会派視察初日
・クレアシンガポール
昨日は移動のため本日が実質的に視察初日となります。最初にクレアシンガポール事務所(一般財団法人自治体国際化協会)を訪問しました。この施設はシンガポールを始め海外に7つの事務所を設置運営し、自治体の海外における諸活動の支援、日本の自治体と海外の自治体との交流や国際協力、観光、物産などの経済活動等を行っています。シンガポール事務所はアセアン10カ国及びインドを担当地域として活動しています。
クレアシンガポール事務所では所長と福岡県から出向している岩井次長(新社会推進部)からはシンガポールの政治経済事情などの説明を受けた後、シンガポールIR政策(エンターテイメント、ビジネス、レジャーの拠点となる滞在型総合観光施設)や世界のハブとしての空港や港湾の整備等多岐にわたりご説明と回答を頂きました。
シンガポールの躍進の原動力、今後の本県の交流、連携推進の参考となりました。
・シンガポールの理工大学
中心部からバスで約40分、郊外にある「シンガポール理工大学国立教育学院」(National Institute of Edugation=NIE)の齊藤英介助教授からシンガポールの小中学校の教育の現状と学びの共同体の取り組みについて意見交換をさせて頂きました。
我が会はこれまで2014年2月に宮崎県綾町や沖縄県国頭村、4月に福岡県飯塚市の小中学校を訪問し、その取り組みが高い教育効果があると共感し、本県教育長に議会で訴えてきました。
シンガポールは世界でも有数のエリート教育を徹底した教育制度であり、小中高学校のある学年に達すると競争試験が実施されています。一度つまずくと(落ちこぼれると)その後の人生に影響していく事が多いとの事です。この様な背景がある中、日本で実践され効果を挙げている「学びの共同体」は今シンガポールをアセアンで進められています。
実践からわずか1~2年で
ベトナムの小学校・・・地域で最下位の25位から6位
インドネシアの高校・・・45校中35位が4位
インドネシアの中学校・・・65校中55位が5位
※ これらは日本政府のODAのプロジェクトで行われました。