萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

「風呂上りの夜空に」 と久々の遭遇

2006-11-23 07:31:38 | 推薦します!
昨日は、最寄り駅の反対側のラーメン屋で夕飯を済ませた。そこのお店にはコの字型のカウンターがあり、背面に沢山の漫画が並べられていた。
注文した後何かないかなぁ・・・と目を泳がせていると何と懐かしい「風呂上りの夜空に」(小林じんこ著)があるではないか!

『こんなに薄汚れてしまって』と微妙な感想と共に手にとって1巻を読み返した。
『家にもあるはずなのだが、実家の方かな?』・・・

そしてとっても感動した「締めくくりはそこじゃない」(ウロ覚え)という話を改めて読む。
この漫画はアニメーションではなく、じっくり一つ一つのコマを眺めて色々なことを発見するのが楽しいのだが、この話は漫画と楽譜記号の融合という斬新な企画だった。

話の中では、よく聞くんだけどタイトルが思い出せないクラッシックの曲名を「なんだっけ」「なんだっけ」とところどころに入れながら進み、もえちゃんに自分の気持ちを告白をしようとする辰吉の試みが失敗し終わった後に「あっ!」とその曲名を思い出す。「あれは・・・」。でもそこにはD.C.(ダカーポ:最初に戻る)という記号が出てきて一見尻切れトンボのような感じに。もちろん最初のタイトルページに戻ると「交響曲第*番だ!」と曲名が書かれていてFineのサインで終るという譜面のような作品。
説明するのがとっても難しいが、初めて読んだ時は『こんな作品描きあげたら、多分しばらくは描き上げたんだという余韻に浸っていただろうに』という感想をもったものでした。

このように仕掛けられた様々な漫画というジャンルに対する試み、花室もえちゃんの一途な辰吉への想い、なんだかボーッとしているようで結構熱い男”辰吉”とその家族、沢山のもえちゃんファン&超人的な校友、銭湯「花の湯」で繰り広げられるとってもロマンチックな漫画。
まだまだ21世紀なんて遠い未来だった1980年代の作品なのでした。



小林じんこさんって最近漫画描いてますか?

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