立場の自分がテンション上げて楽しまなくっちゃ。」

そんな私のひとり言を聞いて、
黙って考え込んでいた息子は
気を取り直したのか、自分の部屋へ戻って行きました。


それにしても本業である大学の授業より
必死に準備してる息子って、
本末転倒じゃない?


ま、人生に無駄はない……か。