隣の三尺

町田・相模原の司法書士・行政書士の宮下です。

思っていることを伝えるには言葉を知らなければいけない。

ことわざや慣用句などでその言葉が用意されていればなんて楽なんだろう。

自分の思っていたことが、言い回しのある言葉としてこの世に存在していることを知った時、歴史の壮大さを感じる。

隣の三尺

いや～感動しました。

言葉としてあるんだ。笑

出所はどこなんだろう・・・・・知っている人がいたら教えてくださーい( ｀ー´)ノ

これは「掃除や雪かきをする際、自分の家の前だけではなく隣の家までする時は三尺（※）までにしときなさい」という意味らしいです。

※ 三尺は約9０センチ

ここのポイントは三尺ですよね。

全部ではなく三尺だけやれと。

よかれと思ったことでも、相手からするとそれがプレッシャーになることもある。

隣の家の前を”全部”掃除してあげることは一見素晴らしいことかもしれませんが、隣の家の人からすると「確かにめっちゃありがたいけど、自分たちが掃除や雪かきする時も、同じようにやってあげないとなんか気まずいよな(;・∀・)」という”お返し”のプレッシャーを与えてします。

”過度な善意”には”プレッシャー”が含まれているということでしょうか。

ちょっと違うとは思いますが仕事でもありますよね、こういうのって。

忙しそうな同僚を善意で手伝ってあげたことが、実は同僚に「俺が忙しいときも手伝ってくれよ」とプレッシャーを与えていることになるかもしれない。

まぁこういった仕事の場合には普通に手伝ってあげるでしょうけど、少なからず手伝うということは「自分にも今度同じことしてくれよ」ということを相手にかすかにでも意識させてしまう。

これは、本人が純白な善意そのもので見返りを求めていない場合でも、その意識は必然的に相手の深層心理に浮かんでくるはずです。

なるほど、じゃあ同僚を手伝う時は三尺の意識が大事なのか・・・

コピーはしてあげるけどコピー機に用紙は置いたままにする。

戸籍収集手伝ったけど原戸籍を１部未請求にしておく。

遺産分割協議書作成しといてあげたけど物件欄は空白のままにする。

決済書類まとめといたけど印鑑証明書の有効期限が切れていたのを黙っておく。

登記申請までしてあげたけど補正確実の内容にしておく。

例えば、雪かきの場合で隣の家の住人がご年配の場合はどうでしょう。

この場合の過度な善意（家の前を全部雪かきしてあげる）は相手にプレッシャーは生じさせないような気がする。

「おい、若いの。ありがとう。お礼に茶でも飲んでってけれ。」くらいで終わるでしょう。

非常にいいコミュニティです。笑

「おばあちゃんだからやってあげよう」という雪かきをする側の気持ちと、「自分はもうおばあちゃんで体がキツイからやってくれているんだ」というしてもらう側の気持ちがうまく合致した時、そこにプレッシャーは生じさせない。

「自分はできる、でも相手はできない」という状況下であれば善意はうまく働く。

過度な善意でもプレッシャーを生じさせないこともあるのか。

そもそも、この例は過度ではないような気もするけど。

う～ん・・・

隣の三尺か・・・・

まぁ・・・

ケースバイケースだな！！笑

公正証書遺言の作成でちょっと遠方の公証役場まで。

職業柄でしょうか、スルガ銀行の看板が気になって仕方ないです。笑

有名な通りらしいです。

ケバブ食って帰りました。笑

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